鬱による5年の休職を経て、初めて抱いた 『ノマドワーカー』の夢を叶えるまで

今回は、仕事における人間関係のストレスで発症した鬱による5年の療養期間を経て、『ノマドワーカー』という働き方を志すようになったAmuさんにインタビュー。

辛い時期を乗り越えたご経験や、初めて見つけた目標の実現を手繰り寄せるまでの試行錯誤の日々について伺ってみました！

「目標が見つからない」「新しいことを始めるのが怖い」という方に見ていただきたい内容になっています。

※結果を保証するものではございません

「Amu」さんプロフィール

アパレル販売員時代の経験にトラウマを抱えてしまい、仕事に復帰することでまた精神的な不調に陥ってしまうことへの恐怖から、なかなか次の一歩を踏み出せずにいたAmuさん。

勇気を出して再就職したてからほどなく、初めて心から「やってみたい」と思える目標を抱き、場所を選ばずに働けるスキルの習得にチャレンジし始めます。

しかし、最初に始めた『WEB制作』は思うように学習が続かず、気がつけば目標から遠ざかる生活に逆戻り…

決して思い通りに行かない苦しい期間を経て、動画編集を始めたことをキッカケに着実に夢を叶えつつあるAmuさんの奮闘記を是非ご覧ください！

鬱で働けずに苦しんだ30歳からの5年間

AMUさんは元々、どのようなキャリアを歩んでこられたんでしょうか？

若い時からずっと洋服に興味があったので、10代から20代までアパレルの販売職をやっていました。

中学生くらいからオシャレなものに興味を持つようになって、早いうちに変に色気づいちゃって笑

アパレルの販売をされていたんですね！

はい、高校を卒業してすぐにバイトで働き始めました。

若い時はギャル男みたいなファッションの店にいましたけど、途中からは『ザ・個性派！』みたいなのもやりましたし、最後働いていた所はスーツとかクラシックな領域だったり、幅広いジャンルのお店で働いてきましたね。

憧れだった業界に身を置かれていたAMUさんは、どんなタイミングでキャリアチェンジを考えるようになったんですか？

ある時、違う店舗に異動したタイミングでサブ店長を任せてもらったんです。

新しく入ったお店では自分の担当のお客さんがおらず、なかなか売り上げの結果が出せていない中で、店長とバイトの子たちとの板挟みになる人間関係が苦しくて…自己嫌悪で鬱になってしまって。

大変な時期を過ごされていたんですね…

鬱になったのが30歳になるころで、そこから5年くらいは療養期間として過ごしていました。

その間ずっと「仕事に戻らなきゃ」って意識はあったんですけど、鬱は再発率も高い病気なので、もう一度働き出すことに対する恐怖がすごく強かったです。

「早く仕事に戻らないといけない」という焦りと「仕事に戻るのが怖い」という気持ちの板挟みは、本当にお辛かったかと思います。

当時はかなりしんどかったです。

新しく仕事を始めようにも、これまで販売しかやってこなかった自分には選択肢がほとんどなくて、いざ転職活動をしてみても、5年のブランクのせいで採用してもらうこともできませんでした。

ブランクが長びくほど不安も大きくなってしまいますよね…
そういった状態から、どんな形で次のお仕事を決められたんですか？

販売系から思い切って離れて、総務部の雑用係的な事務職の仕事で採用していただくことができたんです。

5年ぶりに仕事に復帰されてみて、いかがでしたか？

それがいざ働いてみたら、思ったよりやれてるなって感じで意外とイケたんです！

凄いですね！何か意識されていたこととかってあったんですか？

それまでの経験を振り返って、職場での人間関係に一線を置くようにしました。

仕事の話はするけど、プライベートには踏み込まない。
自分の中で居心地のいい距離感で、職場の人付き合いができるようになったのかなって思います。

多くを望まずに生きてきた人生で、初めて抱いた目標

AMUさんが『ノマドワーカー』という働き方を意識するようになったのはいつ頃からなんですか？

コロナが流行した頃、『ノマドワーカー』とか『ワーケーション』っていう言葉が一気に取り上げられた時期があったんですよね。

それまでの自分は目標は持たずに生きてきたタイプの人間で、選択肢の少ない中で「やってみたいことをやる」のではなく「できることをやる」を積み重ねていました。

でも元々海外旅行が唯一の趣味だった自分は、ノマドワーカーという働き方を知った時に、初めて「やってみたい」って目標ができた気がしたんです。

仕事に復帰して適応できたという自信が、AMUさんのチャレンジ精神を後押ししたのかもしれませんね！

それはあると思います！

でも場所を選ばずに働いていくためにはPCで稼げるスキルが必要だけど、自分にはそんな武器はありませんでした。
そこでまず始めたのがWEB制作のスキル習得だったんです。

最初から動画編集に取り組んだわけではなかったんですね！

そうなんですよ。動画編集とも迷ったんですけど、当時の自分がまず一番にイメージしやすかったのがWEB制作だったんです。

そこでまず10万ちょっと払ってスクールに入って、WEBサイト制作に必須なHTMLというコーディング言語の学習を始めました。

夢に向けたチャレンジの第一歩ですね！

ただ、結論としては全然ダメだったんです…（笑）
意味のわからない文字列を打ち込んでいく作業はやってもやっても楽しくないし、全然頭に入ってこなくて。
カリキュラムの導入部分だけで5回くらいは見直して受講してみたんですけど、理解が追いつきませんでした。

コーディングの言語をゼロから覚えるのはかなり大変と聞いたことがあります！

難しさというより、向き不向きかもしれません。
けど、自分には本当に合っていませんでした（笑）
身の入らないまま暇な時にダラダラと学習を続けていても何も成長していない。そんな時間を1年半ほど使ってしまいました。

何とももどかしい期間ですね…！

本当にもどかしかったです（笑）

でも「流石にこのままじゃまずい」と思って、ノマドになりたい気持ちを奮い立たせるために、少しコロナが落ち着いたタイミングでタイに旅行しに行ったんです。

流れを変えるためにまず行動するのって大事ですよね！
タイに行かれてみて、心境に変化などはありましたか？

久しぶりに海外の空気に触れてみて、改めて「世界を旅行して回りながら生きていきたい」と、真剣にノマドワーカーを目指そうと覚悟できました！

でも、そのままWEB制作を続けていって稼げるようになるイメージが湧かなかったんです。
そこで新しいスキルを探して辿り着いたのが動画編集でした。

一度始めたWEB制作が合わなかった上での次なる決断に、不安はありませんでしたか？

動画編集者を目指す以外にも、YouTuberとかブロガーになる選択肢もあったんですが、今後ずっと武器にしていけるスキルを身に付けたいと考えていたので、動画編集を学ぼうと決意しました。

絶対に叶えたい「ノマドワーカーになる」という夢に対して、その時の自分はもう逃げ道がなかったんですよね。

背水の陣ですね！

そんな気持ちでした！

だからこそ自力でYouTubeの動画を迷いながら探して時間を掛けて学習するより、改めてスクールに入って、お金を払って教えてもらっちゃった方が早いなとも思っていました。

一度スクールに入会して挫折している以上、スクール選びはかなり慎重にされたんじゃないですか？

そうですね、「今度こそ失敗したくない」という気持ちは強かったので、1ヶ月くらいはスクールのリサーチに時間を使いましたね。

以前WEB制作で入ったスクールは、オンライン教材を視聴してチャットで質問はできるけど、講師に付いてもらって面談できるようなサポートは付いていなかったんです。

元々勉強が好きじゃないタイプだったので、面談とかでお尻を叩いてもらえる方が頑張れるんじゃないかなと思って、今回は面談サポートのあるスクールを選ぼうと決めていました。

面談サポートがあるスクールはいくつかある中で、最終的にデジハクを選んでいただけたのは何が理由だったんでしょうか？

確か一対一で受けられる無料説明会に参加してみて、その場で入会を決めたんですよ。

説明会の担当者の方がガチガチに営業してくるような雰囲気ではなく、むしろ色々情報を教えてくださった上で「是非しっかり考えて選んでください」というスタンスだったのが好印象でした。

ありがとうございます。ちなみに説明会ではどんなお話をされたんですか？

スクールの仕組みをご紹介していただいた他に、気になっていたことを色々質問させてもらいました。

特に自分の場合はノマドワーカーとして生計を立てていく必要があったので、案件獲得の方法について細かく相談できるかどうかを重視していたんですが、「何でも聞いてください」と言い切ってくださったことが決め手になりました。

気になったことを気軽に相談できるかどうかを重視されていたんですね。

なんといっても、これまで会社員としてしか働いたことがなかったので「仕事ってどうやって取るの？」「お金ってどうやって振り込んでもらうの？」とか、本当に基本的なこともわからなかったんですよ。

「そこをしっかりサポートしてくれるんだ」という信頼感が大きかったです。

動画編集を始めて気がついた案件獲得の難しさ

デジハクに入ってから、最初の印象はいかがでしたか？

カリキュラムに取り掛かってみて気がついたのが、ほどよくヒントは与えてもらいつつ、でも自分でも頭を使わないと進められない、絶妙なバランスなんですよ。

なので自分みたいな怠け者でも進めていける内容だと感じましたね。

デジハクは受講生の皆さんに「自分の力で稼いでいく力」を身につけていただくことを重視しているので、そういったポイントをご指摘いただけてとても嬉しいです！

ちゃんと考えれば必ず自分で答えが出せる難易度に設定されているので、カリキュラムについてはそんなにサポートを使って質問することはありませんでした。
なので淡々と学習を進めていくことができたと思います。

でも案件を自分で取りにいく段階で、担当の講師の方にたくさん助けていただきました。

担当講師とはどのようなやり取りをされていたんですか？

カリキュラムが一定進むと、実際に自分で案件に応募して仕事を取りにいくタイミングが来るんです。
でも自分はビビリなので「こんなの自分にでるかな？」「受注しても自分にできるかな？」って怖くなっちゃって。

講師の方には面談の度に相談に乗ってもらっていたんですけど、案件応募にためらっていた時に「大丈夫、何かあっても僕が助けるから取っちゃってください。」って背中を押してくれたんです。

初めて自分で仕事を取る時って、その仕事の責任を全て自分一人で背負えるかどうか不安になってしまいますよね。

本当にそうなんですよ！気持ちの部分でも自分をフォローしてくれた担当の先生、めちゃめちゃ良い人で感謝しかないです。

特に初心者の状態でつまづいてしまっても「自分は何がわかっていないのか」「何を聞けば良いのか」さえわからなくなってしまうんです。

そんな時も、いつも根気強く自分の言葉を聞いて、解決に導いてくれました。

講師との相性も良かったようでとても嬉しいです！

実際に案件にチャレンジしてみての感触はどうでしたか？

初めての案件は、色んな案件の受発注ができるクラウドソーシングサイトで獲得したんですけど、正直簡単ではなかったです。

漫画の素材を繋ぎ合わせて動画を作るタイプの珍しい案件で、キャラクターの口パクとか、まばたきとかをアニメーションでつける必要があったんです。

特殊な案件だったのでカリキュラムでも経験したことのない技術が必要で、講師の方に色々と教わりながら、10時間くらい掛けて制作しましたね。

初めての案件はやっぱり大変なんですね！

時間も掛かったし安いギャラの案件だったんですけど、初めて自分の力だけでお金を稼げた感覚は本当に嬉しかったです。

その後も卒業までに案件を数件こなしつつ、その中から継続的なご依頼も2件ほどいただけるようになっていきました。

夢を叶えるための決断に必要なもの

卒業後はどのように案件を獲得していっているんでしょうか？

それこそ担当の講師の方にいつも「安定した収入を築いていくには継続案件が大切」と言われていたので、それまでに経験した案件の実績を元に、継続的に案件を任せてもらえる企業との契約を目指すようにしています。

そこで、それまで使っていたクラウドソーシングサイトでは単発で終わってしまう案件が多かったので、卒業後はindeedで応募するようにしました。

既に何社かとご契約して、中長期的にお付き合いいただけています。

凄いです！安定的に案件が入ってくるようになって、ノマドワーカーの夢がかなり現実的になったんじゃないですか？

それでいうと、その時点ではお客さんはいたけど、食べていくのに十分な収入が得られていた訳ではないんですよ。

でもクライアントワークを重ねて少しずつ自信がついてきて、なんとなく行けそうな感覚はありました。

そこで、このまま副業として続けていっても収入を上げられないなと思って、勢いで会社を退職したんです。

思い切ったご決断ですね！不安はなかったんですか？

まあ、もしダメだったら近所のコンビニでバイトでもすればいいやって感じでした（笑）

実際に会社を辞めてからは時間もできて、ぽんぽん案件も取れるようになったんですよ。

退職して1~2ヶ月後には意外と収入も付いてきていて、「これならやっていける」って感触が掴めましたね。

ではいよいよノマドワーカーになっていく準備ができてきたって感じなんでしょうか？

はい！ちょうど次の2月にパスポートの有効期限が切れるので、それを更新するタイミングで海外に行っちゃおうと思っています。

確定申告だけ済ませて、まずはタイに行こうかと！

一度出国したら、余程な用事がない限り日本には帰らず旅し続けていきたいですね。

これまでのキャリアでは本当に苦しいご経験もされたAMUさんですが「ノマドワーカーになる」という夢が叶いそうな今、当時と比べて一番大きな変化はなんだと思いますか？

正直、別に何も変わっていない気がします。

ただ一年前にデジハクを選んだ自分が天才だったなって（笑）

お世辞ではなく、あの時デジハクに入っていなかったら、動画の編集は多少できるようになっていたかもしれませんけど、案件を取ったりするのは怖気付いて出来ていなかったと思います。

そこまで言っていただいて恐縮ですけど、AMUさんのチャレンジのキッカケに関与できたことが本当に嬉しいです！

ある程度の編集スキルは一人でも身につけられたと思うんですけど、やっぱり実際の案件にチャレンジする中で経験したものが本当に大きくて。

今もまだ案件をこなすので手一杯なんですけど、最近は次の目標をどこに置こうかって考えてます。

AMUさんが楽しそうにチャレンジし続けている姿がとても刺激になります！

ありがとうございます！

自分でも一年前にはこんなことになっているとは思っていませんでした。

ノマドワーカーとしてのチャレンジも頑張っていってください！
今日はありがとうございました！