この記事でわかること
- 動画編集をするのに最適なメモリ量を知りたい
- メモリを選ぶときの注意点
- そもそもメモリとは何?
動画編集で重要なパーツであるメモリ。
重要なのはわかるけど、調べてみてもなんだか難しくて「よくわからない」と思ってしまいませんか?
そこでこの記事では、メモリについて詳しく解説していきます。
最後まで読めば、動画編集に最適なメモリ量やパソコンを購入するときの参考にもなるので、安心して動画編集を始められるでしょう。
ぜひ、参考にしてみてください。
メモリとは?役割とストレージとの違い
メモリとは、よく机に例えられます。
簡単に説明すると、CPUが計算処理したデータを、一時的に保存しておく場所です。
ハードディスクやSSDといったストレージにもデータは保管されますが、メモリはどちらかというと一時的に保存するのを得意とします。
- メモリ→一時的な保存
- ストレージ→長期的な保存
ひとまずここでは、メモリはデータを一時的に保存する場所と覚えておくだけで問題ありません。
動画編集をするためのおすすめメモリ容量は16GB
YouTubeに上げるような一般的な動画編集を行うなら、16GBのメモリがあるとサクサクと作業ができるでしょう。
高画質の4K動画のような動画を編集をしていく場合には、32GBあるなら快適に作業をしていけます。
メモリ容量が足りないと起こる2つの事態
ここまではメモリの役割や動画編集に最適な量について解説してきました。
ここからは動画編集を行う際にメモリの容量が足りないとどうなってしまうのかを解説します。
メモリの容量が足りないと起きる事態は主に2つです。
- 編集作業が進まない
- 動画が保存できない
動画編集の作業に影響するので、確認しておきましょう。
1.編集作業が進まない
動画編集用のソフトはメモリのデータ容量を必要とします。
そのため、メモリの容量が少ないとCPUが処理した計算をメモリに送ることができなくなるので動画編集の作業が遅くなります。
色調補正やキーフレームを設定するとカクカクしたりフリーズしてしまうでしょう。
これでは動画編集をしていても作業が進みません。
2.メモリ不足で動画が保存できない
動画が完成したらデータを書き出し保存をするのですが、メモリの容量が少ないと書き出しに何時間もかかり最終的には保存できないということも。
動画の解像度を下げることでスムーズに保存できますが、動画の画質が落ちてしまいます。
書き出し作業はパソコンにも大きな負荷がかかるので故障の原因にもなり得ます。

クライアントワークにも影響するので注意が必要です。
メモリを選ぶときの3つのデメリットやポイント
ここまでメモリ容量が少ないことで起きる事態について解説してきました。
メモリ容量不足で動画編集のトラブルにならないためにも、メモリを選ぶときの注意点を知っておく必要があります。
ここからは、メモリを選ぶときの注意点やポイントを解説していきます。
メモリやパソコンを購入する際には参考にしてみてください。
1.メモリが増設できない場合がある
ノートパソコンの中には購入後にメモリを増設出来ないオンボードタイプがあります。
オンボードタイプとは、メモリがパソコンの基盤に固定されていてメモリの交換や増設が出来ないタイプのことです。
購入したパソコンのメモリが足りずに交換や増設が必要になったときは困ってしまいます。
パソコンを購入する際は確認しておきましょう。

資金や余裕があればメモリの増設をする必要のないように余裕を持って購入するのがオススメです。
2.複数のメモリチャネルに対応したパソコンを選ぶ
増設を検討している場合は、メモリチャネルを増やせるパソコンを選びましょう。
メモリチャネルを増やすということは、データを送る経路を1回線から複数にすることです。
データ経路を複数にすることで少ないメモリ数でも快適な動画編集ができるようになります、
チャネルには、デュアルチャネルとクアッドチャネルがあります。
デュアルチャネルとは、2つのメモリスロットに同じ容量のメモリカードをセットすることです。
クアッドチャネルは4つのメモリスロットに同じ容量のメモリカードをセットすることです。
例えば、デュアルチャネルの場合、8GBのメモリカードを1枚挿入するより、4GBのメモリカード2枚にした方が、処理速度が速くなります。
クアッドチャネルではメモリカードを4枚挿入できます。

「少ないメモリ数で快適な編集がしたい」という方には、デュアルチャンネルやクアッドチャネルを利用するのがオススメです。
3.規格を間違わないようにする
メモリが挿入されているマザーボードには規格があります。
この規格はDD3やDD4と呼ばれています。
規格を間違えてしまうと、メモリを交換したり増設したりするのは不可能です。
例えばDD3の規格に対応したメモリなのに、マザーボードがDD4だったらメモリを差し込むことはできません。

しかし、2021年以降に購入した新作パソコンは、DD4のみに対応しているので、メモリ規格はDD4を選べば間違いないでしょう。
CPU選びによってメモリのパフォーマンスが決まる
動画編集の作業効率の低下の原因としてCPUの性能不足も挙げられます。
CPUの情報を処理する能力が遅いとメモリに保存する作業に遅延が発生します。
よってCPUの処理能力が非常に重要ということです。
そこでここからは動画編集を行うときに購入するべきCPUのスペックを解説します。
参考にしてみてください。
最低でもCorei5、4K動画ならCorei7、予算に余裕があるならCorei9
動画編集のCPUは2種類のメーカーがあります。
- intel
- Ryzen
動画編集であればintelがオススメです。
inteiのCPUは動画編集に必要なファイルの圧縮・追加・削除などの作業が得意だからです。
CPUのシリーズですが、Coreiシリーズが良いでしょう。
最低でもCorei5、4Kの動画編集をするならCorei7、予算に余裕があるならCorei9を選択してみてください。
Corei7のCPUであれば問題なく動画編集はできるでしょう。

CPUには第○世代というのがあります。世代によっても動作に差が生まれますが、あえて昔の世代を購入する必要はありません。最新の世代を買っておけば問題ないでしょう。
動画編集のメモリ32GBや64GBは無駄?必要な人とは
これまで、動画編集をする場合、メモリは16GBが妥当だとお話してきました。
一方で、メモリ32GBや64GBを利用している人はどんな人なのか?
それほどのメモリが必要になる作業について、お話していきます。
動画編集でのメモリの使い道とは
動画編集でのメモリの使い道として、16GBでも十分ですが、それ以上のメモリがあった方が良い人は下記の作業を主にする人になります。
- 4Kや8Kなどの超高画質動画の編集を行いたい人
- 100枚以上の画像や写真を一度に編集したい人
- ブラウザをたくさん開いて使用したい人
- 複数のアプリやソフトを大量に起動して作業をしたい人
- 複数のゲームを同時に起動したい人
複数作業を同時に行う場合、大きなメモリがあった方がいいでしょう。
上記の作業を行う人はメモリが32GB以上使用していることが多いと思います。
あなたの行う動画編集の目的に合ったメモリの量を購入しましょう
動画編集に最適なメモリ量や、メモリの役割・選ぶときの注意点について解説してきました。
抑える点は以下です。
- メモリとは一時的にデータを保存しておく場所
- 用途によって必要なメモリ量は変わる
- 16GB以上あればひとまず十分
- マザーボードがオンボードタイプだとメモリの交換・増設は不可能
- 規格はDD4を選ぶ
- CPUの性能も重要。動画編集であればintelがおすすめ
メモリ選びは動画編集の作業にダイレクトに影響します。
ぜひ、行う動画編集に合ったメモリをお選びくださいね。
今回の知識が少しでもお役に立てれば幸いです。