動画編集を始めたばかりの方や、これから始めようと考えている方の中には、「動画編集が難しい」と感じてしまう方が少なくないかもしれません。確かに、初めてのチャレンジで、なかなか思うように動画が作れないこともあるでしょう。
また、フリーランスを目指して、動画編集を始めたけど、難しくて、挫折しそうなんて思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、動画編集が難しいと感じるのは、ある誤解が存在するからかもしれません。実は、自分のスキルレベルに合った編集方法を学べば、難しく感じることも少なくなります。
本記事では、動画編集を難しいと感じる理由6選と、フリーランスになるための動画編集の学び方をレクチャーします。
【誤解】動画編集は難しくない|難しく感じてしまう理由6選
動画編集を始めたばかりだと、難しく感じてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、それは誤解で、「動画編集が難しい」のではなく、「動画編集を難しく感じてしまっているだけ」なことが多いです。
なぜ難しいと感じるのか?それには、6つの理由があります。
- 動画編集ソフトの使い方がわからないから
- 効果的な編集方がわからないから
- 動画の画質や音質が悪いから
- ストーリーが伝わらないから
- 目標とする動画のイメージと実際の出来上がりが異なるから
- クリエイティブなアイデアが浮かばないから
動画編集が難しいと感じる原因は、自分のスキルや知識の不足だけでなく、適切な編集技術やプロセスを把握していないことも挙げられます。
そのため、動画編集を難しく感じないようにするためには、以下が必要になります。
- 動画編集ソフトの基本操作に慣れる
- 編集技術を段階的に習得し、効率化を意識する
- 映像や音声の品質を向上させる知識を身につける
- ストーリーテリングの技術を磨く
- 自分の現状にあった目標を設定する
- クリエイティブなアイデアをインスピレーションを得るために他の動画を観察する
本記事では、上記の6つの原因を解決するために、より深掘りしていきたいと思います。
1. 動画編集ソフトの使い方がわからない
動画編集ソフトは、さまざまな項目があるため、「どれを使ったら良いのか頭がパニックになってしまう」ということが初心者にはありがちです。
以下の二つを、把握しましょう。
- 動画編集の大まかな流れ
- 最低限の基礎操作
動画編集の大まかな流れを把握する
まず、動画編集の流れをざっくりと覚えておきましょう。
以下が動画編集のステップになります。
- 動画素材を動画編集ソフトに取り込む
- トリミングをする
- テロップを入れる
- エフェクトを入れる
- サウンドを入れる
- 2〜5を見直し、微調整する
- 書き出す
基本的には上記のような流れを想定してください。
この流れを知っておくことで、逆算してプロセスを考えることができます。
より詳しくみていきましょう。
1. 動画素材を動画編集ソフトに取り込む
動画編集を始める前に、まず、動画素材をパソコンに保存し、動画編集ソフトに取り込む必要があります。
動画編集ソフトには様々な種類がありますが、基本的にはファイルメニューから「インポート」や「読み込み」などの項目を選択して、動画素材を選ぶことで取り込むことが可能です。
取り込んだ動画素材は、タイムラインやビンと呼ばれる領域に表示されます。
2. トリミングをする
次に、動画素材の中から必要な部分だけを切り出すトリミングを行います。
トリミングでは、動画素材に対して、以下のようなことが可能です。
- 不要な部分をカット
- 長さの調整
- 順番を変える
タイムライン上で動画素材を選択し、カーソルやハンドルを使って操作することでトリミングができます。
また、複数の動画素材をつなげる場合は、タイムライン上で隣り合わせに配置することで連結することも可能です。
3. テロップを入れる
次に、テロップを入れましょう。
テロップとは、動画に文字や図形などのグラフィックスを重ねることです。
テロップを入れることで、以下のようなことが可能になります。
- タイトルや説明文、ロゴマークなどの情報を動画に付加すること
- 視覚的なアクセントや演出効果を与えたりすること
テロップを入れるには、動画編集ソフトのテキストツールやグラフィックスツールを使って行います。
テロップは、タイムライン上で動画素材とは別のレイヤーに配置し、位置やサイズや色などの属性を調整することも可能です。
4. エフェクトを入れる
次に、エフェクトを入れましょう。
エフェクトは、以下のように様々な種類があります。
- クリップ同士の境界を滑らかにするトランジション
- 色調の変更やフィルターを使って動画全体の雰囲気を演出するカラーグレーディング
- ノイズ除去や色補正などの映像のクオリティを向上するもの
エフェクトを適用する際は、まずタイムライン上の対象のクリップを選択しましょう。
次にエフェクトメニューから希望のエフェクトを選択し、クリップに適用すると、エフェクトが挿入されます。
詳細な調整は、エフェクトコントロールパネルで行うことができます。
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エフェクトは編集ソフトを重くするため、序盤で入れないようにしましょう!
5. サウンドを入れる
次に、サウンドを入れましょう。
サウンドを入れるとは、動画に音楽や効果音などのオーディオ素材を重ねることです。
以下などの情報を動画に付加でき、感情的な雰囲気や臨場感を与えたりすることができます。
- BGM
- 効果音
- ナレーション
サウンドを入れるためには、動画編集ソフトのオーディオツールやサウンドエフェクトツールを使って行います。
オーディオ素材は、タイムライン上で動画素材とは別のレイヤーに配置し、音量やピッチやパンなどの属性を調整することが可能です。
6. 2〜5を見直し、微調整
サウンドを入れたら、2〜5のステップで行った編集内容を見直し、微調整します。
微調整は、動画編集ソフトのプレビューウィンドウや各種ツールを使って行います。
- タイムライン上で全体的な流れや「バランス」を確認する
- 細かい部分の「ズレ」「ノイズ」「色味」などを補正する
上記を意識してください。
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ここの微調整が、動画に磨きをかける最終ステップで、非常に重要になります。納得がいくまで、何度も見直しましょう。
7. 書き出す
見直しと微調整が終わったら、最後に動画を書き出します。
書き出しとは、編集した動画をファイルとして保存することです。
書き出しでは、動画の形式や解像度やビットレートなどの設定を行い、出力先やファイル名を指定します。
動画編集ソフトのファイルメニューから「エクスポート」や「書き出し」などの項目を選択して行うことが可能です。
書き出した動画は、パソコンに保存されるほか、YouTubeやSNSなどのプラットフォームにアップロードすることもできます。
以上が、動画編集の大まかな流れです。
最低限の基礎操作を把握する
次に、最低限の基礎操作を把握することも重要です。
異なる動画編集ソフトを使用していても、最低限の基礎操作は共通しています。そのため、知っておきましょう。
最低限の基礎操作は以下になります。
- カットとトリミングの方法
- エフェクトの追加方法
- テロップの追加方法
- オーディオの編集方法
最低限の基礎操作について解説します。
1. カットとトリミングの方法
カットとトリミングは、動画の長さや順序を調整する操作で、動画編集の基本中の「基本」になります。
- カット:動画を任意の場所で切り分けることで、不要な部分を削除したり、順序を入れ替えたりできる
- トリミング:動画の始点と終点を設定することで、動画の長さを短くしたり、特定の範囲に絞ったりできる
カットとトリミングの方法は、ソフトウェアによって異なりますが、一般的には以下の手順で行います。
- 動画ファイルをタイムラインにドラッグ&ドロップします。
- カットしたい場所でタイムライン上の動画をクリックして選択します。
- カットツールやスプリットツールなどのアイコンをクリックして、動画を切り分けます。
- トリミングしたい場所でタイムライン上の動画の端をクリックして選択します。
- マウスをドラッグして、動画の始点と終点を調整します。
- 不要な部分を削除する場合は、タイムライン上の動画を右クリックして削除を選択します。
- 順序を入れ替える場合は、タイムライン上の動画をドラッグして移動します。
2. エフェクトの追加方法
エフェクトを入れることで、動画の雰囲気や印象を変えることが可能です。
一般的には以下の手順でエフェクトを追加できます。
- エフェクトを付けたい動画ファイルをタイムラインに配置します。
- エフェクトメニューやエフェクトパネルなどから好きなエフェクトを選択します。
- エフェクトをタイムライン上の動画にドラッグ&ドロップします。
- エフェクトパラメーターやエフェクトコントロールなどから好みに合わせてエフェクトの設定を調整します。
以下がよく使われるエフェクトです。
- フェードイン・フェードアウト: 映像や音声が徐々に明るくなったり、暗くなったり、音量が大きくなったり小さくなったりするエフェクト
- カットアウェイ: 映像を別のシーンに一時的に切り替えてから、元のシーンに戻るエフェクト
- トランジション: シーン間の移行を滑らかにするエフェクト
- スローモーション・ファストモーション: 映像の再生速度を遅くしたり速くしたりするエフェクト
- ズームイン・ズームアウト: 映像の一部を拡大したり、縮小したりするエフェクト
- パン・チルト: 映像を左右や上下にスライドするエフェクト
- テキスト・グラフィックス: テロップ、タイトル、字幕、ロゴなど、映像上にテキストやグラフィックを追加するエフェクト
- カラーコレクション: 映像の色調やコントラストを調整するエフェクト
- グリーンスクリーン(クロマキー): 特定の色(通常は緑や青)を透明にして、別の背景を挿入するエフェクト
これらも、徐々に覚えていきましょう。
3. テロップの追加方法
テロップを入れることで、情報やメッセージを伝えることが可能です。
一般的には以下の手順で追加できます。
- テロップメニューやテロップパネルなどから好きなテロップを選択します。
- テロップをタイムラインにドラッグ&ドロップします。
- テロップをダブルクリックして、テキストやフォントなどの設定を変更します。
- テロップをドラッグして、位置やサイズを調整します。
- テロップにアニメーションやエフェクトを付けたい場合は、アニメーションメニューやエフェクトメニューなどから選択して追加します。
テロップは、他の動画を参考に、真似してみることから始めると、上達につながるかもしれません。
4. オーディオの編集方法
オーディオを入れることで感情や雰囲気を表現することができます。
一般的には以下の手順で編集できます。
- 編集したい音声ファイルをソフトウェアにインポートします。
- 音声ファイルをタイムラインにドラッグ&ドロップします。
- カットやトリミングなどの基本操作を行います。
- 音量やピッチなどの音声パラメーターを調整します。
- フェードインやフェードアウトなどの音声エフェクトを付けたい場合は、エフェクトメニューやエフェクトパネルなどから選択して追加します。
オーディオも細部まで、調整することで、よりハイクオリティな作品に近づきます。
2. 効果的な編集方がわからない
効果的な編集法がわからない場合は、編集技術を段階的に習得し効率化を意識する必要があります。
動画編集を効率的かつ、効果的な編集を行うためには、以下の3つを意識した取り組みが大切です。
- 同時進行で編集作業を進めない
- ショットカットキーを活用する
- 「動画編集ソフトの必要になるスペック」に対して、余裕を持っておく
一つ一つ解説します。
同時進行で編集作業を進めない
効率化がうまく図れていない方は、作業を順序立てて行えていないことが多いです。大まかな流れを意識し、流れに逆らわないことが大切になります。
例えば、クリップの切り取りや結合などをやっている最中に、エフェクトを適用するなどが挙げられます。
上記でも説明していますが、エフェクトを適用することで、動画編集ソフトが重くなってしまいます。
そのため、クリップの切り取りや結合の段階で、エフェクトを適用することは、序盤から重くなり、非効率的です。
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大まかな流れを意識し、自分の感覚と違う方法で行うことは、初めは気持ちが悪いかもしれません。ただ、慣れてくると、より効率的に進めることが可能になります。
ショートカットキーを覚える
効率的な編集のためには、ソフトウェアのショートカットキーを覚えることも重要です。
ショートカットキーを使うことで、マウスを使用するよりも「早く、簡単に」作業を行うことができます。
以下3つの基本的な編集作業は、ショートカットキーを使うと劇的に速くなります。
- カット
- コピー
- ペースト
動画編集ソフトウェアは多数存在し、各ソフトウェアによって使用されるショートカットキーが少しずつ異なりますが、広く使われているAdobe Premiere Proを例に挙げていくつかの便利なショートカットキーを紹介します。
- 選択部分のコピーとペースト:Ctrl / ⌘ + C と Ctrl / ⌘ + V
- カーソル位置でクリップをカット:Ctrl / ⌘ + K
- 直近の操作を元に戻す:Ctrl / ⌘ + Z
- 元に戻した操作を再度実行する:Ctrl / ⌘ + Shift + Z
- 再生/停止:Space bar
- Jを押すと後ろに再生、Kを押すと停止、Lを押すと前方に再生:J, K, L
- タイムラインのズームイン/ズームアウト:+ / –
- カッターツール選択:C
- セレクションツール選択:V
- Iを押すとインポイントを設定、Oを押すとアウトポイントを設定:I / O
「カット」「コピー」ペースト」は必ず使いこなしましょう。
「動画編集ソフトの必要になるスペック」に対して、余裕を持っておく
動画編集ソフトに見合ったスペックを搭載したパソコンを使うことで、動画編集ソフトをより快適に使用することができます。
そのため、動画編集ソフトに見合ったスペックを完備したパソコンを使用する必要があります。
スムーズな動作で、無駄を削減できる
動画編集はCPU、RAM、そして高度な処理にはGPUを大量に消費します。
したがって、余裕をもったスペックを確保することで、以下などのプロセスがスムーズに進行します。
- 動画の再生
- エフェクトの適用
- レンダリング
これにより、作業中のストレスや作業時間の無駄を削減でき、効率化につながります。
以下の記事も参考にしてみましょう。
3. 動画の画質や音質が悪い
動画編集で映像や音声の品質を向上させる知識を身につけることが重要です。
動画の画質や音質が悪いと、動画クリエイターとして、満足いく仕上がりが得られません。
また、素材の品質が悪いと、視聴者の印象や感情に影響を与える可能性があります。
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さらに、機能だけではなく、視聴者にどのような印象や感情を与えたいかという目的も考えることも大切です。
ここでは、「映像」と「音声」の品質を向上させるために注意しなければならないポイントについて解説します。
映像の品質を向上させるためには
映像の品質を向上させるには、以下の点に注意しましょう。
明るさや色合いを調整する
映像の明るさや色合いは、視聴者の目に直接的な影響を与えます。
色合いも同様に、視聴者の感情や雰囲気に影響を与えます。
例えば、以下のように色合いによって、視聴者に与えられる印象が変わります。
- 青色:冷たくて落ち着いた印象
- 赤色:暖かくて情熱的な印象
上記のように、映像の明るさや色合いを調整することで、映像の品質を向上させることができます。
暗すぎたり、明るすぎたりすると、映像の細部が見えにくくなったり、視聴者の目を疲れさせたりするため、色を使い分けましょう。
トリミングやクロッピングをする
トリミングやクロッピングをすることで、映像の構図や焦点を変えることができます。
例えば、人物の顔だけをクロッピングすることで、人物の表情や感情に注目させることができます。
また、背景に不要なものが写っている場合は、トリミングすることで、視聴者の注意をそらさないようにすることが可能になります。
トランジションやエフェクトを使う
トランジションやエフェクトを使うことで、映像の流れやテンポを変えることができます。
例えば、フェードインやフェードアウトは、映像の始まりや終わりに使うことで、視聴者に自然な切り替わりを感じさせることができます。
また、ズームインやズームアウトは、映像の重要な部分に焦点を当てたり外したりすることで、視聴者の興味や関心を引くことが可能です。
音声の品質を向上させるためには
音声の品質を向上させるには、以下の点に注意しましょう。
ノイズや歪みを除去する
ノイズとは、音声に不要な雑音が混じっていることです。歪みとは、音声が原音から変形していることを表します。
ノイズや歪みがあると、音声の聞き取りやすさや鮮明さが低下します。
ノイズや歪みを除去するためには、動画編集ソフト内の音声エフェクトを用いることで、除去が可能です。
これによって、音声の品質を向上させることができます。
ボリュームやバランスを調整する
動画のボリュームバランスは多くの要素に影響されます。
音声や音楽、効果音などの異なる音源が含まれる場合、それぞれのボリュームレベルを適切に調整することが重要です。
一般的な基準としては以下の通りです。
対話/音声: 対話や音声は通常、最も聞き取りやすいように調整されます。これは多くの場合、オーディオミキサーのメーター上で-6dBから-12dBの間に位置することを意味します。しかし、特定のシーンでは、感情を強調するためにこのレベルを調整する場合もあります。
効果音: 効果音は、通常、対話よりもやや小さく調整され、具体的な数値はシーンによりますが、通常、-15dBから-20dBの間が適切でしょう。
バックグラウンドミュージック: バックグラウンドミュージックは、対話を邪魔しない程度に調整されます。通常、これはオーディオミキサー上で-18dBから-30dBの間に位置することを意味します。
これらは一般的なガイドラインであり、具体的な数値はプロジェクトの内容、視聴環境、制作の目的などにより変わる可能性があります。
また、音量レベルを調整する際には、聴覚の疲労を防ぐためにも一定の休憩を取ることが重要です。
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長時間にわたって音量を調整し続けると、耳が慣れてしまい、正確な判断が難しくなる場合があるからです。
大切なのは、視聴者が必要な情報をしっかりと聞き取れるようにすることです。
以上のように、動画編集で映像や音声の品質を向上させる知識を身につけるには、動画編集ソフトウェアの機能を活用することが必要です。
4. ストーリーが伝わらない
自分が考えているストーリーが視聴者に伝わらないのであれば、ストーリーテリングの技術を磨く必要があります。
視覚と聴覚の要素を組み合わせて物語を伝える能力は、視聴者を「引きつけ」「情報を伝え」「感情を引き出す」強力な手段だからです。
動画編集では、一本の動画をストーリー立てることが重要で、そのためには、以下を考えなければいけません。
- 動画の目的やメッセージを明確にする
- 動画の構成や流れを考える
- 動画の演出や表現を工夫する
一つ一つ解説します。
動画の目的やメッセージを明確にする
まず、ストーリーを伝えるには、動画の目的やメッセージを明確にすることが大切です。
動画の目的は、以下の3つを考えてみましょう。
- 何を伝えたいのか
- 誰に伝えたいのか
- どう伝えたいのか
動画のメッセージは、視聴者にどんな感情や行動を起こさせたいのかを考え、明確化させましょう。
目的やメッセージが明確になれば、ストーリーの骨組みができます。
動画の構成や流れを考える
次に、ストーリーを伝えるには、動画の構成や流れを考えることが大切です。
動画の構成は、一般的には導入・本論・結論の三部構成になります。
導入:視聴者の興味や関心を引くような映像や音声を使って、動画のテーマや問題提起をする
本論:動画のテーマや問題に対して、解説や解決策などを提示する
結論:動画のメッセージや呼びかけなどをする
動画の流れは、ストーリーが自然に展開するように、映像や音声のつながり、順序を考えましょう
動画の演出や表現を工夫する
最後に、ストーリーを伝えるには、動画の演出や表現を工夫することが大切です。
動画の演出は、視聴者の感情や印象に影響する要素です。
例えば、以下のように演出することができます。
- カットやトランジションでテンポやリズムをつける
- 色彩や明暗で雰囲気や印象を変える
- 音楽や効果音で感情や状況を表現する
動画の表現は、視聴者にストーリーを理解させる要素の一つです。
例えば、以下のように表現が可能です。
- テキストやナレーションで説明や補足する
- グラフやアニメーションでデータやプロセスを示す
以上が、動画編集でストーリーを伝えるためのコツやポイントです。動画編集は技術だけではなく、ストーリーテリング力が重要なのです。
自分の伝えたいストーリーに合わせて、動画編集の技術や工夫を活用しましょう。
5. 目標とする動画のイメージと実際の出来上がりが異なる
動画制作において、目標とする動画のイメージと実際の出来上がりが異なることはよくあります。しかし、それは必ずしも失敗や不満の原因になるとは限りません。
それは「自分の現状にあった目標を設定すること」の重要性を示しています。
目標を設定するときには、以下の3つのポイントに注意しましょう。
- 現実的で具体的な目標を設定する
- 目標に対する評価基準やフィードバック方法を明確にする
- 目標に向かって努力する過程を楽しむ
以下に詳しく解説します。
現実的で具体的な目標を設定する
現実的で具体的な目標を設定するということは、自分の能力や資源、時間などを考慮して、達成可能な範囲で目標を決めるということです。
自分の動画編集スキルや経験などを踏まえて、以下のことを明確化させましょう。
- どのような動画を作りたいか
- どのような視聴者に届けたいか
- どのような反応や効果を期待しているか
また、目標を数値化し、期限を設定することで、目標がより具体的になります。
目標に対する評価基準やフィードバック方法を明確にする
目標に対する評価基準やフィードバック方法を明確にするということは、自分が目標にどれだけ近づいているかを客観的に判断できるようにするということです。
例えば、動画制作においては以下などのフィードバックを参考にします。
- 視聴回数や高評価数
- コメント数などの指標
- 視聴者からの意見やアドバイス
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動画編集を上達に導くためには、フィードバックを沢山受けることが非常に重要です。
また、自分自身で動画の内容や品質に対して自己評価を行うことも大切です。客観的に自分自身を見ることができるようになりましょう。
目的に向かって努力する過程を楽しむ
目標に向かって努力する過程を楽しむということは、自分が成長していることや挑戦していることを認めて、ポジティブな気持ちで取り組むということです。
例えば、動画制作においては以下のことを楽しんで行いましょう。
- 新しい技術や表現方法を学ぶこと
- 自分の思いや感情を伝えること
- 視聴者とコミュニケーションをとること
また、達成感や満足感だけでなく、失敗や反省も成長の糧として受け入れるようにしましょう。
以上のように、自分の現状にあった目標を設定することで、動画制作はもちろん、あらゆる分野で成功への道筋が見えてきます。
6. クリエイティブなアイデアが浮かばない
クリエイティブなアイデアが思い浮かばないときは、インスピレーションを探しに他の動画作品に目を向けてみることが良い方法です。
これは動画編集のプロフェッショナルたちも日常的に行っている方法です。
なぜなら、クリエイティブなアイデアは、自分の頭の中から湧き出すもの「だけではない」からです。他の人の作品や世界の出来事からインスピレーションを得ることが必要になります。
以下では、癖をつけるべきことと、注意点を紹介します。
視野を広げる
YouTubeやVimeoなどのプラットフォームでは、さまざまなジャンルやスタイルの動画が無数にアップロードされています。
これらの動画を見て、以下のような細部に注目して観察すると良いでしょう。
- どのようにストーリーテリングが行われているか
- どのようなカットが使われているか
- 音楽はどのように使用されているかなど
視野を広げるためには、このような観察が必要になります。
参考になる技術を探す
高品質の動画作品は、プロの編集者が使用した可能性のある独自のテクニックやエフェクトをたくさん含んでいます。
特に気に入ったエフェクトや編集スタイルがあれば、それを自分の動画にどのように応用できるかを考えてみましょう。
感情を読み取る
良い動画は視聴者に感情を呼び起こします。あなたが特に感動したり、興奮したりした動画があれば、それは何かうまく行っている証拠です。
その感情を引き起こした要素が何であったかを特定し、自分の作品にどのように取り入れられるかを考えてみてください。
アイデアを記録する
見た動画からインスピレーションを得たら、そのアイデアをすぐにメモしておきましょう。思い浮かんだアイデアはすぐに忘れてしまうものです。
それを避けるために、感じたことをメモする癖をつけましょう。
実際に試してみる
何か新しい技術やアイデアを見つけたら、自分のプロジェクトでそれを試してみましょう。
新しいことを試すことは、スキルを向上させるだけでなく、新しいクリエイティブなアイデアを引き出すのにも役立ちます。
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アイデアが溜まっていく一方で、アウトプットしないということは必ず避けるようにしましょう。
インスピレーションを得るための注意点
インスピレーションを得るために他の動画を観察するという方法には、注意点があります。
他の動画を観察するときは、ただ単に真似するのではなく、自分なりの解釈や工夫を加えることが大切です。
また、他の動画を観察するだけではなく、自分の興味や関心に沿ったテーマやジャンルを探求することも重要です。
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自分の好きなことや得意なことについて動画を作ると、クリエイティブなアイデアが自然と湧いてきます。
クリエイティブなアイデアが浮かばないときは、焦らずに他の動画を観察してみましょう。
しかし、他の動画を観察するだけではなく、自分なりのオリジナリティや個性を表現することを忘れないでください。
フリーランスを目指した動画編集を効率的に学ぶ方法は?
フリーランスを目指し、効率的に動画編集を学びたいのであれば、マンツーマン形式の動画編集スクールで学ぶことが一番と言えるでしょう。
マンツーマン形式の動画編集スクールであれば、自分自身の一個人に対しての適切なフィードバックを得ることが可能です。
また、実際にフリーランスとして活躍している講師から、以下のような能力も学ぶこともできるからです。
- 実践的な力
- 動画に対しての考え方
- 行動力
- 案件取得の方法
そのため、フリーランスを目指すのであれば、動画編集スクールに通うことが一番早く効率的と言えるでしょう。
独学ではフリーランスになれないのか?
独学でもフリーランスになることは可能です。ただし、独学だとどうしても限度があります。
基本的に独学で、教材となるコンテンツは、一人に対してではなく、複数人のために作られています。
例えば、YouTubeでも動画編集について学ぶことができますが、あなた一人だけのために作られたコンテンツではありませんよね。
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よって、フリーランスとして戦っていくために必要な、「個人の特化した能力」を身につけるまで、大きな差が開いていると言えるでしょう。
また、独学であれば、以下のような自己分析が難しいことが挙げられます。
- 自分の目標設定が適切なのか
- 何が得意で、何が不得意なのか
さらに、自分自身を客観的に見る能力も必要になると言えるのです。
そのため、将来的にフリーランスを考えているのであれば、コストをかけてでも、バランスよく学ぶことができる動画編集スクールをお勧めします。
Q&A
よくある質問にお答えします。
[su_accordion]
[su_spoiler title=”Q 動画編集者の月収はいくらですか?” open=”no” style=”fancy” icon=”plus” anchor=”” anchor_in_url=”no” class=””]
一般的な目安としては、以下のような数字が挙げられます。
正社員や契約社員:月収20万円~40万円程度
フリーランス:月収10万円~100万円程度
もちろん、これらはあくまで平均的な数字であり、個人差は大きいです。また、業界や地域によっても異なります。
なぜなら、動画編集者の月収は、以下のような要因によって大きく変わるからです。
勤務形態
動画編集者は、以下のような様々な勤務形態で働くことができ、形態によって給与や待遇が異なります。
- 正社員や契約社員
- フリーランス
- 業務委託
一般的には、正社員や契約社員の方が安定した収入を得ることができますが、フリーランスの方が自由度が高く、高額な案件に挑戦することもできます。
経験やスキル
動画編集者は、経験やスキルによって、仕事の内容や難易度が変わります。
経験やスキルが高いほど、よりクオリティの高い動画を作ることができますし、より多くの仕事を引き受けることができます。
また、経験やスキルが高いほど、月収も高くなる傾向にあります。
仕事量や単価
動画編集者は、仕事量や単価によっても月収が変わります。
仕事量は、自分でコントロールすることができますが、単価は依頼主や市場の状況によって決まります。
仕事量や単価が高いほど、月収も高くなりますが、その分、負担やストレスも大きくなります。
動画編集者は、クリエイティブな仕事であり、多くの人に影響を与えることができる魅力的な職業です。
しかし、それゆえに競争も激しく、安定した収入を得ることは容易ではありません。動画編集者として成功するためには、常に自分のスキルを磨き、市場のニーズに応えることが大切です。
[/su_spoiler]
[su_spoiler title=”Q 動画編集に向いている人は?” open=”no” style=”fancy” icon=”plus” anchor=”” anchor_in_url=”no” class=””]
動画編集とは、撮影した映像や音声を編集ソフトを使って加工し、目的やテーマに沿った動画作品に仕上げる作業のことです。
動画編集は、YouTubeやTikTokなどのSNSで自分の作品を発信する人だけでなく、企業や団体の広報やマーケティング、教育や研修などの分野でも重要なスキルとなっています。
以下のような人が向いていると言えるでしょう。
- 学ぶ意欲がある人
- 創造力がある人
- 細かい作業が苦にならない人
- コミュニケーション能力がある人
より以下で詳しく解説します。
学ぶ意欲がある人
特に「学ぶ意欲がある人」は動画編集に非常に向いていると言えます。
逆に言えば、「学ぶ意欲がない人」は動画編集に向いていないと言えるでしょう。
以下が理由になります。
進化する技術の掌握
新しい編集ソフトウェアやツール、テクニックが常に出てきます。
それらを習得し、自分のスキルセットに組み込む意欲がある人は、最新の編集スタイルを身につけ、プロジェクトを次のレベルに引き上げることができます。
そのため、トレンドを意識することや、時代背景を意識した動画編集が求められます。
解決策の追求
動画編集は、技術的な問題やクリエイティブな挑戦を解決するためのスキルです。
学ぶ意欲がある人は、新しい解決策を見つけるためのリサーチや試行錯誤を恐れません。
それによって、動画編集のプロセスで直面する困難を乗り越えることが可能になります。
クリエイティブな探求
一部の編集技術は学べますが、最終的には動画編集はクリエイティブな表現形式です。
学ぶ意欲がある人は、新しいアイデアを追求し、自分自身のクリエイティブな限界を押し広げることを楽しむでしょう。
これらの理由から、学ぶ意欲がある人は動画編集に非常に向いています。新しい知識や技術を追求する意欲は、常に最前線で活躍し、成長し続けるための強力なドライバーとなるのです。
創造力がある人
動画編集は、単に映像や音声を切り貼りするだけではありません。撮影した素材をどのように組み合わせて、どのようなストーリーやメッセージを伝えるかは、編集者の創造力にかかっています。
また、映像や音声にエフェクトやテキストなどを加えて、視聴者の興味や感情を引き出すことも重要です。
創造力がある人は、オリジナリティやインパクトのある動画作品を作ることができます。ただし、想像力やセンスなどは、身につけることが可能です。
細かい作業が苦にならない人
動画編集は、時には何時間もかけて一つの動画を仕上げることもあります。
以下のような、細かい作業が多く必要になります。
- 映像や音声のトリミングや調整
- ノイズの除去や音量のバランス調整
- 色彩の補正や明暗の調整
また、完成した動画を何度もチェックして、不具合や改善点を見つけて修正することも欠かせません。
細かい作業が苦にならない人は、品質の高い動画作品を目指して精進することができるでしょう。
コミュニケーション能力がある人
動画編集は、自分だけで行う場合もありますが、多くの場合は他の人と協力して行うことが多いです。
例えば、撮影者や監督、クライアントや依頼者などと連携して、動画の目的や内容、期限や予算などを確認したり、フィードバックや意見交換をしたりすることがあります。
コミュニケーション能力がある人は、スムーズに情報共有や調整ができるだけでなく、相手のニーズや要望に応えることができます。
以上のように、動画編集に向いている人は、学ぶ意欲がある人、創造力がある人、細かい作業が苦にならない人、コミュニケーション能力がある人です。
もちろん、これらだけではなく、他にも動画編集に必要な能力や特徴はありますし、向いている人だからといってすぐに上手くなれるわけではありません。しかし、これらの能力や特徴を持っている人は、動画編集の学習や実践において有利であると言えます。もし自分が動画編集に向いているかどうか気になる人は、自分の能力や特徴を振り返ってみるといいでしょう。
[/su_spoiler] [su_spoiler title=”Q 動画編集の仕事内容は?” open=”no” style=”fancy” icon=”plus” anchor=”” anchor_in_url=”no” class=””]
動画編集の仕事内容は、大きく分けて以下の3つになります。
- 編集前の準備
- 編集作業
- 編集後の仕上げ
より以下で詳しく解説します。
1. 編集前の準備
動画編集の始まりは、プレプロダクションとも呼ばれる、編集前の準備です。
これは編集の計画や素材の確認、整理が行われる段階で、クリエイティブな過程でもあります。
この段階では、以下のような全体像を理解するための全ての要素を考慮します。
- 動画の目標
- 視聴者のターゲット
- ビジュアルのスタイル
- 編集のテクニック
加えて、撮影素材の整理や変換、トランスコードなども行います。これは、編集プロセスがスムーズに行われるように、ファイルの形式を統一するためのものです。
2. 編集作業
編集作業は動画編集の主要な段階で、ここで実際に素材を繋げて物語を作り出します。
最初はラフカットと呼ばれる初期の編集から始まり、各クリップを適切な順序に並べ、不要な部分を削除します。
その後、ファインカットと呼ばれる詳細な編集を行います。
ここでは、トランジションを加えてシーン間の移行を滑らかにしたり、エフェクトを用いて視覚的な魅力を加えたりします。
さらに、音声の調整や字幕、テロップの追加も行います。
3. 編集後の仕上げ
編集後の仕上げでは、最終的なチェックと調整が行われます。
ここでは、細部のエラーや欠陥を見つけて修正し、全体が一貫したビジュアルと音響の品質を確保します。
また、クライアントやディレクターからのフィードバックを反映するために、修正や追加を行う場合もあります。
最後に、視聴プラットフォームに適した設定を選択し、最終的な動画をエクスポートするための出力設定を行います
動画編集の仕事は、今後も需要が高まる分野です。自分の表現力や創造力を発揮できる仕事ですし、様々なジャンルや業界と関わることができます。もし動画編集の仕事に挑戦したいと思うなら、ぜひチャレンジしてみましょう!
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まとめ
重要なことなので、もう一度言いますが、「自分のスキルや知識の不足だけでなく、適切な編集技術やプロセスを把握していないこと」が難しいと感じる大きな要因です。
動画編集が「難しいと感じているだけ」あることは理解できましたでしょうか。
もちろん、本記事で紹介した以外のスキルや知識が必要になりますが、今後のデジタル時代のことを考えると、学んでおいて損はないと言えるでしょう。
以下のことを心がけて、動画編集を進めてみましょう。
- 動画編集ソフトの基本操作に慣れる
- 編集技術を段階的に習得し、効率化を意識する
- 映像や音声の品質を向上させる知識を身につける
- ストーリーテリングの技術を磨く
- 自分の現状にあった目標を設定する
- クリエイティブなアイデアをインスピレーションを得るために他の動画を観察する
デジログでは、動画編集に関わる記事をいくつも投稿していますので、こちらも参考にしてみてください。