この記事でわかること
- オンラインサロンについて
- オンラインサロンの始め方
- オンラインサロンのマーケティング手法
- オンラインサロンを成功させるコツ
- オンラインサロンの始め方に関するQ&A
コミュニティ運営に興味のある方は「オンラインサロン」というのを聞いたことがあるでしょう。
本記事ではオンラインサロンの基礎知識からマーケティング手法まで紹介します。
「オンラインサロンについて知りたい」「これからオンラインサロンを事業として取り組みたい」と考えている方は、ぜひご確認ください。
オンラインサロンとは?
オンラインサロンとは、インターネット上で開設される会員制のコミュニティです。
無料と有料のオンラインサロンがありますが、多くは月額制です。
堀江貴文さんの『堀江貴文イノベーション大学校(HIU)』や西野亮廣さんの『西野亮廣エンタメ研究所』などをきっかけに認知度が高まりました。
オンラインサロンは、主催しているオーナーと加入した会員のみが参加できるため、クローズドなコミュニティとなっています。

価値観の近い方と交流を深められるのが特徴です。
オンラインサロンでできること
オンラインサロンでは、良質な情報が得られたり認知を拡大できたりします。
ここでは、オンラインサロンでできることを確認していきます。
良質な情報を得られる
オンラインサロンは、以下のような現場で活躍している何かしらのプロが主催しています。
- 経営者
- エンジニア
- Webデザイナー
そのため、現場ですぐに実践できる内容の知識やスキルが身につきます。
大学などの教育機関ではない場所で、価値の高い情報を知れるのは、オンラインサロンの特徴です。
認知を拡大できる
オンラインサロンで発信を続けると認知を拡大できます。
オンラインサロンは、クローズドな環境なので、あなたの発言や行動を目にする機会を増やせます。
サロンメンバーが困っていたらアドバイスをしたりイベントを立ち上げたりすると、徐々にあなたのファンが増えていきます。
オンラインサロンで影響力を得たいと考えている方は、継続的に発信を続けましょう。
コミュニティが見つかる
オンラインサロンは共通の価値観を持つ仲間と出会えます。
一緒に趣味を楽しんだりビジネスを始めたりといった横のつながりが持てるでしょう。
また、オンラインサロンには何かに挑戦している方が多く存在します。

チャレンジをしていると挫折がつきものですが、サロンメンバーが支えとなり、再び行動する勇気やエネルギーをもらえます。
オンラインサロンの作り方と始め方
オンラインサロンの作り方は大きく分けて6つのステップになります。
- サロンのコンセプトを決める
- プラットフォームを選ぶ
- 月額料金を決める
- コンテンツを作る
- 決済システムを決める
- 運営し収益化する
上記のステップについて、一つ一つ詳しく見ていきましょう。
1.サロンのコンセプトを決める
まずは「コンセプト決め」です。
「なぜ」「どのような目的」があってオンラインサロンをやりたいのかを明確にします。
オンラインサロンは目的によって、集客できるかどうかが決まるとも言えます。
- 自分の知識を共有したい
- コミュニティの場として好きなことについて話せる場を作りたい
- 資金を集めるために活用したい
上記のような理由でいいのです。
テーマを明確にする際には、入会するターゲットも大まかに狙いをつけておく必要があります。

ターゲット層を絞ることでコンテンツの内容や集客方法が違ってくるのです。
プラットフォームを選ぶ
オンラインサロンの運営に必要なプラットフォームを選択します。
まずはどのようなパターンのプラットフォームを使用したいのか、決めていきます。
- 既存のプラットフォームを利用
- 自分でプラットフォームを立ち上げる
こちらのパターンから自分に合っている方を選んでください。
おすすめのプラットフォームに関しては、この後にご紹介していきます。
月額料金を決める
オンラインサロンの会員さんに設定する月額料金の設定をします。
オンラインサロン全体の相場として「月額1000円~10000円程度」の幅広いものになっています。
似ているジャンルのオンラインサロンの相場を調べ、高すぎず安すぎてもダメなため慎重に検討する必要があります。
自分がイメージしているオンラインサロンを思い起こし、同じようなサロンがあった際には基準として考えると良いでしょう。
コンテンツを作る
実際に配信するコンテンツ作成をします。
コンテンツ作成と一緒に以下のことの決めておきましょう。
- 配信方法
- 配信の頻度
多くの人が興味を持って「見たい」と思えるコンテンツ作成を考える必要があります。
決済システムを決める
既存のプラットフォームを利用する方は決済システムもついていることが多いです。
おすすめの決済システムとして
- 既存プラットフォームの決済システムを活用
- Stripe
- PayPal
主に上記のものを使用する方が多いです。
手数料が大きい決済システムもあるので、確認が必要になります。
運営し収益化する
運営にあたって告知や会員の募集も必要になります。
そのため、ターゲット層の集客をするためにSNSも活用しましょう。
ある程度の会員が集まってから、オンラインサロンの運営を開始できるように前もって開始期間を設定しておくことで、スムーズに運営をしていくことができるでしょう。
有益なコンテンツを配信し、どんどん入会者を集めることで収益を得ることができます。

できるだけ離脱率を上げないために、継続的にコンテンツ配信を行うと共にコミュニティの輪も広げていけると良いでしょう。
オンラインサロンの開設におすすめプラットフォーム
上記でオンラインサロンを作る際に必要なものをして挙げた「プラットフォーム」に関して、おすすめなものをご紹介していきます。
- DMMオンラインサロン
- FANTS
- LINE
上記の3つのプラットフォームを見ていきましょう。
1.DMMオンラインサロン
オンラインサロンの運用に必要な機能が全て整っている日本最大級のオンラインサロンサービス「DMMオンラインサロン」
- 24時間365日対応してくれるサポートがある
- 初期費用や年間更新費用が無料
- オーナー向けの勉強会などもある
- 多様な決済機能にも対応している
分からないことや困ったことがあった際にも、サポート体制が充実しているため、すぐに解決することができます。
初期費用や年間更新費用が無料ですが、手数料は引かれるため、どの程度の料率で引かれるのか、確認しておくことをおすすめします!
2.FANTS
FANTSはオンラインサロンに特化したプラットフォームです。
会員数が10名〜1,000名以上までの幅広いジャンルのオンラインサロンを取り扱うことが可能になっています。
メリットとして
- 決済システムが連動している
- 管理機能が整っている
- コミュニティに合わせた専用アプリが作成できる
- オンラインサロンの運営をサポートしてくれる人がいる
面倒な設定が少ないことが特徴になっています。
FANTSの利用料金は、公式からは公開されていないため、問い合わせが必要です。
利用方法によって料金プランが変わるようなので、注意しましょう!
3.LINE
「LINEオープンチャット」というサービスをプラットフォームとして利用することができます。
馴染みのあるLINEの機能であるため、気軽に参加することも可能。
また、自身のLINEアカウントを教える必要はないため、匿名で行うことができるのも嬉しい点になるでしょう。

しかし、デメリットとしてLINEオープンチャットには、決済システムがありません。別途決済システムを検討する必要があることをお忘れなく!
オンラインサロンのマーケティング手法5つ
オンラインサロンに有効なマーケティングを5つ紹介します。
ぜひ参考にしてください。
SNS
SNSは拡散力が高いため、オンラインサロンのマーケティングと相性がいいです。
従来の集客では、チラシや看板で特定の地域のみにしか宣伝ができませんでした。
しかし、SNSは世界中に情報発信ができるので、オンラインサロンのようなインターネット上でサービスを提供する事業にはおすすめの集客方法です。
ファンを定着させる意味でもSNSマーケティングは重要になります。
アカウントのフォローや友達追加をしてもらうことで、顧客に今後発信する情報を継続的に配信でき、長期的な関係性を築けます。
インターネット広告
インターネット広告とは、Webサイトやスマートフォンのアプリなどに掲載される広告のことです。
新聞やテレビCMなどのように高額で広く伝えるのではなく、低コストで特定のユーザーを集客しやすいのが特徴です。
インターネット広告には多くの種類があるため、それぞれの特性を知り、目的に合った広告を選ぶ必要があります。
メールマガジン
メールマガジンは、メール機能を使用して配信されるマーケティング手法のひとつです。
発信者が配信する内容の時間やタイミングを自由に選べるのが特徴です。
定期的に配信するため、商品やサービスの販売だけでなく、継続的な顧客との接点を生むツールとしても活用できます。
「セグメントメール」と呼ばれる読者に合ったメールを配信できるのも魅力のひとつです。
セミナー・ウェビナー
セミナーに訪れてもらうことで、運営者の顔や雰囲気が明確になり、オンラインサロンの信頼度を高められます。
セミナーに足を運ぶ方はオンラインサロンに関心のある方のため、見込み客に直接アプローチができる機会でもあります。
また、オンラインでセミナーを開きたい方はウェビナーがおすすめです。
ウェビナーとは、インターネット上で開催されるセミナーのことです。
実際の会場に行く必要がないため、気軽に参加してもらえるメリットがあります。
ランディングページ
ランディングページとは、1枚の縦に長いWebページのことです。
販売したい商品やサービスの訴求を行い、契約が確定するまでを担います。
ランディングページの特徴や売れるポイントを身につけることで、オンラインサロンの集客につながります。
オンラインサロンのマーケティングを成功させる3つの秘訣
オンラインサロンのマーケティングを成功させるには、継続的な活動が必要です。
ここでは、具体的な方法を3つ紹介します。
コンセプトを決める
オンラインサロンはコンセプトを明確にしましょう。
オンラインサロンには質の高い情報を求めている方や趣味の仲間を集めたいと考えている方がいて、それぞれ目的によって利用方法が変わります。
コンセプトがないと、「安くて雰囲気もよくて家族連れやカップルに来てもらいたいお店」のように誰を呼びたいのかわかりにくい場所になってしまいます。
オンラインサロンには「休日に家族と楽しめるお店」のようなコンセプトが重要です。
コンセプトが決まると、提供するコンテンツの質が高まり、メンバーの満足度も上がるでしょう。
オーナーのブランド力を上げる
オンラインサロンのオーナーのブランド力を高めていきます。
そのためにも、顧客にどのような印象を与えたいのかを考えましょう。
たとえば「月収100万円以上の動画編集に詳しいフリーランス」とブランディングして差別化を測るのもいいでしょう。
さらにブランド力が高まると、オーナーがどのような価値を提供するのかを顧客がイメージしやすくなります。
顧客にとってオンラインサロンに加入するメリットが明確になり入会しやすくなるのです。
オンラインサロンを拡大する
SNSや口コミ・オフ会の開催などを行い、オンラインサロンを拡大していきます。
Twitterなどで口コミの紹介したり、オフ会の様子を写真で投稿しましょう。
オンラインサロンの認知度が高まってきたら、価格を上げるのもマーケティングとして有効の手段です。
オンラインサロンのマーケティングで気をつけること
オンラインサロンのマーケティングでは気をつけることがあります。
運営時の参考にしてください。
オフラインの場を用意する
オンラインサロンも定期的なオフラインのイベントは重要です。
サロンメンバー同士の交流が深まるからです。
オフラインの出会いがきっかけで仕事につながったり、同じ価値観の仲間と交流をしてモチベーションが上がったりします。
オンラインサロンが居心地のいい場所と思ってもらうためにもオフラインの交流を用意しましょう。
コンテンツの質を高める
コンテンツの質が高まればメンバーの満足度も上がり、退会者が減るでしょう。
サロンメンバーのニーズを探り、どのような講義を行うか、どのような企画が求められているかを考える必要があります。
継続的に運営していくためにも、サロンメンバーのニーズに合ったコンテンツ作成は重要です。
オンラインサロンの始め方に関してのQ&A
オンラインサロンを始めるための準備として必要なことをお話してきました。
「始め方は分かったけど、これはどうなの?」と不安に思うこともあるかと思います。
そのためここでは、オンラインサロンの始め方での疑問に一つ一つお答えしていきます。
オンラインサロンは無料でも作れる?
オンラインサロンを無料で作ることはできます。
しかし、完全に無料で運営することは難しいです。
プラットフォームに使用する際に登録することは無料で可能ですが、収益化して運営していく場合には必要な費用が発生します。
オンラインサロンの運営に無料で使えるプラットフォームはある?
無料で使えるプラットフォームはあります。
- LINE
- Slack
すでに利用している人がいるものが多いため、気軽に「入会しよう」と思う方もいるでしょう。
しかし、これらのプラットフォームは決済システムや顧客の管理などの機能はないため、別途ツールを使用する必要があります。
オンラインサロンの収入は確定申告するの?
オンラインサロンに限らず「年間20万以上の場合は確定申告をする」という決まりがあります。
そのため、収益が年間20万円以下の場合は確定申告をする必要はありません。
オンラインサロンの収入は?
オンラインサロンを作成した際に収益となるのは
- オンラインサロンの収入は会員が支払う月額料金
- 会員限定で参加できるセミナー
- 商品の販売
主に上記の3つになるでしょう。
オンラインサロン以外のものにも繋げることができます。
オンラインサロンの人気ランキングは?
オンラインサロンの人気順は、日々変動します。
いつでも退会が可能なため、増減がすぐに入れ替わるのです。
直近の情報を得たい方は下記のサイトをご確認ください。
オンラインサロンのマーケティングは継続が重要!
オンラインサロンに入会してもらうには、サロンに入会するメリットを提示する必要があります。
メリットとはたとえば、「プログラミングの知識が身につく」や「動画編集のスキルが磨ける」などの付加価値です。
オンラインサロンに入会しても、コンテンツの質が低かったりコンセプトがまとまっていなかったりすると、退会者が増えます。
小さな施策を続けて、サロンメンバーの満足度を上げていきましょう。
この記事のまとめ
- オンラインサロンはインターネット上で開設されたコミュニティ
- 同じ趣味の仲間や価値観の近い方と出会える
- 継続的に運営しなくてはいけない
- 自分の求めているプラットフォームを選ぶ
- 無料でオンラインサロンを作ることはできるが運営には費用がかかる