この記事でわかること
- 明朝体とゴシック体の使い分け
- 動画編集やYouTube編集での明朝体とゴシック体の使い方
- それぞれのフォントの違い
Webデザインや、動画編集のテロップデザインを考えるときに明朝体とゴシック体の使い分けに悩まれることはないでしょうか?
フォント一つで作品の与える印象が変わるので、選択がむずかしいですよね。
そこで本記事では、明朝体とゴシック体の使い分けを解説します。
明朝体とゴシック体を使い分けることで、作品がグッと良くなるでしょう。
また、記事後半では装飾用フォントの使い方も解説するので、ぜひ最後まで読んでみてください。
明朝体とは
明朝体とは書体を表す名称の一つです。
装飾的な書体が特徴で、止めや跳ね・払いがある漢字や仮名に使われています。
明朝体は日本独自の名前で、由来は明王朝の書体という意味からきています。
明朝体は中国の宋(約11〜12世紀)の時代から明(14〜15世紀)の時代にかけて完成したことから、中国で明王朝と名付けられました。
明朝体は中国では筆で書いていましたが、筆文字を簡単にした文字が必要となったため明朝体が作られました。
ゴシック体とは
ゴシック体は、セリフと呼ばれるヒゲ状の装飾がついていない文字のことを指します。
タテやヨコ、払の太さに変化がなかったり少なかったりする書体です。
ゴシック体の登場はアメリカが起源と言われていて、その40年後の明治初期に日本にもゴシック体が登場しました。
それぞれの字体の種類
明朝体とゴシック体の主に使用される種類をそれぞれ見ていきましょう。
明朝体の種類
繊細なタッチの明朝体にも様々な種類があります。
- MS 明朝MS P明朝
- 游明朝
- ヒラギノ明朝
- Noto Sans Serif
上記以外にもありますが、日本で使用されているものの代表になります。
ゴシック体の種類
ゴシック体と言っても、ビジネス仕様やポップな仕様など様々です。
- MSゴシックMS Pゴシック
- メイリオMeiryo UI
- ヒラギノ角ゴシック
- 游ゴシック・YU Gothic UI
- Noto Sans
見やすいゴシック体の中でも、使い分けることで硬めのイメージや柔らかい感じを伝えることができるでしょう。
明朝体とゴシック体の特徴
明朝体とゴシック体には大きな特徴があります。
それぞれ解説します。
1.明朝体は読みやすい
可読性とは、読みやすさです。
明朝体は、可読性が高い書体のため以下のような本文に使用されています。
- 新聞
- 書籍
- 教科書
明朝体は文字を小さくしたときに、ゴシック体よりも読みやすいのが特徴です。
パソコンやスマホなどのディスプレイ状で使用されるのは明朝体ですが、解像度が低いパソコンやスマホだと明朝体よりゴシック体の方が読みやすくなります。

解像度の高いディスプレイであれば明朝体がオススメです。
2.ゴシック体は見やすい
ゴシック体は明朝体よりも読みやすさは低くなるものの、視認性が高いフォントと言われています。
視認性とは、文字の認識のしやすさです。
ゴシック体は芸術性の高いフォントですが、読みにくいです。
パソコンやスマホでゴシック体を小さくすると、文字が潰れてしまい読みにくくなります。
そのため、ゴシック体は文章よりも以下のような場面で多く使用されています。
- 見出し
- プレゼン資料
- 看板
- ポスター

認識のしやすいフォントなので、広告のフォントとして活躍しています。
明朝体とゴシック体のおすすめの使い方
明朝体とゴシック体がどのように使われているかを解説しました。
ここからは、明朝体とゴシック体の使い分けについて解説します。
基本的には以下の2つが挙げられます。
- 文章は明朝体
- タイトルはゴシック体
それぞれ具体的にみていきましょう。
文章は明朝体
明朝体は、文章として使用されることが多いです。
明朝体には線の太さにメリハリがあります。
そのため、明朝体は一文字ごとに余白が生まれるのです。
余白は文章の読みやすさにつながります。
また明朝体は、繊細なイメージを与えることができるため、上品で女性的な高級ブランドのロゴに使用されています。
その他にも明朝体が与える印象は以下です。
- 洗練さ
- フォーマル
- 格式の高さ
少し、堅い雰囲気のある場面でオススメなフォントです。
タイトルはゴシック体
ゴシック体は以下のようなイメージを与えます。
- 親密さ
- カジュアルさ
- 現代的

ゴシック体は、文字の太さが均一ではっきりしていて認識しやすいため、サムネイルのタイトルやインパクトを与える部分で使用するといいでしょう。
YouTubeにおすすめ!見やすいゴシック体
フォントの特徴を解説しましたが、最後にYouTubeで使用すると良いフォントを解説します。
オススメはゴシック体です。
具体的な理由をみていきましょう。
1.テロップに向いている
文章には明朝体を使用するといいと解説してきましたが、動画はスマホやパソコンで観ることが多いので画質が観ている人によって違います。
そのため、動画のテロップには視認性が高いゴシック体がオススメです。
また、動画に出てくるテロップをじっと観ている人は少ないはずです。
ご飯を食べたり外で観ていたりしながらでも、ゴシック体であればぱっと見で理解できるしょう。

ですので、動画のようにディスプレイを通して観る文字は視認性の高いゴシック体がオススメです。
2.見やすく目にとまるサムネイルが作れる
ゴシック体は視認性が高いため、サムネイルの文字に最適です。
動画を観るかはサムネイルで決まるとも言われるくらいなので、サムネイルにはインパクトが重要です。
インパクトのあるはっきりとしたフォントにするなら、力強いゴシック体がいいでしょう。
3.YouTubeなら装飾フォントとして使用できる
YouTubeであれば、ゴシック体は装飾フォントとしても使用できるのがおもしろいところです。
ゴシック体は親近感や目立つ印象を与えられ、装飾系のフォントとしてゴシック体をテロップの一部に使用できます。
色や大きさなどを工夫することで、動画の演出に彩りがつきます。
より詳しくフォントを知りたい方は以下の記事をご覧ください。
明朝体からゴシック体・装飾フォントとしても使用できるフォントを掲載しています。
ゴシック体を使うYouTubeの具体的な場面を解説
では、ゴシック体を YouTubeで使用する場合、どのように使用するのがいいのでしょうか。
ゴシック体が与える印象も考えた上で具体的な使用場面を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1.ツッコミやボケの場面
ゴシック体は、カジュアルさのあるフォントです。
そのため、テロップの中の一部分を変えてボケやツッコミが起きたときに使用すると動画にインパクトが出ます。
効果音と合わせて使用すると、さらにエンタメ感が出ていいのではないでしょうか。
2.ビジネス系や教育系の動画のテロップ
ゴシック体の現代的なシュッとした感じは、ビジネス系や教育系の動画のテロップに似合います。
縦長のデザインの「コーポレートロゴ」を使用すると、モダンな印象を与えることができるでしょう。

動画に洗練されたイメージを加えたい方にはおすすめです。
明朝体とゴシック体を場面にあわせて使い分けましょう
明朝体とゴシック体の使い分けについて解説しました。
ポイントは以下です。
- 明朝体は読みやすさがあるフォント
- ゴシック体は認識がしやすいフォント
- テロップや文章には明朝体がオススメ
- 見出しやポスターにはゴシック体がオススメ
明朝体やゴシック体を使い分けると作品を演出することができます。
他のフォントが気になるという方は、以下の記事で YouTubeによく使用されているフォントを紹介しているので、ぜひご覧ください。
好きなフォントが見つかるはずです。