フリーランスの動画クリエイター、動画編集者に憧れを持つ人は年々増えています。
2024 年現在、動画編集は副業・フリーランスとして独立するスキルとしてはものすごく人気があるお仕事です。
中には月収100万円、年収1,000万円以上を稼ぎだす動画編集者もいるので、本当に夢があるお仕事になります。
どうやったら、未経験からでも動画編集者として将来的に年収1,000万円以上を稼ぐことができるのか?
あなたが今から副業から初めて、将来的には独立して年収1,000万円以上稼ぐためのロードマップを大公開したいと思います。
フリーランス動画編集者の収入事情
まずは、フリーランス動画編集者の年収や単価の相場について解説します。
フリーランス動画編集者の年収の相場
フリーランスの動画編集者の収入は非常にバラツキがあります。
一部の高収入を得る編集者もいれば、十分な収入を確保できていない人もいます。
フリーランス白書2023では、映像制作系で最も多い年収は200〜400万円となっています。
フリーランスなので、年収の振れ幅は大きいですね。
引用元:フリーランス白書2023
【プレスリリース】他のフリーランスはどうしてる?〜「フリーランス白書2023」を発表〜
フリーランス動画編集者の単価の相場
続いてフリーランス動画編集者の単価の相場を見ていきます。
- 実績が少ない場合:3000〜5000円
- 実績がありスキルもある場合:1万円〜1万5000円
実績が少ないと、カット編集やテロップ入れといった簡単な仕事がメインなため、単価が低くなりがちです。
実績も増えて、After Effectsといった他の編集ソフトを使えるようになれば単価は上がります。
おそらく、フリーランスを始めた頃の単価は平均5000円くらいになるでしょう。
定期的に依頼を受けることが出来るクライアントを持っている場合は、少し単価を下げることで安定した収入源を確保する戦略を取る編集者もいます。
実績の少ない初心者のフリーランスの年収予測
実績の少ないフリーランスの場合、先述しましたが、始めはカットやテロップ入れのみといった簡単で低単価な案件が多くなるでしょう。
5000円の案件を受けたとして、だいたい1本の動画を作るのに5〜10時間かかります。
以下は、1日1本作れるとしたときの月収と年収を予測しました。
- 月収:5000円×30日=15万円
- 年収:15万円×12ヶ月=180万円
駆け出しの頃は編集作業にも時間がかかるので、さらに少なくなる可能性があります。
実績がついてきたフリーランスの年収予測
実績や経験を積み重ねれば、YouTubeの動画編集の他にも以下のような高単価な案件を獲得できるでしょう。
- 企業PR用の動画
- 動画CMの案件
PR動画や動画CMは、スキルが必要ですが単価も高いためオススメです。
仮に1万5000円の案件を獲得した際の月収と年収の変化をみていきましょう。
- 月収:1万5000円×30日=45万円
- 年収:45万円×12ヶ月=540万円
これからフリーランスの動画編集者を目指すのであれば、だいたい400万円〜500万円くらいの年収になる可能性が高いですね。
企業に所属している動画編集者の平均年収
企業に所属する動画クリエイター、特に動画編集者の仕事は、ブランドや商品のプロモーションビデオを作成するなど、多岐にわたります。
動画編集者の平均年収は、正社員とアルバイトに分けて考えることが一般的です。
それぞれの立場によって得られる収入は大きく異なり、経験やスキル、所属する企業の規模によっても変わってきます。
正社員の動画編集者の平均年収
正社員として企業に所属する動画編集者の平均年収は、約400万円から800万円程度とされています。
この数値は、個々の経験やスキル、さらには所属する企業の規模や業績によって変わるため、一概には言えません。
しかし、キャリアを積むことによって収入を増やすことができる職種でもあります。
また、特定の分野での専門性を高めることで、より高収入を目指すことが可能です。
アルバイトの動画編集者の平均年収
アルバイトや契約社員として活動する動画編集者の場合、収入は時給制やプロジェクトごとの報酬となることが多いです。
時給は一般に1,500円から2,500円程度であり、月によって収入が大きく変わることもあります。
特にプロジェクトベースで働く場合、1つの大きな案件を手掛けることで数十万円の収入を得ることもありますが、案件の間には収入が途切れる時期もあり得ます。
そのため、安定した収入を確保するためには、複数の案件を同時にこなす能力や、継続的に仕事を受けられるような信頼関係を築くことが重要となるでしょう。
動画編集クリエイターは今後どうなる?市場需要について
動画編集の業界については様々なことが言われています。 なぜ今からでも動画編集を学ぶべきなのでしょうか?
その理由は大きく分けて3つです。
ロードマップを公開する前に、あなたがこれから参入する業界のことについて詳しく知ってほしいと思います。
動画市場は今後も拡大傾向にある
動画広告の市場規模は2019年からみると2023年までには約2倍以上になると予想されています。
これはものすごい成長率です。
このようにデータからわかるように、動画広告の案件は今後も増えていくことが予想されています。
動画広告市場に大企業の参入が増えることは間違いなしです。
テレビ広告に広告を流すよりも、インターネット広告や、TVer(ティーバー)などのビデオオンデマンド広告に広告を流す方がより効果が見込めるためです。
※インターネット広告の魅力は20代など年齢を制限して広告を出せる。
テレビはすべての世代に広告を流すため、関係ない方に多く配信されてしまうのがデメリット。
5Gの普及により今後も動画市場が拡大していく
5Gとはわかりやすくいうと、動画の通信速度が速くなることです。
どのくらいの速さかというと、映画をダウンロードするのに4Gだと5分かかるところを、5Gだとわずか3秒で完了します。
この通信速度の高速化により、インターネットのコンテンツが今後ますます動画中心へとなっていくので動画編集の需要も高まっていくと予想されます。
国内YouTuber市場も成長している
皆さんも実感していると思いますが、テレビを観る時間よりも動画を観る時間の方が長くなってきていますよね。
それもそのはずで、国内YouTuberの市場も伸び続けています。2017年から2022年を比べると2.6倍もの成長をしています。
また、人気YouTuberや新しくYouTubeを始める人が今後も増え続けていくと言われています。
2023年に入って、YouTuberが稼げなくなったという話を聞いたことがある人が増えたのではないでしょうか?
今後、広告収益から稼ぐことは難しくなりますが、多くの企業が動画を活用したマーケティングにチャレンジしますので、動画編集者はますます必要になります。
商品紹介動画など、企業が求めるようなクオリティーの動画編集者が必要とされるのは間違いなしです。
動画編集者が増えすぎ?仕事がなくなると言われるのはなぜ?
動画市場が今後も伸び続けいくという理由について解説してきましたが、なかにはネガティブに考えている人もいます。
- 「動画編集を始める人も増えすぎて仕事がなくなってしまうのではないか?」
- 「動画編集のスキルはAIに奪われていくのではないか?」
といった疑問や不安をもつ人もいるのではないでしょうか。
これから動画編集を始める人にとってはかなり気になる部分ですよね。
ですが安心してください。
2つの懸念事項もあなたが心配するような事態にはならないです。
動画編集者が増えすぎて飽和してしまう?
結論から言うと、これからは本物が生き残る時代になります。
先ほども説明しましたが、動画市場は今後も伸びていくと予想されています。
動画市場は急激に伸びた業界なのでまだまだ編集者が足りない状態です。
2023年の今だからこそ参入するなら今がチャンスになります。
今後は編集スキルだけではなく動画のマーケティングやディレクションをする能力も求められます。 言われたことだけをやるのではなく、提案できる人がこれからは重宝される時代がやってくれと思います。
ただ動画編集を出来ればよいのではなく「動画編集」✖「○○」を組み合わせて提案できる人が、より活躍できる市場になります。
あなた自身の組み合わせる○○を考えてみてください。 特に思いつかない人は、まずは動画編集の勉強だけに集中して取り組めば大丈夫です。
動画編集の仕事がAIに取られる?
動画編集の仕事がAIにとって代わる可能性はあります。
すでに動画編集ソフトのPremier Proには、自動で精度の高いテロップ入力のできる機能が付いています。
今後さらに編集ソフトも進化していくので、誰にでもできるテロップ入れや動画のカットといった単純な作業はAIに代わっていくでしょう。
しかし、人間にしかできない編集技術は残り続ける可能性が高いです。
例えば、動画の雰囲気に合ったテロップやBGMを入れられるといった人間にしか出せない「センス」の部分がより重要になってきます。
AIにはできるけど、人間にしかできないものは何か?時短できる部分はAIに任せて、人間にしか出来ないスキルを磨いていくことが今後ますます重要になります。
動画編集でフリーランスの仕事内容
動画編集を主な業務とするフリーランスは、多様な案件に対応する必要があります。
- クライアントからの案件内容を確認する
- 動画編集を行う
- 納品し必要に応じて修正対応をする
上記の内容を具体的に見ていきましょう。
クライアントからの案件内容を確認する
動画編集のフリーランスとして活動する際、最初に行うべき重要な手順がクライアントからの案件内容の確認です。
この段階ではクライアントの求める
- 動画の目的
- スタイル
- 期限
などの基本情報を明確にします。
打ち合わせを通じて、動画の構想について詳細に話し合い、必要な場合はラフ案を提案します。
ここでのコミュニケーションは、後の編集作業での誤解を避けるためにも非常に大切です。
そのため、明瞭なコミュニケーションと細心の注意を払って、クライアントの期待に応えられるよう努めなければなりません。
動画編集を行う
クライアントとの打ち合わせが済み、案件の詳細が確定したら、実際に動画編集作業に入ります。
動画編集では、撮影された映像をカットし、適切な順番に配置して全体を形成します。
また、視聴者の関心を引きつけるために、BGM、効果音、字幕などの要素を追加します。
この過程では、クライアントの求める雰囲気やメッセージを伝えるために、編集者のセンスと技術が試されます。
一連の作業を通して、見る人を引き込む魅力的な動画を制作することが目標です。
また、時には試行錯誤しながら、最適な映像表現を追求する必要があります。
納品し必要に応じて修正対応をする
完成した動画はクライアントに提出し、その反応を待ちます。
ここでは、クライアントの最終的な承認を得ることが目的です。
もしクライアントから追加の修正要求があれば、それに応じて変更を加えます。
修正の範囲は小さいものから大幅な変更まで様々ですが、どのような場合でも、クライアントの要求を満たすことが重要です。
時には、期待と異なる修正要求に対して、新たな条件や報酬について交渉が必要になる場合もあります。
動画編集のフリーランスとしては、このような対応も業務の一環であり、柔軟で丁寧な対応が求められます。
フリーランスの動画編集者が仕事を受注するまでの手順
動画編集を仕事にしてお金を稼ぐためのステップは3つです。
- ①スキルを身に着ける→②クラウドソーシングに登録→③身に着けたスキルに基づいて案件を獲得する
動画編集スキルの習得までにかかる時間は約1ヶ月〜3ヶ月程度かかると言われています。
時間でいうと最低でも150時間です。
平均的には250時間以上かかる場合もありますので、スキル獲得のための学習効率を考える必要があります。
会社員時代、動画編集とプログラミングを同時に勉強し始めました。 3か月後 ✅動画編集:初案件獲得 ✅プログラミング:仕事獲れる気がせず挫折 短い勉強時間で早く結果が出やすいのは動画編集の大きな魅力😌勉強時間を確保しづらい副業勢には特におすすめです。#動画編集 #動画編集者と繋がりたい
— シゲル@動画編集ディレクター&5桁ブロガー (@proglancer) June 15, 2022
その後に、クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサービスに登録し、実際に案件を獲得できれば副業でもフリーランスでもお仕事を開始することが可能です。
本当に簡単なステップを書いているのですが、スキル獲得、そしてクラウドソーシングに登録したものの仕事を取れないという事態が起こる可能性が高いです。
このような事態にならないためにも、この記事では戦略面もこれから余すことなく解説していきます。
動画編集の案件獲得の3ステップ
まずは動画編集の基礎的なスキルを身につけることがスタートです。 スキルの獲得方法としては2つあります。
- YouTubeなどで独学で学ぶ
- 動画編集スクールに入会してスキルを身につける
一般的には上記の2つの方法で身に着けることが可能です。 それぞれメリット・デメリットが存在していますので、それぞれの良い点・悪い点について解説していきます。
動画編集スキルを独学で身に着ける
YouTubeは回り道をしながら進んでいくイメージですが、スクールではまっすぐ目的地へ進んでいくイメージです。 好みに分かれると思うのでご自身の合う方法を見つけてみてください。
YouTubeなどで独学で学ぶ
YouTubeでは、たくさんの動画編集者さんが有料級の情報を提供してくれています。 オススメのYouTubeは下記です。
- Adobe Creative Station
- かふたろう/Cuff Style
- リベ大スキルアップチャンネル
どのYouTubeも動画編集の基本的なスキルを学ぶことができるのでオススメです。
動画編集スクールに入会してスキルを身につける
動画編集スクールがおすすめな理由としては
- 最短で必要なスキルを効率的良く習得できる
- 実践的なカリキュラムが整っている
- 質問や相談ができる安心した環境がある
これらの理由を含め、動画編集に関して初心者であればあるほど、動画編集スクールの受講することでスキルだけではなく副業で稼ぐためのノウハウも身に付けることができます。
より詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
独学のメリットやデメリットについて解説しています。
動画編集スクールは無駄・やめとけと言われる理由とは?社会人におすすめな選び方とスクールを紹介!
副業で稼げる動画編集スクールを紹介!後悔しないスクールの選び方のポイントとは?
クラウドソーシングサイトに登録する
次にクラウドソーシングサイトに登録することです。
クラウドソーシングサイトとはインターネットを通して仕事の受発注ができるサイトのことを言います。
有名で案件も多いのが下記の3つになります。
クラウドワークス
メリットとしては、案件の豊富さが挙げられ、文章作成やデザイン、プログラミングなど、様々な仕事が見つかります。
また、使いやすいインターフェースで、仕事の検索や応募が簡単に行える点も強みです。
安心して取引ができるようにエスクローサービスが用意されているのも良いところです。
ランサーズ
クラウドワークスと同様に幅広いユーザーが活用しています。
メリットとしては、初心者でも始めやすい小規模な仕事が多いこと、さらにランサーズ独自のスキルアッププログラムやランサーズ大学など、スキル向上に役立つコンテンツが充実している点があります。
ココナラ
イラストやロゴ作成、占い、コンサルティングといった個人の特技やノウハウを生かせる仕事が多いです。
メリットは、自己のスキルを直接売り込める点で、特定の才能や能力があれば高い収益を得られる可能性があります。
すべて登録料は無料です。
動画編集の基礎的なスキルが身に付いたら、3つのサイトに登録して営業活動をしていきましょう。
クラウドワークス・ランサーズ・ココナラおすすめはどれ?それぞれを比較し稼ぐ方法も解説!
実績をポートフォリオでまとめて案件獲得する
案件に応募していくとわかりますが、初めのうちは実績もないためほとんど仕事を取ることができません。
10通応募して1つ通るか通らないかです。
「10回打席に立って1回ヒットが打てればいいか」くらいの気持ちでいる方が良いでしょう。
最初の難関!案件獲得の確率をグッと上げるには?
実績のない動画編集者が案件を取れるようになるためには、ポートフォリオを作っておくのがオススメです。
ポートフォリオとは自分の作品のことです。
動画編集者であれば編集した動画になります。
また、YouTubeチャンネルを開設しておくのも良いかもしれません。
ポートフォリオやYouTubeチャンネルは、技術力を伝えるあなたの名刺代わりになります。
ぜひ作っておきましょう。
フリーランスの動画編集者が案件を受注する方法とは
動画編集の案件を獲得することはそこまで難しいことではありません!
「フリーランスになりたいけど…」と不安に思っている方のために、下記の方法があることをお話していきます。
フリーランスエージェントを使用する
ある程度の実績がある方は、フリーランスエージェントで動画編集案件を受注することもできます。
フリーランス専門エージェントを使うことでWebデザインやマーケティングなどの案件にも参加することができるようになります。
今はまだフリーランスに対しての案件を扱っているエージェント自体が少ないことがありますが、これから徐々に増えてくる見込みです。
クラウドソーシングサイトを使用する
クラウドソーシングサイトに登録することで、初心者や未経験者でも案件を獲得することができます。
多くある案件の中で、種類も様々あるため経験を積むことができます。
クラウドソーシングサイトで経験を積むことで、直線発注してくれる企業や個人と契約できるようにしてきましょう!
クラウドソーシングサイトは様々ありますが、中でもおすすめなのは「クラウドワークス」です。動画編集案件も多くあり、無料で利用することができますよ!
SNS・ブログなどで受注する
SNSやブログ、Youtubeでのアカウントや記事をしっかり伸ばし、育てていくことで受注に繋げることができます。
SNSやブログなどは育てるまでに時間がかかることがデメリットとして挙げられますが、多くのメリットがあります。
- 育ててしまえば寝ている時間にでも多くの人から見てもらえることで営業になる
- 初期投資としてのお金がかからない
- 匿名でも運営できる
上記のメリットがあるため、クラウドソーシングサイトと併用して運営していくことも良いのではないでしょうか。
フリーランス動画編集者はまだまだチャンスがある!
最後にまとめます。
- 実績のないフリーランス動画編集者の年収は約180万円
- 実績がついてきたフリーランス動画編集者の年収は約400〜540万円
- フリーランス動画編集者は最初の実績のない時期は大変だが、実績や高いスキルを身につけていけば、収入は上がり、自由な時間を獲得できる。
動画市場は今後もますます伸びていき、高いスキルを持った動画編集者は重宝され続けるでしょう。
副業などで継続的にスキルを磨いていけばフリーランスとして独立することも難しくありません。
時間や場所に捉われない生活も実現できます。
パソコンがあればすぐにでも始めることができるので、少しでも動画編集が気になっているのなら始めてみてはいかがでしょうか。