AIという言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、最近は「ChatGPT」「BingAI」「NotionAI」という言葉をよく聞くようになりました。これらは、人工知能を使って人間のように会話したり、様々な情報を提供するためのツールです。
ただ、そられのツールを使用するには、特徴や制限があり、使い分けを考えなければいけません。
今回は「ChatGPT」「BingAI 」「NotionAI」について、知っていなければならない活用方法をご紹介します。
ChatGPTとBingAIとNotionAIの違いは?
3つの違いを簡単にまとめると以下になります。
- ChatGPT: 文章を生成するためのチャットボット
- BingAI: 検索エンジンとAIチャット機能を統合したチャットボット
- NotionAI: 入力したテキストを自動的に分類し、タグつけすることができるNotionの機能
それぞれの利用方法、特徴、制限などが異なりますが、どれも非常に優れたツールと言えるでしょう。
ChatGPT
OpenAIのChatGPTは、自然言語処理技術に基づいて構築された人工知能システムで、自然な文章を生成することができます。
私たちの日常会話をより自然に、よりスムーズに行うためのAIチャットボットです。
ChatGPTは質問を投げかけると、自然な文章でAIと対話することができます。
また、より詳細的な聞き方をすることで、それに合った回答を出力させることもできるのです。
例えば、中学生でもわかるような豚の角煮のレシピを教えてほしい時に「豚の角煮のレシピを教えて」と聞くのではなく、「豚の角煮のレシピを中学生でもわかるように教えて」と聞くことで、中学生でも理解できるような文章で教えてもらうことができます。
ChatGPTの利用方法
ChatGPTは無料で、誰でも利用可能です。
始め方から登録方法は以下に完全解説しています。
ChatGPTの制限
ChatGPTには、「ChatGPT」と「ChatGPT Plus」があります。
使用するものによって、利用料金や機能が異なります。
ChatGPT
- 利用料金: 基本的に無料
- 使用モデル: GPT-3.5
- 応答時間: 高トラフィック時には応答が遅くなることがある
- 使用制限: 一日に利用できる回数や一度の応答の長さに制限があることがある
- サポート: サポートは限定的
- 新機能: 新しい機能へのアクセスは、ChatGPT Plusのユーザーより遅れるか、制限されることがある
ChatGPT Plus
- 利用料金: 月額20ドル
- 使用モデル: GPT-4
- 応答時間: 優先的なアクセスがあり、応答が速くなることが多い
- 使用制限: 一日の利用回数や一度の応答の長さに対する制限が緩和される
- サポート: 優先的なカスタマーサポートを受けられる
- 新機能: 新しい機能への早期アクセスが可能
GTPとは?
GPTは「Generative Pre-trained Transformer」の略で、自然言語処理の分野におけるAIモデルです。
これらの名称は以下のとおりです。
- Generative: テキストを生成する能力を指し、文章の続きなどを予測して作成します。
- Pre-trained: GPTが大量のテキストデータで事前に学習されることを意味し、これにより多様なトピックについて知識を持っています。
- Transformer: GPTの内部で使われるニューラルネットワークのタイプで、文章内の単語間の関係をうまく理解し、文脈に合った文章を生成します。
「GPT-4」とその前のバージョン「GPT-3.5」の違いは?
GPT-3.5はOpenAIによって開発された大規模な自然言語生成モデルで、ウェブ上のテキストを大量に学習し、少量の例を用いて新しいタスクを学ぶ能力を持っています。
一方で、GPT-4はGPT-3.5の後継モデルとして更なる進化を遂げています。
GPT-4は、より多くのパラメータを持つことで、文章生成の精度や質問回答能力が向上しています。
また、更に多くの学習データを活用し、計算効率も向上しているため、高速な文章生成が可能です。
さらに、高度な質問に対してもGPT-3.5よりも簡潔で正確な回答を生成する能力を持っています。
ただし、その反面、GPT-4は計算リソースの使用が多くなるためコストが高くなる可能性もあります。
ChatGPTの活用方法
ChatGPTは、コンテンツ生成からプログラミングまで、様々な質問に対して解決策を提供することが可能です。
以下により詳細的な活用方法について解説します。
情報提供
- 一般的な知識
- 学術的な情報
ChatGPTは、歴史から科学まで、幅広いトピックについての一般的な知識を提供することができます。
特定の科学的なトピックや学術的な質問に対して、基本的な情報を提供することも可能です。
これにより、質問に基づいて簡潔な解説や詳細な情報を受けるとることができるほか、研究の出発点として、役立てることができるでしょう。
コンテンツ作成
- 文章作成
記事やブログ投稿のドラフトを作成する手助けをするほか、短編小説や物語のアイデアを生成し、ストーリーを作成することも可能です。
これによって、アイデアを形にしやすかったり、執筆のインスピレーションを求める際に役に立つでしょう。
特に物語をより創造的に生成するクリエイティブライティングにも長けているため、頼りになります。
また、ブロガーやライターは、ChatGPTを使用して、アイデアを収集し、記事や小説のドラフト生成に活用することができます。
そのため、創作の初期段階での手間を減らし、クリエイティブなプロセスを効率化できるでしょう。
以下では、デジハクメディア編集長である渡邊が実際にAIライティングで稼いだライティング戦略を解説しています。
https://digital-hacks.jp/blog/archives/2853
言語学習
- 言語練習
- 翻訳
ChatGPTは多言語に対応しており、異なる言語でのコミュニケーションスキルを磨く手助けをします。
また、言語間での基本的な翻訳を提供し、異文化コミュニケーションのサポートを行うことも可能です。
これにより、新しい言語の学習や、既存の言語能力の向上を目指す言語学習者にとって非常に役立ちます。
プログラミング支援
- コード例
- デバッグのヒント
ChatGPTはプログラミング初心者や経験者に対して、様々なプログラムの基本構造やコードスニペットの例を提供します。
さらに、プログラミングの問題解決に役立つデバッグの基本的なアドバイスやフィードバックを与えてくれるのです。
よって、無料で効率よくプログラミングを学ぶことができ、開発プロセスを加速させる可能性が大いにあると言えるでしょう。
また、経験者にとっても、有益な情報を提供してくれるため、プログラミングのサポートは非常に手厚いです。
教育
- 勉強の手助け
- 解答の生成
教師はChatGPTを使用して、授業の教材を準備し、学生が理解しやすい方法で複雑なトピックを説明するのに役立てることができます。
一方、学生自身もChatGPTに質問を投げかけることで、自分の疑問を解消し、学習における理解を深めるのに役立てることができます。
これにより、学生の学習プロセスがよりスムーズで効果的になるでしょう。
ビジネス支援
- プレゼンテーション
- マーケティング
ChatGPTは、ビジネスプレゼンテーションにおいて、効果的な内容や構造のアイデアを提供できるほか、戦略的なマーケティングキャンペーンの構築に役立つアイデアや提案を行います。
こtれによって、ビジネスプロフェッショナルがより洗練された戦略を形成することができます。
コミュニケーション支援
- 文書作成
- 言葉の解説
ChatGPTは、メールやレポートなどの文書作成において、適切な表現方法や文法のアドバイスを提供するだけではなく、さらに、言葉やフレーズの意味や用法について解説することができます。
適切な文章作成をしてくれることにより、文章作成の手間が減るだけではなく、ストレスも軽減することが可能でしょう。
また、よりクリアで効果的なコミュニケーションが行えるようになります。
問題解決
- ロジカルシンキング
ロジカルシンキングを使用して、問題解決のアプローチを提案します。
問題解決に向かわなくとも、相談は何度でも行うことができるため、問題解決に向かった考え方の幅を広げることがChatGPTによって可能になります。
ChatGPTの好奇心をくすぐる活用法
ChatGPTは、その高度な技術と多面性により、驚くほど多くの用途で活用することができることがわかりましたね。
さらにここでは、特に興味深く、面白い使い方をいくつか探ってみましょう。
魅惑のストーリーテリング
あなたの中の冒険者を解き放つこともChatGPTは可能としています。
ChatGPTは、以下のようなさまざまなジャンルの物語を編み出すことが可能です。
- 壮大な異世界の冒険から緊張感溢れるミステリー
- 心温まるロマンス
- 爆笑に溢れるギャグストーリー
そのために必要なことは、キャラクターの名前や簡単な設定をChatGPTに与えるだけです。
その後、自分が思ったようなストーリー展開を都度、付け加えていくだけでオリジナルな物語を生み出すことができます。
ダジャレの巧妙な創造
ChatGPTは、ユーモアのセンスも持っています。
例えば、「コンピュータがお茶を飲むと、コンピュー茶!」のような、一見くだらないように見えて、後から笑えてくるダジャレを作ってくれるかもしれません。
ダジャレ対決を友達と楽しむのに、ChatGPTを秘密の武器として使ってみてはいかがでしょうか。
言葉の起源の探検家
ChatGPTに単語やフレーズの起源を尋ねると、驚くべき洞察が得られるかもしれません。
例えば、「OK」の言葉はどこから来たのか?このような質問に対して、ChatGPTはあなたを言葉の歴史の旅に連れて行ってくれます。
異文化情報の宝庫
ChatGPTを使って世界を旅することも可能です。
異なる国や地域の習慣、料理、祝祭について尋ねることで、世界の多様性について学ぶことができます。
例えば、参加者が色粉や色水を投げ合い楽しむインドのお祭り「ホーリー祭」について学んでみるのはいかがですか。
シミュレーションゲームのマスター
ChatGPTと一緒に、あなた自身のロールプレイングゲームやシミュレーションを作成してみましょう。
仮想的なキャラクターや状況を設定し、ChatGPTにそのキャラクターとして行動させたり、特定の状況での最適な対応を尋ねることができます。
ChatGPTの進化と限界
ChatGPTも完全ではありません。情報の更新は2021年9月までとなっており、それ以降の新情報については対応できません。
これは、AIが学習する情報が一定期間までとなっているためです。
具体的な例として、2023年にワールドベースボールクラシックという大会で、「ラーズ・ヌードバー」という選手が有名になりました。
しかし、彼はWBCで話題になるまでは全く知られていない選手だったので、彼に関する情報がChatGPTでは2021年までの情報では取得することができません。
よって以下のような回答が返ってきてしまいます。
そのため、最新のトレンド情報などについては、ChatGPTに頼るのは避けるべきと言えるでしょう。
最新の情報も含めたチャットボットを利用したいのであれば、これから紹介する「BingAI」を利用しましょう。
BingAI
BingAIは、Microsoft社の検索エンジン「Bing」とOpenAI社の「GPT-4」の技術が融合したAIチャットツールです。
ChatGPTと比較すると、BingAIは検索エンジンとしての機能を重視しており、ユーザーに有益な情報やコンテンツを提供することを目的としています。
BingAIはChatGPTと同じぐらいの性能を持ちながら、対応できない最新情報についても検索し、それを元に質問に答えることが可能です。
つまり、最新情報が取得できないChatGPTのデメリットを補ってくれるのがBingAIなのです。
GPT-4が無料で使用できる
BingAIには、ChatGPTの有料版でしか利用することができないGPT-4が搭載されてます。
GPT-4を無料で利用することができるため、BingAIは非常に優れていると言えるでしょう。
Bing AIの利用方法
現在、BingAIはMicrosoftが提供しているBingに搭載して使えるようになっています。
Bing AIを利用するには、Bingの公式サイトにアクセスし、「チャット」をクリックすることで始めることできます。
また、BingAIは、ユーザーのニーズに応じて、チャットを3つの以下のモードに切り替えることができます。
- バランスモード
- クリエイティブモード
- プレシジョンモード
これらのモードでは、BingAIのレスポンスの長さやトーンなどが異なります。
一つ一つ見ていきましょう。
よりバランスよく
バランスモードは、一般的な検索や会話に適しています。
会話や調査をしてほしい場合は、情報豊富で親しみやすいバランスモードがおすすめです。
より創造的に
クリエイティブモードは、創造的な内容や画像生成などに適しています。
文章などのコンテンツを作ってもらいたい場合は、オリジナルで想像力に富んだクリエイティブモードおすすめです。
より厳密に
プレシジョンモードは、詳細の情報や正確な検索結果を求めている時に適しています。
正確な検索がしたい場合は、簡潔で単刀直入なプレシジョンモードがおすすめです。
BingAIの制限
BingAIは原則ログイン不要で誰でも利用可能ですが、ログインの有無でチャット回数上限が変わります。
2023年6月現在、1セッションでチャットができる回数上限は以下と決められているため注意しましょう。
- ログイン有: 30回
- ログイン無: 5回
この制限は特に、長時間の対話やプログラマー向けの使用には制約となるかもしれません。
ただ、BingAIは、1セッションにおけるチャットの回数上限のため、一度、更新することで上限をリセットすることができます。
BingAIの活用方法
BingAIは多様な機能を持ち合わせており、知識の提供からコンテンツ作成、言語学習のサポートまで、幅広い分野で活躍します。
特に、画像生成は簡単に行え、非常に面白いツールです。
一つ一つ見ていきましょう。
情報提供
GPT-4の技術に加え、自社の検索エンジンBingの検索技術を活用しているため、BingAIは情報提供に特化しています。
そのため、チャットの解答時にはBing常の情報を検索し、適した回答を提供できると言えるでしょう。
また、回答に使用したリンクを提供してくれるため、信頼性を担保しやすいです。
コンテンツ作成
BingAIは、GPT-4をベースに開発されているため、検索だけではなくテキスト生成を主に、コンテンツ作成を得意としています。
以下のようなコンテンツを生成することができます。
- 文章
- 詩
- コード
- 歌
- 有名人のパロディ
BingAIは、クリエイティブライティングにも対応しているため、読者の想像力を刺激することができます。
クリエイティブファイティングとは
クリエイティブライティングとは、文字通り、「創造的な執筆」を意味し、創造性や想像力を駆使して、以下のようなものを書く技術やプロセスをことを指します。
- 物語
- 詩
- エッセイ
クリエイティブライティングは、単に情報を伝えるためのライティングとは、異なり、読者の感情を呼び起こしたり、想像力を刺激する作品を作ることが重視されています。
また、クリエイティブライティングは、自己表現や感情表現の手段としても用いられます。
文章を書くものにとっては欠かせない能力と言えるでしょう。
画像生成
BingAIにはBing Image Creatorという、チャットモードで利用できる画像生成サービスがあります。
Bing Image Creatorは、OpenAIのDALL・Eという強力な画像生成AIを採用しており、DALL・ Eはテキストから様々な画像を生成が可能です。
BingAIでの画像生成は非常に簡単で、チャットで#generative_imageというタグとともに画像の内容を入力するだけで、その内容にあった画像を作成して表示することができます。
例えば、デジログのロゴを作成したい場合、チャットで「#generative_image デジログのロゴ」と入力すると以下の画像が生成されます。
ものの数秒で生成されるため思わず、すげえ!と時代の進化に驚いてしまいます。
また、想像力の限界に挑戦するような、「カエルに宇宙服を着せる」や「ピザに乗った寿司」なども生成が可能です。
試しに「#generative_image カエルに宇宙服を着せる」と入力すると
「#generative_image ピザに乗った寿司」だと
このようにBingAIでは簡単に画像生成を行うことができます。
利用と制限
Bing Image Creatorを利用するためには、Microsoftアカウントにログインする必要があるため、ログインしてから行いましょう。
また、以下を見てもらえるとお分かりですが、原則Bing Image Creatorで生成された画像は個人的な目的のみ利用可能で、商用利用はできないため、注意が必要です。
詳細はこちらでご確認お願いします。
言語学習
Bing AIは多言語対応しており、言語学習者の強力なサポートツールとなります。実践的な言語練習をサポートするとともに、異なる言語間での基本的な翻訳もスムーズに行えます。
これらの機能は、Bing AIとGPT-4が持つ豊富な知識ベースと高度な処理能力によって支えられています。
これにより、ユーザーは情報検索からコンテンツの創造、学習のサポートまで、多岐にわたるタスクを効率的にこなすことができます。
例えば、近いうちに遊びに行くよと英語で友人に伝えたいんだけど、文章を考えてくれる?と質問すると
英語で伝えたい文章として、以下のようなものがあります。
I’m going to visit you soon.
I can’t wait to hang out with you.
Let’s have some fun together in the near future.
どれも似たような意味ですが、ニュアンスは少し違います。
最初の文はシンプルで直接的です。二番目の文は楽しみにしていることを強調しています。三番目の文は一緒に遊ぶことを提案しています。友人との関係や目的に合わせて選んでみてください。
といった、一つだけではなく、複数の回答を提供してもらうことができます。
小さなニュアンスの変化によって伝わり方が変わる英語を学ぶには、もってこいと言えるでしょう。
開発者向け機能
BingAIには開発者向けの便利な機能が提供されています。例えば、以下が可能です。
- コード生成
- コード改善
- コード実行
実際は以下のように説明してもらうことができます。
このように、説明を混ぜながらコード生成や改善などを教えてくれるのです。
BingAIの問題点
BingAIの現状における問題点については、以下のようなものがあります。
- 回答内容が必ずしも正確ではないこと
- 1セッションにおけるチャット回数に上限があること
- 一部の機能は、Edge以外のブラウザでは利用できないことがある
ただし、現在のBingはプレビュー版で、一部の機能はまだ正式版には含まれていないため、若干の使いづらさがあります。
しかし、常に改善が行われており、今後に期待ができるでしょう。
これから正式版が正式にリリースされた時に、どれだけ使いやすさが担保されるのかを期待したいと思います。
NotionAI
Notionは、あらゆる情報を一元管理できるオンラインノートアプリで、メモやToDoリスト、データベースなどを作成できます。
NotionAIは、そのNotionに統合されたAIアシスタントサービスで、文章の自動要約、ハイライト、検索、分類、関連付け、翻訳など、多様な機能を提供します。
例えば、特定のトピックについてのブログ記事を作成したり、データベースを作成するための文章を作り出すことが可能です。また、様々な修正やブロック機能も備えています。
似たような意味合いを持つテキストを自動的にグループ分けするテキストクラスタリング機能という、面白い機能もあります。
NotionAIによて手動で情報を探す必要がなく、ユーザーは簡単な質問で目的の情報を得ることができます。
これは、時間節約はもちろん、より正確な情報を得るためにも非常に有益です。
NotionAIの利用方法
NotionAIの始め方は、以下の手順で行います。
Notionのアカウントを登録する
NotionAIを利用するためにはNotionのアカウントが必要です。
Notionのアカウントを登録していない方は先にユーザー登録をNotion公式サイトから行いましょう。
Notion AIのプランを選択する
NotionAIには無料プランと有料プランがあり、有料プランの料金は月額10ドルです。
無料プランでは20回までのAI応答が利用できますが、有料プランでは無制限にAI応答が利用できます。
NotionAIを開始する
NotionAIを開始するには、Notionのワークスペース上で「NotionAI 登場」というタイトルのガイダンスが表示されますので、内容を確認したら[続行]ボタンをクリックします。
次に、「NotionAI 活用のヒント」のガイダンスが表示されますので、確認したら[今すぐAIを試す]ボタンをクリックします。
NotionAIを使う
NotionAIを使うには、以下の3つのどれかを実行し、行います。
- 「space」から任意の質問や指示を入力する
- 「/AI」から任意のAIブロックを選択する
- 「Ask AI」から任意のテキストを選択してAIに依頼する
以上が、NotionAIの始め方です。
NotionAIの制限
上記でも少し触れましたが、NotionAIには無料プランと有料プランがあります。
無料プラン
無料プランは個人向けのプランで、月に20回までAI機能を利用することができます。
また、以下の基本的な機能は利用可能です。
- テキストの生成
- テキストの編集
- テキストの翻訳
- テキストの要約
有料プラン
有料プランには、個人やチーム向けのプランで、月額10ドルでAI機能を無制限に利用することができます。
無料プランに加えて、ブレインストーミングやクリエイティブライティングなどの高度な機能が利用可能です。
また、チームでの利用を想定したTeamプランもあり、1名あたり月額4ドルの追加料金がかかります。
これにはBasic、Personal、Teamの3つのオプションがあり、Personalプランは月額20ドル、Teamプランは月額50ドルで利用できます。
NotionAIの活用方法
NotionAIは、自然言語処理技術を使用して、ユーザーが入力したテキストを自動的に分類し、タグ付けすることができます。
これにより、ユーザーは、より簡単に情報を整理し、検索することができます。
以下のような機能を提供しています。
テキストの分類
NotionAIは、ユーザーが入力したテキストを自動的に分類し、タグ付けすることができます。
具体的には以下のように分類が可能です。
テキストの種類
テキストの内容に応じて以下などのテキストの種類を瞬時に判別できます。
- 営業メール
- ブログ記事
- 小説
また、テキストの種類に合わせて、適切な文体や表現を生成したり、修正したりすることも可能です。
テキストの言語
notionaiは、テキストの言語を自動的に検出できます。
また、テキストの言語に合わせて、翻訳や要約などの処理を行うことができます
テキストの品質
テキストの正確さや読みやすさなどを表すテキストの品質を評価をすることも可能です。
これにより、テキストに含まれる誤字や文法ミスを検出したり、テキストの流れや構成を改善することができます。
よってNotionAIを利用することで、簡単に情報を整理することができますね。
テキストの要約
NotionAIは、長い記事や文書を要約することができます。
要約により、テキストの理解を助けたり、伝達を効果的にすることが可能です。
NotionAIでは以下のような方法でテキストの要約ができます。
既存のテキストを要約する
まず、Notion上にある既存テキストを要約することができます。
例えば会議録やブログ記事などのテキストを選択して、「Ask AI」から「Summarize」を選ぶと、notionaiがテキストの要約を生成が可能です。
新しいテキストを要約する
NotionAIは、新しいテキストを要約することもできます。
例えば、「/AI」から「AI summary」を選ぶと、notionaiがページ全体の要約を生成することができます。
また、「space」から「Summarize the following text:」と入力すると、notionaiが入力したテキストの要約を生成することも可能です。
これにより、時間を節約し、必要な情報にすばやくアクセスできます。
テキストの翻訳
NotionAIは、以下のテキストを自動的に翻訳することができます。
- 英語
- 日本語
- 中国語
- フランス語
- ドイツ語
- スペイン語
- ポルトガル語
- イタリア語
- ロシア語
これにより、テキストの理解を広げることや伝達を多様化することが可能になります。
以下のような方法でNotionAIではテキストの翻訳ができます。
既存のテキストを翻訳する
まず、Notion上にある既存のテキストを翻訳することができます。
例えば、メモやブログ記事などのテキストを選択して、「Ask AI」から「Translate」を選ぶと、NotionAIがテキストの翻訳を生成することができるでしょう。
新しいテキストを翻訳する
新しいテキストを翻訳することもできます。
例えば、「space」から「Translate the following text:」と入力すると、notionaiが入力したテキストの翻訳を生成することができます。
テキストの生成
NotionAIでは、テキストを様々な角度から素早く作成することができます。
以下のような場合は利用すべきと言えるでしょう。
- 文章の書き出しやアイデア出しに困った時
- 時間やインスピレーションがない時
- 文章の書き方や表現方法にバリエーションを持たせたい時
- 新しい視点や知識を得たい時
上記の内容に当てはまる場合は、以下の方法を試しましょう。
既存のテキストから生成する
Notion上にある、既存のテキストをもとに新しいテキストを生成することができます。
例えば、メモやブログ記事などのテキストを選択して、「Ask AI」から「Help me write」や「Continue writing」などを選ぶと、NotionAIがテキストの続きや別バージョンを生成することが可能です。
実際に以下のブログ記事の冒頭部分を選択して、「Ask AI」から「Continue writing」を選ぶと、NotionAIがブログ記事の続きを生成します。
選択したテキスト
NotionAIは、Notion上で利用できるAI機能で、文章の自動生成、要約、翻訳、文章の推敲など、記事作成の機能を備えています。
この記事では、NotionAIを活用した技術ブログの内容、概要、セクション、リード文、Twitterの投稿文などを作成する方法を紹介します。
生成されたテキスト
NotionAIは、OpenAI社が開発したGPT-3という自然言語処理の技術を利用しています。GPT-3は、人間の言葉や文章を理解し、応答や生成ができるAIです。
NotionAIは、GPT-3とNotionの連携によって、Notion上でさまざまな文章作成のタスクを助けてくれます。
では、具体的にどのようにNotionAIを使って技術ブログを書くことができるのでしょうか。以下では、ステップごとに解説していきます。
違和感が全くありません。これをNoiton上で行えるのは非常に便利ですね。
新しいテキストから生成する
新しいテキストからももちろん生成することができます。
例えば、「space」から任意の質問や指示を入力するか、「/AI」から「AI summary」や「AI writing」などを選ぶと、NotionAIが新しいテキストを生成することができるでしょう。
また、短編小説や物語のアイデアを生成し、ストーリーを作成することもできます。
ブレインストーミング
ブレインストーミングとは、アイデアを自由に発散させることで、問題解決や創造性を高める手法のことで、NotionAIではブレインストーミングの支援が可能です。
ブレインストーミングには以下のような利点があります。
- アイデアの量を増やす
- アイデアの質を向上させる
つまり、ブレインストーミングでは、アイデアの質よりも量を重視することで、思いつかなかったアイデアや斬新なアイデアが生まれ、選択肢や可能性を増やす効果があります。
以下のような方法でブレインストーミングができます。
既存のテキストからブレインストーミングする
Notion上にある既存のテキストからブレインストーミングすることができます。
メモやブログ記事などのブレインストーミングしたいテキストを選択して、「Ask AI」から「Brainstorm」を選ぶと、NotionAIがテキストに関連したアイデアや提案を生成します。
実際の例を紹介します。
選択したテキスト
ブログ記事のテーマ:NotionAIの使い方 目的:NotionAIの魅力や機能を紹介して読者に興味を持ってもらう 対象:NotionAIに興味がある人
生成されたテキスト
アイデア:
NotionAIの基本的な使い方や料金プランを解説する
NotionAIでできることや実際の活用事例を紹介する
NotionAIのコツや注意点、よくある質問に答える
NotionAIのメリットやデメリット、他のAIツールとの比較をする
NotionAIの今後の展望や開発者へのインタビューを紹介する
新しいテキストからブレインストーミングする
新しいテキストからブレインストーミングすることもできます。
例えば、「space」から「Brainstorm ideas for a new product」(新しい製品のアイデアを考える)と入力すると、NotionAIが新しい製品のアイデアを生成します。
実際の例をこちらも紹介します。
生成されたテキスト
アイデア:
スマートウォッチに取り付けられる温度計・心拍計・血圧計・酸素濃度計などの健康管理ツール
音声やジェスチャーで操作できるヘッドマウントディスプレイやスマートグラス
AIが自動的に翻訳や要約を行ってくれるイヤホンやマイク
着るだけで体温や汗の量、消費カロリーなどを測定してくれるスマートウェア
自分の好みや目的に合わせて香りを変えられるスマートディフューザー
NotionAIの取り扱いに注意すべき点
NotionAIは非常に優れたツールであり、データ収集や自動化の効率化を図ることができますが、注意事項がいくつかあります。
以下の点を頭に叩き込んでおきましょう。
入力の正確性
NotionAIを使うにあたり、まず注意すべき点は、入力の正確性です。
自動入力されたデータは、必ずしも正確であるとは限りません。そのため、入力したデータを確認することが重要です。
プライバシー保護
また、プライバシー保護の面でも、NotionAIを使う場合には十分注意する必要があります。
収集するデータに関しては、必要最小限の情報にとどめることが望ましいでしょう。
操作性
さらに、NotionAIは高度な機能を備えていますが、それ故に取り扱いには注意が必要です。
操作に不慣れな場合は、操作方法をよく理解することが重要です。
情報源の性質
また、NotionAIはさまざまなデータソースから情報を収集することができますが、そうした情報源の性質を理解することも欠かせません。
有効性を最大限に引き出す
最後に、NotionAIを使う際には、その有用性を最大限に引き出すための工夫が重要です。
例えば、NotionAIで作成したデータを他のアプリケーションと連携させたり、カスタマイズしたテンプレートを作成して効率を上げたりすることができます。
慣れてくると、効率化の度合いはより高まることでしょう。
FAQ
[su_accordion][su_spoiler title=”ChatGPTとBingAIの違いは?” open=”no” style=”fancy” icon=”plus” anchor=”” anchor_in_url=”no” class=””]
ChatGPT
開発元: OpenAI。
目的: ChatGPTは主に対話型AIとして設計されており、一般的な会話や情報提供、文章生成など、広範なトピックに対応することが目的です。
対話の文脈: ChatGPTは会話の文脈を理解し、それに基づいて自然な返答を生成します。ユーザーの質問やコメントに関連する情報を活用して会話を進めます。
検索能力: ChatGPTは基本的に学習データと前に提供された情報に依存しており、リアルタイムのウェブ検索能力は持っていません。
Bing AI
開発元: Microsoft。
目的: BingAIは、マイクロソフトが検索用にカスタマイズしたGPT-4を使用しており、ユーザーの検索クエリに対して高精度な検索結果を提供することが主な目的です。
対話の文脈: BingAIも会話の流れを記憶する能力を持っているため、前回の会話内容を考慮して応答することができます。
検索能力: BingAIはBing検索エンジンの技術を統合しており、リアルタイムのウェブ検索を行い、最新の情報を提供することができます。
ChatGPTは、幅広いトピックで自然な対話を目指して設計されている一方で、BingAIは、検索エンジンとしての高精度な情報提供に特化しています。
BingAIはウェブ検索を活用することで最新の情報を取得することができますが、ChatGPTは学習データを基にして回答を生成します。
用途や必要とする情報に応じて、適切なAIモデルを選択することが重要です。[/su_spoiler]
[su_spoiler title=”チャットボットとAIの違いは?” open=”no” style=”fancy” icon=”plus” anchor=”” anchor_in_url=”no” class=””]
チャットボット(chatbot)は、テキストチャットを通じてユーザーと対話するプログラムです。初期のチャットボットは、単純なキーワード認識やスクリプトに基づいて動作していました。
一方で、AI(人工知能)は、人間の知能を模倣するための広範な技術の集まりです。AIは、機械学習、深層学習、自然言語処理など、多くのサブフィールドを含みます。
チャットボットはAIの一部として分類されることがあります。特に、近年のチャットボットは、AI技術を活用して、自然言語処理を行い、ユーザーとの対話がより自然で高度になるよう進化しています。
つまり、チャットボットはAIの一部として機能するか、または単純なスクリプトに基づいて機能することがありますが、AIはチャットボットを含む、より広範な技術と概念の集合体です。[/su_spoiler]
[su_spoiler title=”AIに生成をお願いする理由は?” open=”no” style=”fancy” icon=”plus” anchor=”” anchor_in_url=”no” class=””]
AIにテキストやデータの生成をお願いする理由は多岐にわたります。以下はその主な理由です。
効率性
AIは、大量の情報を迅速に処理し、短時間で結果を生成することができます。これにより、人間が手作業で行うよりもはるかに効率的にタスクを遂行することができます。
コスト削減
AIを使用することで、人件費や時間を節約し、組織のコストを削減することができます。
データ分析
AIは大量のデータを分析し、トレンドやパターンを特定する能力を持っています。これにより、ビジネスの意思決定や戦略策定に有益な洞察を提供することができます。
クリエイティブなコンテンツ
AIは文章、画像、音楽などのクリエイティブなコンテンツを生成することができます。これにより、マーケティング、広告、エンターテインメントなどの分野で活用されています。
パーソナライズ
AIは個々のユーザーの嗜好や行動に基づいてコンテンツをカスタマイズすることができます。これは、個人に合った製品やサービスを提供する上で重要です。
可用性
AIは24時間稼働しており、顧客の要求にいつでも応じることができます。これは、カスタマーサポートの分野で特に有用です。
言語処理
自然言語処理(NLP)を使用するAIは、多言語対応が可能であり、世界中のユーザーとコミュニケーションをとる際に役立ちます。
エラーの低減
適切に訓練されたAIは、人間のエラーを減らし、高精度な結果を提供する可能性があります。
これらの理由から、AIに生成をお願いすることは、多くの場面で効果的な選択となることが多いです。
ただし、AIの使用には慎重さが必要であり、倫理的な問題やプライバシーの懸念を考慮する必要があります。[/su_spoiler][/su_accordion]
進化を続けるAI
これらのAIは日々進化を続けており、近い将来、さらに多機能化し、ユーザーの便益を図る可能性があります。そのため、新たなアップデート情報に常に目を向けておくことが重要です。
以上、ChatGPTとMicrosoft BingのBing、NotionAiについての概要と、それぞれのツールの特性を考慮した使用方法について説明しました。
3つを使いこなすことで、様々な情報の収集や文章の作成がより効率的になります。
以下の記事だけではありませんが、AIについて解説していますので、こちらも参考にしてみましょう。