2025年9月26日 — Microsoftは9月24日、AIアシスタント「Copilot」にAnthropic社の最新モデル「Claude Sonnet 4」と「Claude Opus 4.1」を導入したことを発表しました。
これにより、従来のOpenAIモデルに加え、利用者は用途や目的に応じてAIモデルを柔軟に選択できるようになりました。
MicrosoftのCopilot事業部門プレジデント、Charles Lamanna氏は「Copilotは引き続きOpenAIの最新モデルを提供しますが、今回Claudeモデルを追加することで多様なAI体験を可能にします」と述べています。
Claude Copilotの選択肢拡大
新機能は、Microsoft 365 Copilotの利用者が「Researcher」エージェントを使う際に活用できます。
Researcherは複雑なタスクの処理を支援するAIエージェントで、今後はOpenAIのモデルに加えてClaude Opus 4.1を選択できるようになります。
Copilotの画面右上に表示される「Try Claude」ボタンを押すと、デフォルトモデルからClaude Opus 4.1へ切り替え可能です。

この変更により、ユーザーはタスク内容に応じてAIの特性を選択でき、より柔軟で効率的な業務支援が期待されます。
Copilot Studioでの活用
さらに、MicrosoftはCopilot StudioでもClaudeモデルを利用可能にしました。
Copilot Studioはユーザーがカスタムエージェントを設計できるプラットフォームであり、OpenAIモデル、Claudeモデル、あるいはその他Azureホストのモデルを組み合わせた利用が可能です。
ただし、デフォルトで使用されるモデルは引き続きOpenAIの「GPT-4o」であり、Claudeモデルを利用する場合は「詳細」セクションの設定画面から手動で選択する必要があります。

Claudeモデルは「external」(外部)として表示され、Anthropic社のサービス規約に従う形で提供されます。
意義と今後の展開
今回のClaudeモデル追加は、Copilotの利用者にとって大きな選択肢の拡張となります。
特に、業務内容や求める応答特性に応じて最適なAIモデルを選べることは、企業や開発者にとって大きな利点です。
Microsoftは今後も複数モデルを統合した柔軟なAI体験を提供し、Copilotの利便性と機能を進化させる方針です。

これにより、AI活用の幅はさらに広がることが期待されています。