この記事でわかること
- マーケティング職に資格が必要かわかる
- マーケティング関連におすすめの資格
- マーケティングの資格を取得するメリット・デメリット
- マーケティングの資格を取得するのにおすすめの人
「マーケティング職に就きたいけど、資格は必要なの?」と思う方もいるでしょう。
そこで本記事では、マーケティング職に資格が必要なのかを解説します。
そして、マーケティングの分野に合った資格を12個紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
マーケティング職に資格はいらない?意味ない?
結論から言うと、マーケティング職には資格がなくても就くことができます。
マーケティングは数値を分析し、それが成果につながっているかを重視するためです。
たとえば、メディアで高いPV数を出していたり、SEOの検索順位を上位にしたりした経験があればマーケティング能力が高いと判断されるので、資格がなくても就職や転職ができます。

未経験から就職する方はマーケティングの実績がないので、資格がアピールポイントになります。
そのためマーケティング職に就きたいと考えている方は、関連する資格を取っておくといいでしょう。
マーケティングのおすすめ資格
マーケティングの資格は大きく分けると下記の分野になります。
- マーケティング全般の資格
- SEOに関する資格
- Webライティングに関する資格
上記のマーケティングを実践するうえで必要な知識が身につく資格を厳選しました。
ここからはそれぞれの資格について3つに分けて解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
マーケティング全般の資格!国家資格とは
マーケティング全般の資格について、お話していきます。
マーケティング検定
マーケティング検定は、日本マーケティング検定が実施する内閣府公認の資格です。
マーケティングの重要性が日本でも考えられ始めたことで生まれた検定です。
マーケティングの学習を効率的に学べるプログラムとなっています。
マーケティング・ビジネス実務検定
マーケティング・ビジネス検定は、2005年に開始された資格試験で、実用性のあるマーケティングの知識が身についているかを判定するために始まりました。
マーケティングの知識だけでなく、時事問題や実例を交えた課題が多いのが特徴です。
ネットマーケティング検定
ネットマーケティング検定は、インターネットマーケティングを実践できる人材育成を目的に作られた資格です。
Web担当がマスターするための基本的な知識や方法が学べます。
Webアナリスト検定
Webアナリスト検定は、アクセスデータの解析や市場動向の判断ができるようになり、それを実践の場で使用できるためを目的とした資格です。
講義では実際にGoogleアナリティクスを使用してサイトのアクセス分析方法を学びます。
Googleアナリティクスとは、Googleが無料で提供しているアクセス解析ツールです。

Webサイトの訪問者がどのくらいかなどがわかるので、クライアントの売上に直接貢献できるスキルが身につきます。
Google Analytics Individual Qualification(GAIQ)
GAIQは、Googleの公式資格で、これを取得するとGoogleアナリティクスに関する専門的な知識が身につきます。
GAIQは初級者向けと上級者向けのコースに分かれています。
初級者コースはGoogleアナリティクスの基本操作が学べます。
上級者コースはさらに専門的なデータ収集方法や指標の作成方法を学ぶので、より専門的な知識を学びたい方にはおすすめのコースです。
IMA検定
IMA検定は「クラウドマネージメント協会」が運営する資格試験で、Webマーケティングスキルを持つ人材を育成するために実施されています。
サイト分析や広告運用のスキルを学べるだけではなく、マーケティングに重要なターゲットに沿った集客方法やKPI管理など成果を意識した知識を取得できます。
ウェブ解析士
ウェブ解析士は、デジタルマーケティングを実施していくうえに必要な
- 分析方法
- 改善方法
- 収益化までの方法
などを具体的に学べます。
データを活用して、成果を出したいと考えている方におすすめの資格です。
データ解析士
データ解析士は、データを統計的に処理できる方法が学べます。
データ解析士になるには「多変量解析実務講座」をまず取得しなければいけません。

難易度的には高校数学3までの理解度が必要です。
SEOに関する資格
SEOに関する資格のマーケティングを実践する上で必要な知識が身につく資格を見ていきましょう。
SEO検定
SEOとは、Search Engine Optimizationの略で検索エンジン最適化という意味です。
Webサイトを検索上位表示するための施策を考えることで、SEO検定はそれに必要な基礎知識を学べます。
SEOコンサルタントを目指す方やWebライターで取得している方もいます。

1級〜4級まであり難易度は80%前後なので、決してむずかしい資格ではありません。
SEOマーケティングアドバイザー
日本デザインプランナー協会(JCP)が主催する資格試験でSEOやWebマーケティングの基礎知識が学べます。
テキストやカリキュラムがなく、試験は在宅で誰でも受けられます。
ライティングに関する資格
ライティングに関する資格について、お話していきます。
Webライティング能力検定
日本語の文法問題からSEOや法律に関する出題が網羅的にされる資格試験です。
専門用語の出題が多く、受験対象者のレベルが高いのが特徴です。

1級〜3級まであり、1級はかなり難易度が高いと言われています。
Webライティング技能検定
Webライティング技能検定は、クラウドソーシング各社の代表が理事を務めている資格試験です。
そのため、資格取得者はクラウドソーシング各社から案件を紹介してもらえたり記事報酬がアップしたりと特典が豊富な資格となっています。
マーケティングの資格をとるメリット・デメリット
マーケティングの資格を取るメリット、デメリットを解説します。
【メリット】
- 1.転職や就職に役立つ
- 2.翔真也昇給につながる
【デメリット】
- 1.時間と費用がかかる
- 2.就職・転職できるとは限らない
それぞれ具体的にみていきましょう。
メリット1.転職や就職に役立つ
とくに未経験からマーケティング職に就く場合は資格が重要です。
マーケティングの知識を体系的に学べるだけではなく、一定の学習をした証拠になるからです。
面接などでマーケティング職に就きたいという強い意思表示ができます。
これからマーケティング関連の仕事に就職・転職したい方に資格取得はおすすめです。
メリット2.昇進や昇給につながる
マーケティング関連の資格を持っていることで、社内で評価されることもあります。
マーケティング職に就いている方の中にも資格を保持している人は少ないため、貴重な存在だからです。

業務に直結する資格を持っていると、重要なポジションにつける可能性もあります。
デメリット1.時間と費用がかかる
資格取得には時間と費用がかかります。
働きながら勉強をするのは大変ですし、時間をかけて勉強をしても資格試験に落ちてしまうことがあります。
マーケティングの資格試験の費用も10,000円前後かかり、決して安い値段ではありません。
そのため、時間と費用が大きくかかるのがデメリットです。
デメリット2.就職・転職できるとは限らない
企業によっては明確な成果を重視していることもあるため、資格の取得が就職や転職に有利にならない場合もあります。
先ほども説明しましたが、マーケティングは数字による成果が重要です。
資格取得も大切ですが、副業のブログで成果を出したりECサイトで何か商品を売ったりした経験をしたほうが、有利になることもあります。
マーケティング資格を取った方がいい人の特徴
マーケティング資格が有利になる方も中にはいます。
ここからは、マーケティング資格を取るべき方の特徴を解説します。
マーケティング職を目指す就職活動中の大学生
これから社会に出る学生で将来マーケティング関連の仕事に就きたいと考えている方はおすすめです。
実務経験がないので、マーケティングに関する実績がないからです。
さらに資格と合わせて他の実績を提示できると他の学生と差がつけられます。
たとえばマーケティング会社でのインターン経験や学生時代に商品を販売した経験などです。
未経験の初心者でマーケティング職を目指す方
別業種から未経験でマーケティング職を目指す方は、知識があることをアピールできます。
その場合は取得する資格を調べてから受験しましょう。

SEOマーケターを目指す方は、SEO検定、アクセス解析をしたい方はGAIQのように、目的を持って資格取得に取り組んだということをアピールする必要があります。
働きたいマーケティング職から逆算して受験する資格を選びましょう。
マーケティングの部署に配属・異動になった方
資格は体系的に知識を学ぶことができます。
そのため、新しくマーケティング部署の配属が決まった方や異動になった方が勉強材料として活用できます。
マーケティングスキルを高めたい人
すでにマーケティング職に就いている方でも、スキルアップを目指している方はいるでしょう。
高度なマーケティングの知識を学びたい方は受験を検討してみてください。
データ分析を活用するマーケティング資格を持っていれば、SEOコンサルタントとしての権威性になります。
マーケティングで独立や法人化を考えている方は、営業で信頼にもつながります。
マーケティング職の資格に関するよくある質問
マーケティング職の資格に関するよくある質問について、一つ一つお答えしていきます。
マーケティング検定とマーケティングビジネス実務検定はどっちがおすすめ?
マーケティング検定とマーケティングビジネス実務検定の違いとしては
- マーケティング検定:マーケティングの学習を効率的に学べるプログラム
- マーケティングビジネス実務検定:実用性のあるマーケティングの時事問題や実例の課題が多い
マーケティング・ビジネス実務検定は、マーケティング検討と違い、知識だけでなく、時事問題や実例を交えた課題が多いのが特徴と言えるでしょう。
そのため、どちらの資格も思っていることで「基本的なマーケティングの知識がある」と判断してもらうことができます。
マーケティング検定は国家資格?
マーケティング検定は国家資格ではありません。
日本マーケティング検定が実施する内閣府公認の資格です。
法的な根拠はないため国家資格ではないのです。
SNSマーケティングに必要な資格はある?
SNSマーケティングを仕事にする際に必要な資格はありません。
マーケティングの知識を独学で学んだり、専門学校などで学ぶこともできます。
資格なしでSNSマーケターとして活躍している人も多くいます。
マーケティング資格は海外でも通用する?
海外ではマーケティング資格があることで通用する!というよりは「求められるスキル」を理解して即戦力になる人が重宝されます。
日本での実務経験をアピールし、海外でも実現していけることを具体的に伝えることができるとアピールポイントになるでしょう。
SNSマーケターの年収は?
SNSマーケターの年収は平均で400~500万円程度です。
SNSマーケターは、InstagramやTwitter、FacebookなどのSNSを利用したマーケティングを仕事にしている人のことです。
SNSを活かせる仕事は何ですか?
SNSを活用する仕事は多くありますが、主なものは下記の職業があります。
- SNSマーケター
- SNSディレクター
- SNSコンサルタント
- 一般企業の広報担当
上記以外にも、SNSで集客ができるため、様々な仕事の周知に活用できるでしょう。
マーケティングの年収はいくらですか?
マーケターの仕事は能力や経験によって、年収が大きく異なります。
日本であれば700~800万円程度が平均年収と言えるでしょう。
経験年数を5年以上積むことができれば、800~1000万円以上もらうこともできる可能性もあります。
マーケティング 資格のMBAってなに?
MBAとは、マーケティングの資格ではありません。
日本では「経営学修士」「経営管理修士」と言われる学位のことを指します。

マーケティング資格のMBAとは「Master of Business Administration」を省略したものです。
実践で学びながら資格取得を検討しましょう
どのマーケティングの資格も知識が豊富であることは伝えられますが、さらにマーケティングを実践した経験があると、資格を保持している価値が上がるでしょう。
マーケティングの資格で学んだ経験を活かして、ブログを始めたりECサイトを運営したりといった体験をエピソードとして加えられると、「資格で学んだことを活かしている」と思ってもらい、採用につながりやすいのではないでしょうか。
この記事でわかること
- マーケティングの資格の取得は目的や分野によって変える
- マーケティングの資格を取るメリットは知識をアピールできる
- マーケティングの資格と取るデメリットは費用対効果が低い場合がある
- 立場を考えた上でマーケティングの資格を取得するか考える