今やYouTubeは、趣味や発信の場を超えて“収入源”として活用する人がどんどん増えています。
実は、YouTubeでは広告収入だけでなく、他にもたくさんの収益化方法が用意されており、それぞれに特徴や稼ぎ方のコツがあります。
この記事ではYouTubeで報酬を得るための8つの方法をわかりやすく紹介し、さらに収益化の条件や税金の知識、再生回数別の収入例、そして収益アップのコツまで徹底的に解説していきます。
YouTubeで報酬を得る8つの方法

YouTubeで稼ぐといえば「広告収入」のイメージが強いですが、実はそれだけではありません。
YouTubeにはクリエイターが収益を得るための複数の仕組みが用意されています。
ここでは代表的な8つの方法を紹介します。
1. 広告収入(AdSense収益)
もっとも基本的な収益方法が広告収入です。
動画の冒頭や途中、最後などに表示される広告を通じて収入を得ます。
視聴者が広告を見たり、クリックすることで報酬が発生します。
この仕組みを使うにはYouTubeのパートナープログラム(YPP)に参加し、AdSenseと連携する必要があります。
収益は再生回数だけでなく、視聴者の年齢や地域、広告単価によっても左右されます。
2. YouTube Premium収益
YouTube Premiumとは、視聴者が月額料金を払って広告なしで動画を見られるサービスです。
このPremiumユーザーがあなたの動画を視聴した場合、その視聴時間に応じて収益が発生します。
広告が表示されない代わりに視聴時間ベースで報酬が分配されるため、再生時間の長い動画やリピーターが多いチャンネルほど有利になります。
3. チャンネルメンバーシップ
チャンネル登録者が月額料金を支払うことであなたのチャンネルの「メンバー」になることができ、限定コンテンツやスタンプ、バッジなどの特典を楽しめます。
この仕組みは、熱心なファンが多いチャンネルほど強いです。
特別な生配信、限定動画、メンバー限定のチャットなどを活用すると収益の安定化にもつながります。
4. スーパーチャット(スパチャ)&スーパーステッカー
ライブ配信中に視聴者が「応援の気持ち」を送る機能がスーパーチャット(通称スパチャ)やスーパーステッカーです。
金額に応じてコメントが目立つようになり、配信者はその分の収益を受け取れます。

リアルタイムでファンと交流できることから、エンタメ系や雑談系の配信者に人気の機能です。
5. グッズ紹介機能(Merch Shelf)
登録者数が1万人を超えるとYouTubeと提携しているグッズ販売プラットフォームと連携して、自分のオリジナル商品を動画下に表示できる機能が使えます。
Tシャツやマグカップなどファングッズを展開することで、視聴者の「応援したい!」という気持ちを収益につなげることが可能です。
6. アフィリエイト収入
動画内や概要欄に商品やサービスのリンクを貼り、視聴者が購入・申し込みをすると報酬がもらえるのがアフィリエイトです。
特にレビュー系や解説系のチャンネルと相性がよく、うまく活用すれば視聴回数に関係なく収益を得ることができる点が魅力です。
7. 企業案件・ブランドコンテンツ
企業からの依頼で商品紹介やサービスのPR動画を制作する「企業案件」も、収益源のひとつです。
チャンネルの影響力が高くなるほど、高額な報酬が得られる可能性があります。
信頼関係やジャンルの一致が重要なので、視聴者との距離感を大切にしながら進める必要があります。

現在は「YouTubeショートの収益化」は広告分配型へ移行しており、再生回数と広告収入に応じた報酬が得られる仕組みに変化しています。
YouTube収益化の最新条件

対象 | 登録者数の条件 | 視聴時間/再生回数条件 | 利用可能な収益化機能 |
---|---|---|---|
通常動画(YPP) | 1,000人以上 | 過去12か月の再生時間4,000時間以上 または ショート1,000万回以上再生 | 広告収入、プレミア広告、YouTube Premium分配など |
ショート専用(YPP Lite) | 500人以上 | 過去12か月の再生時間3,000時間 または ショート3,000万回再生、かつ直近90日3本以上公開動画 | メンバーシップ、スーパーチャット/ステッカー、Super Thanks、グッズ連携など(広告収入なし) |
広告収入解放後 | 1,000人以上 | 上記の通常条件を満たす | 広告収入+すべての収益機能 |
通常動画の場合
YouTubeで広告収入を得るには、チャンネル登録者数1,000人以上かつ過去12か月間の総再生時間が4,000時間以上という条件を満たす必要があります。
この2つの条件をクリアし、さらにコミュニティガイドラインや広告ポリシーを遵守していれば、YouTubeパートナープログラム(YPP)への申請・承認が可能になります。
申請後はGoogle アドセンスとの連携や2段階認証の設定なども必要で、審査には数日~数週間かかることがあります。
YouTubeショートの場合
ショート動画(YouTube Shorts)でも収益化が可能な仕組みが整っており、通常動画とは異なる条件があります。
- チャンネル登録者数500人以上
- 直近90日間に3本以上の公開動画
- 過去12か月間の総再生時間3,000時間 または ショート動画の視聴回数3,000万回以上
この条件を満たしたチャンネルは「YPP Lite」に参加でき、スーパーチャット、メンバーシップ、スーパーステッカー、Super Thanks、ショッピング連携などの収益手段を利用できます 。
ただし、この段階では広告収入(動画広告やショート広告)はまだ得られません。
広告収入を得るには、最終的に登録者数1,000人と4,000時間再生時間またはショート動画1,000万回再生という通常のYPP条件を満たす必要があります。

ショート広告収入を得るにはショート収益化モジュールへの同意が必要で、YouTube Studioの該当画面からオンにしておく必要があります 。
YouTube報酬と税金・確定申告

YouTubeで得た収益は、立派な「所得」として扱われます。
たとえ副業や趣味で始めた場合でも収益が発生すれば税金の対象になるため、適切に申告する必要があります。
確定申告はいつ必要?
以下のような条件に当てはまる人は、原則として確定申告が必要になります。
- 本業が会社員で、副業の収入が年間20万円を超えた場合
- 自営業やフリーランスで、YouTube収入がある場合
- 所得控除を受けたい、還付を受けたいとき
YouTube報酬は「雑所得」または「事業所得」として申告します。
金額や活動内容によって判断が分かれるため、税務署や税理士に相談するのが安心です。
税務署にバレないと思って放置するとどうなる?
Google AdSenseや企業からの振込記録は銀行口座に残るため、税務調査で発覚する可能性が高いです。
「少額だからいいや」と無申告にすると、延滞税や加算税がかかることも。
収益が少ないうちから、収入や支出の記録をしっかり残しておくことが大切です。
YouTubeの経費として認められるもの

YouTube活動にかかった費用は、必要経費として収入から差し引くことが可能です。
経費を適切に計上すれば、課税される所得が減り、税金の負担も軽くなります。
費用の内容 | 経費になる例 |
---|---|
機材関連 | パソコン、カメラ、マイク、照明など |
ソフト・サービス | 動画編集ソフト、有料BGMサイト、クラウドストレージなど |
通信費 | Wi-Fi、スマホ代(業務使用分) |
サブスク・ツール | Canva、Photoshop、ChatGPTなどのツール使用料 |
撮影・取材費 | 撮影場所のレンタル代、交通費、宿泊費など |
外注費 | サムネイル制作や動画編集を外部に依頼した費用 |
その他 | 文具、電池、背景布などの小物類 |
ただし、プライベートとの共用分(例えばスマホ代や自宅家賃)は、業務に使った分だけを按分(あんぶん)して計上する必要があります。

全額を経費にすると税務調査で否認されることもあるため注意が必要です。
YouTubeで10万回再生したときの収入は?

結論から言うとジャンルや視聴者層、広告単価によって大きく変わりますが、おおよそ5,000円〜2万円前後が目安とされています。
広告収入は「CPM」で変わる
YouTube広告の収益は「CPM(Cost Per Mille)=1,000回再生あたりの収入」で表されます。
このCPMはチャンネルやジャンルによって差があり、以下のような傾向があります。
ジャンル | 広告単価(CPM)目安 | 10万回再生時の収益 |
---|---|---|
エンタメ・雑談 | 約50〜150円 | 約5,000円〜15,000円 |
教育・ビジネス系 | 約200〜300円 | 約20,000円〜30,000円 |
子ども向け | 約30〜100円 | 約3,000円〜10,000円 |
たとえば、ビジネス系や金融系など「広告主が高いお金を払ってでも広告を出したいジャンル」は、広告単価が高めです。
一方で、子ども向けやバラエティ系などは比較的単価が低めになる傾向があります。
Premium視聴・スキップ・再生地域でも差が出る
収益に影響する要素は他にもあります
- YouTube Premiumの視聴者が多いか
- 広告がスキップされたかどうか
- 視聴者の地域(日本は比較的単価が高め)
たとえば、海外(特に東南アジアなど)からの再生が多いと、CPMが大きく下がることもあります。
再生回数だけで判断しないことが大切
「10万回再生されたのに、思ったより稼げない…」というケースも珍しくありません。
逆に、視聴者の質が高く、広告単価が高いジャンルであれば、数万再生でも1万円以上の収入が発生することもあります。
そのため、YouTubeで収益を伸ばすには「ただバズる」だけでなく、再生時間・視聴者層・ジャンル選びが非常に重要なのです。
YouTube報酬を最大化するための戦略とコツ

YouTubeで安定した収入を得たいなら、ただ再生回数を追いかけるだけでは足りません。
視聴者の興味を引き続け広告単価の高いジャンルに寄せながら、データをもとに改善を重ねることが求められます。
視聴者維持率を高めるコンテンツ作成術
視聴者維持率とは、動画のどのくらいの部分まで見てもらえたかを示す指標です。
YouTubeでは、この維持率が高い動画ほどアルゴリズムに評価されやすく、関連動画やおすすめ欄に表示される可能性が高まります。
再生時間が伸びれば、それだけ広告の表示回数も増え、結果として収益にもつながっていきます。
維持率を高めるためには、動画の冒頭で「この動画を最後まで見るとどんなメリットがあるのか」を簡潔に伝えることが大切です。
また、視聴者が飽きないようにテンポの良い編集を心がけ、話の展開にメリハリをつける工夫も求められます。

BGMやテロップを効果的に使って視覚・聴覚の両方から刺激を与えると、さらに離脱を防ぎやすくなります。
クリック率(CTR)を上げるサムネイルとタイトルの工夫
YouTubeの再生回数を伸ばすには、まず「クリックされること」が不可欠です。
どんなに中身が優れた動画でも、クリックされなければ存在していないのと同じです。
そのため、サムネイル画像とタイトルは動画全体の中でも特に重要な要素となります。
クリック率を上げるためには、目に留まるデザインや構図が必要です。
サムネイルでは人物の表情や印象的な構図を使い、タイトルには数字や疑問形を交えて視聴者の興味を引くようにします。

ただし、内容と関係ない釣りタイトルにすると、再生後すぐに離脱されてしまい、結果的に評価が下がる原因になるので注意が必要です。
複数の収益源を組み合わせる
YouTubeの収入源は広告だけではありません。
むしろ広告収益は時期やジャンルによって変動が大きいため、それだけに頼るのはリスクが高いともいえます。
そこで効果的なのが、複数の収益方法を組み合わせる戦略です。
たとえば、動画内で紹介した商品リンクから報酬を得るアフィリエイトや、熱心な視聴者向けに提供するチャンネルメンバーシップ、さらには企業からの依頼による案件動画などがあります。
ジャンルやチャンネルの強みに合わせて収益モデルを設計することで、より安定した収益構造を築くことができます。
YouTubeアナリティクスを活用した分析と改善
収益を伸ばすには、自分の動画がどのように見られているかを把握し、それに基づいた改善を重ねることが欠かせません。
そのために活用したいのが、YouTube Studio内のアナリティクス機能です。
このツールでは
- 視聴者がどのタイミングで動画を離れているか
- クリック率がどのくらいか
- 視聴者の年齢層
- 地域
など、細かいデータを見ることができます。
これらの情報をもとに離脱の多い部分の構成を見直したり、CTRが低い動画のサムネイルやタイトルを調整したりすることで、次回以降の動画の成果をより高めることが可能になります。

数字を「改善のヒント」として受け止め、試行錯誤を続けることが、YouTube成功への近道です。
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YouTube報酬の受け取り方法は?

YouTubeで得た収益は、Google AdSense(アドセンス)を通じて支払われます。
収益化が承認された後、まずは自分のAdSenseアカウントを作成し、銀行口座を登録する必要があります。
収益の支払いは毎月行われますが、最低支払額は8,000円です。
たとえば、ある月の収益が8,000円を超えると、翌月の21日〜26日頃に登録した銀行口座に振り込まれます。
8,000円に満たない場合は、次回の収益と合算され支払い額に達したタイミングでまとめて振り込まれます。
また、本人確認やPINコードの入力など、いくつかの手続きも必要になるため、早めに設定を済ませておくとスムーズです。
報酬を確実に受け取るためには、AdSenseの登録情報と銀行口座情報を正しく入力し、収益化条件を満たしたチャンネル運営を続けることが大切です。
YouTubeの報酬に関するよくある質問

YouTubeの報酬については、多くの人がさまざまな疑問を持っています。
ここでは特に多い質問にお答えします。
ただし、広告単価や視聴者層、広告の種類によって実際の収益は変わるため、あくまで目安として利用しましょう。
しかし、規約やポリシーは随時更新されているため、ルール違反やガイドラインの変更には注意が必要です。
今後もYouTubeでの収益化を続けるためには、最新の条件を守り、適切な運営を心がけることが大切です。
収益化の最低条件を満たしたばかりの段階では、月数百円〜数千円程度のことが多いです。
ただし、ジャンルや動画の再生数、視聴者の地域、広告の種類によって変わるため、一概にいくらとは言えません。
重要なのは、登録者数だけでなく、再生時間や視聴者の反応を伸ばしていくことです。
まとめ

YouTubeで収益を得るには広告収入をはじめ、メンバーシップやスーパーチャット、企業案件など複数の方法があります。
収益化の条件は通常動画とショート動画で異なり、登録者数や再生時間などの基準をクリアすることが必要です。
収益を最大化するには、視聴者維持率を高める工夫や魅力的なサムネイル・タイトル作り、複数の収益源を組み合わせる戦略が効果的です。
また、YouTubeアナリティクスを活用し、数字をもとに改善を続けることも大切です。
報酬はGoogle AdSenseを通じて支払われ、税金の申告も忘れずに行いましょう。

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