この記事でわかること
- 見やすいテロップデザインについて
- 動画編集で使うテロップの作り方
- 読みやすいテロップデザインのコツ
- テロップデザインテンプレートのおすすめサイト
動画編集をする中で、どんなテロップが読みやすいのか分からない方もいると思います。
そこで本記事では、テロップをつける理由や読みやすいテロップデザインの特徴を解説します。
最後まで読めば、どんなテロップが読みやすくて見やすいデザインなのかがわかります。
ぜひ参考にしてみてください。
テレビのテロップとは
テロップとは「Television Opaque Projector」の略です。
画面上に、文字・図形・写真などを写し出すもので、動画の内容をわかりやすく伝えるために必要なのがテロップです。
動画編集では、サムネイルでも文字を使用するのでテロップデザインの知識は必須です。
テロップにデザインをする理由
始めに、なぜテロップをつけるのかを解説します。
「動画を観てもらえばテロップは必要ないんじゃないか」と思われるかもしれませんが、テロップは重要な役割を果たしています。
テロップの役割は以下の3つが挙げられます。
- 内容を理解しやすくする
- 動画のイメージが伝わる
- 動画の演出をする
それぞれ詳しく解説します。
1.内容を理解しやすくする
テロップは、動画の内容を視聴者にわかりやすく伝える手段です。
テロップとは、文章に太字やマーカーが施されているイメージです。
パッと見ても動画の内容が伝わるようになっています。
YouTubeの動画は、今ではテレビの代わりになってきていると言っても過言ではありません。
家のテレビで流し見をしたり外出先で動画を観たりする機会が増えてきているでしょう。

テロップがデザインされていることで、動画の内容が理解しやすいはずです。
視聴者に動画の内容をわかりやすく伝えるためにもテロップは重要です。
2.動画のイメージを伝える
テロップデザインによって、動画のイメージを伝えることもできます。
テロップは、強調したい文字に装飾をしたり大きくしたりします。
時には、発言ではない「バシッ!」といった効果音や「ゴシゴシ」といった人の動きに合わせた音もテロップで表示することも。
動画全体のイメージを伝えるためにもテロップは使われます。
3.動画の演出をする
テロップのデザインによって動画の印象が変わります。

例えばビジネス系動画では、はっきりとしたテロップにしたり、エンタメ動画ならインパクトのあるテロップデザインにするでしょう。
テロップをデザインすることによって動画の演出ができます。
演出をするという意味では動画編集のサムネイル作成にも役に立つでしょう。
読みやすいテロップデザインのコツ8選
テロップは文字情報だけではなく、動画のイメージや演出にも影響すると解説しました。
ここからは、読みやすいテロップデザインについて解説します。
読みやすいテロップデザインを覚えて動画を作成するときの参考にしていただければ幸いです。
1.背景に差をつける
デザインを見やすくするコツとして、コントラストをつけるということがよく言われています。
コントラストというのは、違いをつけるという意味です。
テロップデザインにおけるコントラストとは、動画や写真の背景と同じ色で文字を作成しないことを指します。
青い空の動画に、青い文字は色が被ってしまい見えづらくなりますよね。

似た色で文字を作るのではなく、反対の色や相性の良い色を選んで作成するのがオススメです。
2.文字の大きさを意識する
文字の大きさを一部変えることでその文字を強調できます。
文字にインパクトがあると情報は入ってきやすくなりますよね。
テロップは重要な部分を伝えるという役割もあります。

強調して伝えたいときやインパクトを出したいときには文字を一部大きくしたり、あえて小さくして弱々しさを加えてみたりするのも良いでしょう。
3.文字にエッジを加える
エッジとは、境界線のことを指します。
背景とテロップの間に黒い境界線を足すことで見やすさが変わります。
エッジは、背景が変わる動画では必要不可欠な手法です。
今では、ほとんどの動画に使用されています。
背景によっては見えにくくなってしまうので、ぼかしを入れると見やすいテロップに変化します。
4.テロップにベースを付け足す
たくさんの色があったりごちゃごちゃした背景だったりする場合は、ベースを使用するのがおすすめです。
ベースは、文字情報をまとめてくれるので活用場面がたくさんあります。
例えば、文字の上にテロップを加える必要があったり街中の映像にテロップを入れる場合でもベースは有効です。

基本的にベースを使うと文字は読みやすくなるので、初心者の方でもベースは使いやすいでしょう。
5.色を変える
テロップの一部分の色を変更するだけでも印象を変えられます。
白の単調なテロップにも黄色を加えると自然と目に入ります。
伝えたい情報を装飾するだけで、その色を追えば内容が理解できるようにすることも可能です。
このような工夫ができるのもテロップの面白いところですね。
6.文章は短く、表示は長く
テロップはなるべく短くして表示時間は長くしましょう。
人は移り変わる動画を観ながらテロップで情報を補っています。
そのため、例えば人が話している映像であったら、話し終わる前にテロップが消えてしまうと不快感を与えてしまいます。
なるべく、話し終わったと同時に次のテロップが出るくらいの長さがおすすめです。
風景映像で周りを説明しているような動画であったら、視聴者はゆっくり風景の映像が観たいはずです。
そのため、テロップは長めに表示しておきましょう。
映像を観終わった後でも、文字で情報を補えるように長めに表示しておくと、視聴者は情報を受け取りやすくなります。
7.動画に合ったテロップデザインを考える
動画とテロップがマッチしていないと観ている人に違和感を与えてしまいます。
違和感を避けるには、動画のコンセプトを始めに決めておくと良いでしょう。

クライアントがいる場合なら、参考動画を観たり入念に話し合ったりして動画の方向性を確認しておくと、コンセプトに合った動画が作成できます。
コンセプトを決めてから、内容に沿ったテロップデザインを考えていくと、動画に合ったテロップを作成できるのでおすすめです。
8.フォントにこだわる
テロップを作るときには、フォントも意識しましょう。
「読みやすいテロップ」には「読みやすいフォント」が使われています。
Webでも読みやすいテロップとしてよく使われているのが明朝体。
動画の場合は、解像度によって字体がつぶれてしまうので、ゴシック体のようなはっきりした字体がおすすめです。
さらに太めのフォントを選ぶと読みやすくて見やすいテロップに仕上がります。
文字サイズも少し大きめにしておくのが良いでしょう。
【Premium Pro】テロップデザインテンプレートのおすすめサイト
自分自身のセンスも含めてテロップを考えていきたい人向けに、ここではテロップテンプレートを探せるおすすめサイトを紹介していきます。
MotionElements
300万点以上もの素材を利用することができる素材配布サイトです。
一度ダウンロードしたフリー素材は、解約した後でも自由に利用することができます。
- アメコミ風
- ゲーム風
- 結婚式用
大量のテロップテンプレートを利用したい方に、おすすめです!
shutterstock
人気のテンプレートとして手書きアニメーションが有名です。
このアニメーションは、タイトルやテロップの文字だけでなく、他の装飾類にも活用できる使用になっています。
メリットとして
- 運営歴が長いため、信頼性が高い
- 日本法人があるため、日本語でのサポートが受けられる
- 全体的に素材の質が高い
上記の高評価から人気があると考えられます。
BOOTH
ダウンロードできる無料サンプルが多いのが特徴です。
テロップだけでなく、イラストや音声などのテンプレートもダウンロードすることができます。
テロップテンプレートは最安価の300円で購入できるものもありますが、ものによるためチェックが必要です。
Motion Array
プロのクリエイターが制作している高品質なテンプレートがあり、Premium Proのテンプレートは約4.600点も用意されています。
また魅力の一つとして、定額制のサービスであり、無制限のダウンロードが可能なのです。
無料プランもあり、初心者でも気軽にプロのテロップテンプレートに触れることができます!
Adobe Stock
素材が2億7000万点以上もある素材配布サイトになります。
他にも検索機能が優秀なため、欲しい素材を簡単に見つけることもできますよ!
素材や参考にしたいテロップテンプレートがすぐに見つかることで作業効率が格段に上がっていくでしょう。
テロップにデザインをして読みやすい動画を作りましょう
テロップデザインの特徴について解説してきました。
良いテロップデザインの特徴は7つです。
- 背景をつける
- 文字の大きさを意識する
- 文字にエッジを加える
- テロップにベースを加える
- 色を変える
- 文章は短く、表示は長く
- 動画に合ったテロップデザイン
- フォントにこだわる
テロップデザインは、動画作品の世界観や演出にとても影響します。
これから動画編集を始める方や、良いテロップデザインが思いつかないと悩んでいる方は、この機会に習得してみてください。