この記事でわかること
- After Effectsができること
- After Effectsが苦手なこと
- After Effectsで作れる作品イメージ
これからAfter Effectsを利用しようと考えている方の中には、After Effectsにどんな機能があるのか気になっているのではないでしょうか?
一言で説明すると、After Effectsは映像や視覚効果を高めるのが得意な編集ソフトになります。
この記事では、さらに深掘りしてAfter Effectsができる具体的な機能について解説していきます。
After Effectsにどんな機能があるのかだけではなく作れる作品のイメージについても解説していくので、ぜひ参考にしてください。
After EffectsとPremiere Proとの違いとは
After Effectsは3DアニメーションやCGといった映像加工が得意な編集ソフトになります。
一方、Premiere Proは素材の中から良い部分を切り出す「粗編集」や長尺の動画編集に向いています。
- After EffectsとPremiere Proの違い
・After Effects→映像加工に特化
・Premiere Pro→動画編集に特化
次にAfter Effectsでできる機能について解説していきます。
After Effectsができること
①モーショングラフィックス
モーショングラフィックスとは、文字や画像に動きを出すことができる機能。
モーショングラフィックスを使うことで伝えたいメッセージの印象を強く残すことができます。
SNSやWebサイトの広告やテレビCM動画に多く使われています。
②VFX
VFXは映画やドラマにも使われているエフェクトで視覚効果を変化させるエフェクトの一つです。
3Dアニメーションや、CGを使って天候を変化させたり、宇宙を作り出したりすることができます。
その他にも、下記のような映像を作ることができます。
- 拳銃を発射したときのマズルフラッシュの制作
- アニメーション化したキャラクターを出現させる
実際に存在していない世界を作り出すことができるのがVFXの最大の特徴です。
③テキストアニメーション
テキストアニメーションは、文字に動きを出すことができる機能です。
タイトルを立体的に演出したり、ロゴに動きを出したりすることで作品にインパクトを与えます。
④ロトスコープ
ロトスコープとは、実写映像をアニメーション化する技法のことです。
絵に描いたような人物や風景、リアルな映像に近いアニメーションの演出をしたいときに効果があります。
⑤モーショントラッキング
モーショントラッキングは、映像の動きに合わせて文字や図形を動かすことができる機能です。
例えば
- 動く人物の顔にモザイクを当てる
- 動いてる映像に合わせて文字を動かす
といった視覚効果の演出をすることができます。
具体的な作品イメージは記事の最後に詳しく後述しますね。
After Effectsが苦手なこと
次にAfter Effectsが苦手な作業について解説します。
①2つ以上の映像をつなぎ合わせた編集
After Effectsでは、映像や図形・文字を上に重ねていく編集になるので、動画をつなぎ合わせるような長尺の編集には向きません。
動画を横に繋ぎ合わせるような編集はPremiere Proの方が向いています。
②動作が遅くなる
After Effectsは、文字や図形を動かすことをメインとした編集ソフトです。
特にレンダリングという作業の際にはパソコンに大きな負荷がかかります。
レンダリングとは、作り上げたデータを整理し動画として完成させるまでの作業です。
After Effectsを使うときはパソコンのスペックが低いと、かなりきついでしょう。
③After Effects単体のスキルでは仕事になりにくい
After Effects単体では案件の獲得はむずかしいでしょう。
なぜなら、動画編集の案件ではPremiere Proで行うような映像を切ったりつなげたりする編集作業も伴うことがほとんどだからです。
YouTube動画の編集ならPremiere Pro単体でも成立する場合があるので案件も多いですが、映像加工のみの案件はかなり少ないのではないでしょうか。
After Effetsができるとどんな作品が作れるの?
After Effectsが得意・不得意な機能について解説してきました。
では、さいごにAfter Effectsが使えるとどんな作品が作れるのかイメージしていただくために、いくつか動画を用意しました。
ポートフォリオの目標やアイデアのヒントになれば幸いです。
VFXを使用した映像
VFXならこのような宇宙の映像や熱感すら感じるリアルな煙や炎も作れます。
「引用元:RocketStock(https://www.youtube.com/channel/UCMqZEJlWrzFBGrMbbwQWTkg)
テキストアニメーションを使用した映像
わかりやすい説明で有名なmoograhさんの動画です。
テキストアニメーションでよく使われる演出を紹介してくれています。
「参考元:moograph(https://www.youtube.com/watch?v=UCbNmtocyhE)
ロトスコープを使用した映像
「引用元:Ayumi sakamoto(https://www.youtube.com/watch?v=Mw3P_b2lmPA)
ロトスコープはアニメ作品の映画のような表現を作ってみたいという方は必須スキルですね。
モーショントラッキングを使用した映像
モーショントラッキングを活用すれば、手から稲妻を出すこともできてしまいます。
「引用元:Action Planetあくしょんプラネット(https://www.youtube.com/channel/UCSmgxWssl8L45O6JCYb5NQA)
おもしろいですね。
After Effectsで魅力的なアニメーション動画を作りましょう
最後にまとめます。
- After Effectsは3DアニメーションやCG映像を作ることが得意な編集ソフト
- 横につなげていくような長尺の編集は不得意
- 動画編集をメインに行うならPremiere Proがオススメ
After Effectsを使えるようになることで、非現実な世界を演出できます。また、文字やロゴを動かすことでインパクトの強い動画が作れるようになります。
Premiere ProとAfter Effectsを両方使うことができれば仕事の幅も広がり、高単価な案件にもチャレンジできます。
需要の高いスキルなので、この機会に使ってみてはいかがでしょうか。
この記事がAfter Effectsを始めるきっかけになれば幸いです。