動画編集を始めてみたいけど「センスや才能がないとできないのでは?」と不安になる方へ
センスや才能は必要なのか、どう身につけるのか、クリエイターに欠かせないストーリーテリング、プロフェッショナルとして活躍するにはなどをじっくり解説!
また、独学が良いのか、スクールが良いのか、VSEOって何?なども本記事では紹介します。
動画編集におけるセンスとは?
動画編集における「センス」は編集の技術や知識はもちろん、映像に映し出されるストーリーの構築や、視聴者に伝えたいメッセージをどのように表現するかという独自の視点や感覚、発想が含まれています。
たとえば、カメラワークや照明、音楽、テキストなどの各要素をどのように組み合わせるか、どのタイミングでカットするかなど、映像の全体的な演出やデザインに対するセンスが求められます。
また、動画のジャンルやコンセプトによって、多様な表現方法が存在していますので、それに見合った編集技法やアプローチをする判断力も重要なセンスの一部です。
しかし、ここで気になるのは「センスがある人」と「センスがない人」の違いです。
動画編集におけるセンスは、生まれ持った才能である場合もあれば、努力や経験によって培われることもあります。独学で編集技術を身に付けた人もいれば、専門的な教育を受けてスキルを磨いた人もいます。
何より、経験やチャレンジを重ねることで、動画編集におけるセンスは向上し、独自のスタイルが培われることがあります。
つまり、「センス」とは、持って生まれた才能だけではなく、努力や経験によって磨かれる能力であり、どのように身につけているかは人それぞれなのです。
センスがなくても動画編集はできる?
上記でセンスは向上すると述べましたが、では全くセンスがない人でも良い動画編集ができるかといえば、出来ます。ただし、センスも動画編集技術も無ければ良い動画編集はできないと言えるでしょう。
動画編集における「センス」は向上していくもので、続けることによって補っていくことが出来ます。
また、センスの良し悪しを決めるのは自分以外の人間のため、独断での判断やセンスが悪いと人から言われただけなどである場合、自分にセンスがないと決めつけることは良くありません。
仮に、万人受けしないセンスだったとしても、一人にでもセンスを認めてもらうことがでれば十分センスは生きてくるのです。
センスを良くするためには
センスとは
物事の微妙な感じをさとる心の動き。微妙な感覚
引用元:Oxford Languages
言葉にすることが難しいですが、センスは「良い感覚」や「良いフィーリング」などを表して使われることが一般的です。
では具体的にどのような方法で動画編集におけるセンスを磨くと良いでしょうか。
動画を真似て作ってみる
自分がセンスの良いと思う動画編集者の動画や好きな動画を真似て、同じように作ってみることはセンス磨きにつながります。
大切なのは、他人はどのように編集を行なっているのかを自分なりに考え、自分が今持っている技術やセンスを最大限に引き出し、真似てみることです。
真似てみると難しい技術を使っていなかったり、人それぞれの法則が見えてきたりするでしょう。そこで真似したものを自分の作品に少しずつ取り入れていくことで、自分のオリジナリティが出すことができ、結果センスが磨かれるのです。
真似るポイントは様々ですが、製作者がどのような意図で、どのように考えたのかを考察することが大切になります。
- なぜこのカットなのか
- なぜこのBGMなのか
- なぜこのフォントなのか
なぜ?という気持ちは始めは理解に苦しむかもれしませんが、分かってくるとどんどん面白くなってきます。
動画のアイディアというものは、1から自分の中で生まれてくるものと思っている人も多いですが、他人の動画と自分の動画を混ぜ込んだ先にも良いアイディアが次々と浮かんでくるため、侮れません。
未経験ジャンルの動画制作に挑戦してみる
自分の制作するジャンルを確立させていくことも大切なことですが、知らないジャンルや自分とは全く別のジャンルの動画を制作してみることもセンスを磨くのに重要です。
ジャンルを絞ることにより、メリットも少なからずありますが、偏ったものになってしまいがちだからです。
他ジャンルを触ってみることによって、まず知識の幅が広がります。動画編集者にとって知識はセンスの一部でもあるため、知識を取り入れることだけでも後々の作品に響くことでしょう。
また、取り入れていなかった技術を使ってみたくなったり、苦手だった技術を克服することにも繋がり、同時に技術力も向上させることが出来ます。
さらに、他ジャンルの実績が増えることで、動画編集者として依頼される動画の幅も増えるため、一石三鳥とも言えるでしょう。
美術館に行く
美術館に行き、アート作品に触れることもセンス磨きに欠かせません。
動画編集における色彩感覚は個性やオリジナリティを出す重要なポイントの一つで、美術館には色彩感覚を養う作品が数多く存在しています。
また、美術館にはアート作品だけではなく、作品の周りの空間もデザインされているため、WEB上でアート作品に触れることも良いのですが、実際に足を運び、肉眼で作品を目にすることが大切です。
他にもアート作品には、物語や情報を印象付けたり、イメージさせることを用いた作品があります。動画編集者として、ストーリーテリング力を身につけることもできるため、美術館へ行きましょう。
動画編集にはマストなストーリーテリング力とは?
ストーリーテリングとは、情報やアイデアを物語の形式で伝えるための技術やアプローチのことを表します。
ただ、情報を提示するのではなく、物語の形式で情報を伝えることがストーリーテリングになります。
- 動画の物語が表現できているか
- 落とし込みたい物語をうまく伝えられているか
上記は人々の感情を動かすためのストーリーテリングに必要なポイントです。
また、動画編集には動画の構造と流れに違和感が無いことも重要なポイントで、ストーリーテリングを意識することにより、動画全体に締まりができ、印象付けることができるようになります。
ストーリーテリング力を身につけることで、動画の物語にクリエイター自身のオリジナリティや創造性を表現することが可能になります。
動画編集においてセンスを出すことができるポイントは?
では動画の中でどこにセンスを発揮することができるのでしょうか。
また、これから上げていく紹介するもの以外でも個人個人によって、センスを出すポイントは沢山ありますので、まずは参考までにみてみましょう。
ショットの選択
どこにどのショットを配置するのかを選んでいる際に、クリエイターのセンスが出ます。
まずは配置する前に全体的な構成を練り、数パターン用意して制作してみましょう。その後動画の一連の流れを確認してみることが重要です。
どこに配置し、どのショットを選ぶかは正解が無いため、ショットの選択や配置はセンスが光るポイントになります。
また、ここでも他の動画の流れを真似してみることや、好きな構成を意識することも大切です。
エフェクトの選択
次にエフェクトをどこにどのように使うかも非常にセンスが出ます。
ここで意識していただきたいことが、動画の流れに対して違和感がなくエフェクトを挿入することです。不自然なエフェクトは素人感が出てしまうことや違和感に繋がってしまうからです。
視聴者にエフェクトを印象付けしすぎないことを意識し、視覚的な流れをスムーズにするためにエフェクトを使うといったイメージで使用しましょう。
サウンドデザイン
動画の音声をはじめとし、BGMや効果音の使い方は特にセンスが発揮されます。
特に音楽の配置で、大きく動画の物語のイメージを変えることができ、うまく配置することで感情的なインパクトを与えることができるようになります。
構成を考える際に、シーンごとに何を伝えたいかハッキリさせておきましょう。また、強く印象付けたいと思っている時以外はあくまでも音楽はサブなので、音量バランスも考える必要があります。
サウンドエフェクトも非常に効果的で、例えば、強く印象付けたい時にエコーをかけてみるというのも良い方法です。
動画のリズム
リズムとは
強弱・明暗・遅速などの周期的な反復。
引用元:weblio辞書
動画の全体的な構成において、リズムがあるかないかでも大きく変わってきます。
例えばですが、全体的にのっぺりした動画と、起承転結がある動画だとどちらの方が視聴者は見入るでしょうか。基本的には後者ですよね。
自己の直感や感覚をベースに以下の点を意識してみましょう。
カットのタイミング
ショット間のカットのタイミングはリズムを構成している重要な点です。
0、5秒でも大きな違いが生まれるのでディテールにこだわったカットタイミングを見つけましょう。
早いカットは緊張感を、遅いカットは静けさや深みを作り出すことができます。魅せたい部分では、遅いカットにしてみるなど一工夫してみましょう。
視覚的バリエーション
視覚的バリエーションは動画に興味や関心を与えることができ、リズムに深みを出すことができます。
ズーム
ズームを加える際にポイントとなるのはスピードです。適当に決めるのではなく、何度もスピードを調整しディティールに拘ったズームを心がけましょう。
ズームをしているか分からないぐらいのズームはより深みを出すことができます。
グラフィックとテキスト
時にはグラフィックやテキストを用いた表現もするでしょう。ポイントは強調した時だけ、大きく主張することです。
目立たせたいのか、目立たせたくないのかを考えた上で追加を考えましょう。
何度も見直す
何度も見直し、全体的な流れを再確認し続けることもリズムを整える一つのポイントです。
リズムは一つでも違和感があると崩れてしまいます。そのため、何度も見返し、気になる部分があるようだったら都度修正しなければなりません。
また、客観的な評価も大切なため、友人や教わっているなら講師にフィードバックを求めることも大切です。
センスの過剰使用に注意
動画編集におけるセンスの出し過ぎは禁物です。時にセンスやスキルは邪魔になってしまい、作品に悪影響やイメージダウンに繋がってしまうことがあるため、以下のポイントに注意しましょう。
過度な芸術性
芸術的なセンスを取り入れることは時として非常な効果的になることもしばしばあります。ただし、動画の本来の目的や伝えたいことをあくまでもメインに考えることが重要です。
求めている視聴者が理解できる範囲で、芸術的な要素を追加しましょう。
過度な自己表現
また、クリエイターとして個性やスタイルを表現することは非常に重要ですが、自分自身のスタイルを押し付けるようなことは避けましょう。
過剰なエフェクトの使用
エフェクトは動画を魅力的にするのに役立ちますが、過剰に使用することは求められている時以外を除けば控えるべきでしょう。
ごちゃごちゃしてしまうことにより、非常に見づらくなってしまい動画の意図が伝わりにくくなるため、全体的なバランスを考えながら使用すべきです。
極端な音楽
音楽は動画の雰囲気や表情を演出するために欠かせませんが、主に音楽の情報が主体になる場合を除けば、音楽がメインになってしまわないようにしなければなりません。
あくまでも音楽ははバックで流れているもので、音量は控えめに。また、音声トラックを邪魔しないよう自分の耳で心地が良いか確認しつ追加していくことが大切です。
動画編集における才能とは?
動画編集における才能とは、他の人と比べて技術を習得するスピードや創造性、独自のアイデアを持ち、人々を惹きつける演出力があることを指します。
また、クライアントの意図やニーズをすばやく把握し、それに合わせた編集ができる能力も重要です。
才能は動画編集者にとって非常に有益ですが、必ずしもすべての人が最初から持っているわけではありません。しかし、才能だけが全てではないのです。
才能はあくまで動画編集を行う上でのスタートラインにすぎません。経験や努力によってスキルを磨いていくことも重要です。
特に、動画編集はテクニカルなスキルが求められる分野ですから、努力次第で誰でもプロの域に達することができます。
また、動画編集者はチームで働くことも多く、才能だけが目立つわけではありません。誠実な対応やコミュニケーション能力も動画編集の現場においては、やはり重要です。
要するに、動画編集における才能は確かにプラスに働きますが、必ずしも全ては才能に頼っているわけではありません。
センスや才能がないと感じても、努力してスキルを磨けば、優れた動画編集者になることができるでしょう。
才能は身につけられる?
才能とは
物事を巧みになしうる生まれつきの能力。才知の働き。
引用元:weblio辞書
辞書を参考にすると、才能を身につけることは難しく、備わっているものとして考えられますが、才能を開花させることは誰にでも可能です。
動画編集においてもやはりある程度の才能があった方が有利なのは間違いありません。ではどのように才能を開花させたら良いのでしょうか。
継続を心がける
続けるということは動画編集では重要なスキルになります。
なぜなら、続けるということで、編集技術や知識が自ずとついてくるからです。逆にいえば、継続ができなければ動画編集者としての才能は無いといっても良いでしょう。
継続させることは難しいことですが、誰にもできることであり、自分の才能を自覚することができるものなのです。
継続するためには以下のポイントを意識することが大切です。
面白みを感じながら動画編集をする
何事にも夢中になっている時ほど、楽しいことはありませんよね。それと同様に、動画編集に夢中になり続けるということが大切になります。
- いつもと違う動画編集方法を用いてみる
- 普段使用しないソフトを使ってみる
- 定期的にWEB上のイベントやコンテストに出展してみる
いつも同じように動くのではなく、変則的に動いてみることで、飽きずに楽し見続けることができるようになります。
案件を取得してみる
動画編集の案件を獲得し、ビジネスとして一度やってみることも継続につながるでしょう。中には副業として始めたく動画編集を始めた方もいらっしゃると思いますが、実際の案件獲得までには時間が大いにかかることもあります。
例えば、クラウドワークスやランサーズで案件を取得してみることや、知人や友人のイベントや結婚式などで作らせてよと言ってみるということも良いでしょう。
コミュニティに参加する
一人ではどうしても続けるのが難しいという方は、動画編集者同士のコミュニティに参加するというのも継続するために良い手段でしょう。
コミュニティでは自分の作品に対して意見をもらうことができたり、同じ悩みを抱えている編集者達と情報を共有することが出来ます。
また、デジハクでは受講生同士のコミュニティも運営しており、スクールサポート終了後も半永久的に参加し続けることが可能です。
プロフェッショナルな動画編集者になるためには?
プロフェッショナルな動画クリエイターになる方法を考える上で、まず挙げられるのは独学で学ぶ方法と教わって学ぶ方法があります。
ただし、プロを目指すのであれば独学で学ぶことも可能ではありますが、一度は動画編集のスクールを活用して、基本的な技術や知識を身につけることが大切です。
独学では難しいのか?
独学はいくつもの良い点がありますが、同時に悪い点もあります。
メリット
まず、独学のメリットとしては自分のペースで、学習を進められるという利点があります。これは時間や学習スピードを自由に調整することができて、精神的な負担が少ないです。
また、WEB上には沢山のチュートリアルなどがありふれていることから、無料で学習することができ費用を抑えることも出来ます。
デメリット
自分のペースで自由に進められる独学は、途中で学習をストップすることも簡単に出来てしまいます。そのような経験がある人は多数いらっしゃるのではないでしょうか。
また、やはり独学だと、情報のつまみ食いになってしまうことが多く、中途半端な学習になってしまうことも多々あるでしょう。特に無料のコンテンツだと、一番重要なポイントを教えないことが多いです。よって、上達速度が必然的に落ち、モチベーション維持も難しくなって飽きてしまいます。
さらに、動画編集にはフィードバックが重要ですが、独学であると基本的にはフィードバックを受ける機会が少なくなり、改善点を見つけることが難しくなるでしょう。
動画編集スクールの効果とは?
動画編集スクールでは、基本的な操作や技術から応用までを学ぶことができ、プロの編集者が使用している技術やノウハウも身につけることができます。
なんと言っても、しっかり目標を持って取り組むことができるため、継続することが独学より、簡単です。
授業形式は、オンラインでの一対一の個別指導や少人数制のグループレッスンなど様々で、自分のレベルや目的に合わせたカリキュラムが選べます。
また、経験豊富なプロの編集者が講師として関わっているため、彼らから直接アドバイスやフィードバックをもらうことができます。
これにより、独学で学ぶよりも効率的にスキルアップができ、短期間で質の良い情報を得ること出来ます。
さらに、動画編集スクールでは同じ動画編集者として、同じ価値観を持った仲間とも出会えるため、互いに学び合うことができ、モチベーションを保つことが出来ます。
これにより、自分だけでなく、他の人の作品や考え方からも学ぶことができ、より多角的な視点を持つことができるでしょう。
ただ、スクールによって内容からサポート、費用が異なるため、以下のポイントを参考にして、自分に合った良いスクールを選ぶことが重要です。
- 自分の学びたい内容があるか
- どのような講師に教わりたいか
- 自分の費用に合っているか
- 受講中や受講後のサポートは充実しているか
- 編集以外のコミュニティなどの付加価値はあるか
デジハクで学べるのは動画編集だけではない
デジログでは、デジハクという動画編集スクールを運営していますが、学べることは、動画編集だけではありません。
デジハクでは動画編集において、プロとして活躍している講師がマンツーマンのレッスンしているため、人と人の関わりが深くなる傾向にあり、講師が持つアイデンティティを通じて、コミュニケーション能力、センスなども同時に学ぶことができます。
また、受講生同士がコミュニケーションをとることができるコミュニティもあるため、動画編集に対する悩みの相談先としてや、フィードバックやアドバイスを受けることができます。
デジハク公式のツイッターでも、動画編集に関わることや、PCを触る上での有益な情報を以下のように発信していますので、チェックしてみてください。
Macユーザー必見!!
超便利コピペツール『Clipy』ガチ有能ツールなので騙されたと思って使ってみてください😤 pic.twitter.com/b2CMhn0w5j
— デジハク|挑戦を応援する動画編集スクール (@digital_hacks_) June 15, 2023
動画編集クリエイターとして必須なスキル
動画編集クリエイターとして成功を収めるためには、実際の編集技術以外にも多くのスキルが役立ちます。
クリエイティブスキル
やはり動画編集にはクリエイティブな発想力が求められます。
クライアントからの指示や要望に対して、オリジナリティを持った動画を作成することができるかどうかが、動画編集者にとって重要なスキルとなります。
オリジナリティを動画に出すことができなければ、別にあなたに頼まなくても良いとなってしまいます。
どのような視線からでも良いので、自分の個性を出せるポイントを見つけることや、良いと思わなくても新しいことを動画に取り入れてみることを実践してみましょう。
コミュニケーションスキル
コミュニケーション力も重要な能力の一つで、動画編集者になると必ずコミュケーションを人と取ることになります。
クライアントとのやり取りや、依頼された仕事の内容を正確に把握するためにも、コミュニケーションが非常に大切になります。
また、コミュニケーション能力があるだけで、動画編集を依頼されるということも珍しくありません。動画編集者には欠かせない力になります。
ほかにも、時にはチームを組んで、動画を作り上げることもあります。チームメンバーと効果的にコミュニケーションを取ることができると、より質の良い作品を作り上げることができるでしょう。
管理スキル
納期管理やタスク管理の能力も欠かせません。動画編集業界は締め切りが厳しく、複数のプロジェクトを同時に進行させることが一般的です。
そのため、効率よく仕事を進められるように、納期やタスクの管理ができる力が必要です。
これらの能力を身につけることができれば、動画編集者としての才能やセンスがなくても、十分に業界で活躍することができます。
まずは、自分がどのようなスキルや経験を持っているのかを把握し、足りない部分を補完していくことが大切です。
また、フリーで働くのであれば、どんな業種であれ管理能力が必要になるものなので、力を身につけることに損はないでしょう。
動画撮影スキル
必須ではありませんが、動画編集者として、映像を撮ることもできるのは重宝されます。
撮影から編集まで自分一人で行うことにより、編集前の撮影から自分のオリジナリティを出すことができ、編集のクオリティの向上につながるからです。
また、発注者からも撮影と編集を一人に任せられることによって、手間やコストが省けるため喜ばれます。
動画編集だけであると、自分のイメージしていた動画と違うものを編集しなければならないこともあり、良い作品にできないこともあります。
そのため、1から構成を考えたり、イメージを統一することができるムービーカメラマン兼動画クリエイターになりたい、もしくはなれる可能性があると思うのであれば目指してみましょう。
将来の動画編集業界で成功していくには?
動画クリエイターの未来は、非常に明るいと言えます。昔では考えられないことですが、特に新型コロナウイルスの影響で、在宅している機会が長くなったことで動画市場は勢いを増しています。
それにより、YouTubeをはじめとした動画市場の高まりや5Gの普及が後押しとなって、動画編集者や映像制作者などのクリエイターにとって、食べていける道が大いに広がっています。
そのため、今後はもっと動画クリエイターは必要とされるでしょう。
ただし、将来の動画編集業界で動画クリエイターとして成功するためには、センスや技術を磨くだけで生きていけるほど簡単ではありません。
上記で説明してきたことも踏まえ、以下のことにも重要視しましょう。
トレンドを追い続ける
動画コンテンツは日々新しい情報で更新されており、コンテンツが競合する市場で目立つためには、トレンドに敏感であることがマストな戦略になります。
視聴者は最新のトレンドに興味を持っており、逆に言えば、新しくなくなっていくものに興味を持つ視聴者の割合は低くなる傾向にあると言えるでしょう。そのためトレンドを知っておくことでその時代にあったコンテンツを作り出すことができます。
ただし、トレンドだからといってすぐに飛びつくのではなく、自分のブランディングを意識したトレンドを重要視しましょう。
より専門的な知識を学ぶ
特定のジャンルや分野に特化した知識を持つことで、ニッチな市場での需要を引きつけることができます。
また、専門的になればなるほど、競合が減っていくため、突き詰めた結果は独壇場になります。
そのためには自分のより専門的な興味がある分野を絞り、市場をリサーチする能力も必要になるためリサーチ能力も身につけるべきでしょう。
いくつもの動画編集ソフトを使いこなせる
動画編集ソフトの使い方に精通していることが大切です。現在、多くの動画編集ソフトが存在しており、それぞれ異なる特徴や操作方法があります。
そのため、複数のソフトを使いこなせるようになることが重要となります。
複数のソフトを使いこなせることにより、幅広い編集ができ、様々なソフトの特徴を活かした動画制作が可能になり、幅広い案件の受注が可能になります。
統一性がない人脈を構築する
動画編集に関わりのあるような人脈を作ることは、もちろん重要なのですが、動画編集に関わりのないような人脈を構築しておくことも今後には必要でしょう。
これは真新しい企画や共同のプロジェクトを始めることができるチャンスの一つになるからです。
濃い人脈だけで良いと思う方も、変化球として新しい人脈を作ってみましょう。
現場での経験
将来の動画編集業界で動画クリエイターとして成功するためには、実際の現場での経験も非常に重要です。
上記でも説明した、クラウドワークスやランサーズで案件を取得することや実際の撮影現場に立ち会うことはモチベーション維持につながります。
また、実際に働いてみることで、自分の得意・不得意な分野を見つけることができ、より高度な技術を身につけることも可能です。
さらに、独自のスタイルや個性を大切にすることが動画編集業界での成功につながります。
他の編集者と差別化ができる独自のセンスやアイデアをもち、それを発展させていくことが大切なため、現場に立ち合うことは重要です。
目標やビジョンを持ち続けること
最後に、プロの動画編集者になるためには、自分自身でビジョンや目標を持ち続けることが大切です。
自分がどのような動画編集者になりたいのか、どのような働き方が理想なのかを明確にし、常に成長し続けることが大切です。
要約すると、動画編集のプロになる方法は、スクールや教材で基本的な技術や知識を身につけ、現場での経験を積み、コミュニケーション能力を磨き、最新の技術やトレンドに敏感であることが必要です。
そして、自分自身で目標やビジョンを持ち続けることで、プロの動画編集者として活躍する道が開けるでしょう。
多くの視聴者を呼び寄せるアルゴリズム
動画クリエイターとして、動画をオンライン上に公開することも大切で、センスの向上方法としても良いでしょう。
ただし、マーケティングスキルとSEO、VSEO知識はその上でも必要不可欠で、知っているのと知らないのであると天と地の差があるため身につけなければなりません。
特に動画クリエイターとしては「VSEO」は必須科目になるため、必ず覚えておきましょう。
マーケティングとは
マーケティングは、サービスを顧客に適切に提供し、設定した目的を達成するためのプロセスのことを指します。
単純に広告や販売をするということではなく、現状ある市場のニーズを把握し、どのように開発し、どう効果的に顧客に届けるかを思考することがマーケティングでは重要になります。
- 市場調査: 市場のニーズやトレンドを理解するために、消費者の動向、競合他社の活動、業界の動向などを調査すること
- 製品開発: 市場調査をもとに、消費者のニーズに合った製品やサービスを開発すること
- 価格設定: 製品やサービスの価格を適切に設定し、競争力を持たせつつ、最大の利益を目指すこと
- プロモーション: 製品やサービスを広告やPR活動を通じて顧客に紹介すること
- ブランディング: 企業や製品のブランドイメージを構築し、強化するための戦略のこと
- 分析と最適化: マーケティング活動の効果を分析し、データに基づいて戦略を最適化すること
上記がマーケティングの要素になります。これらを踏まえ、動画編集に落とし込むことで、より戦略的な発想が生まれやすくなります。
ただし、効果的なマーケティングの戦略はこれらのバランスをよく組み合わせることが重要です。
また、動画マーケティングについては以下の記事で詳しく説明していますので、こちらも参考までに目を通してみてください。
SEOとは
SEOは「Search Engine Optimization」の略で、検索エンジン最適化と訳されます。
これはWebサイトやコンテンツを検索エンジン(例えば、Googleの検索エンジン)で上に上がってくるように最適化するプロセスのことを指します。
SEO対策を適切に行うことで、Webサイトやコンテンツが検索結果の高い位置に表示されることにより、より多くの人の目に触れる機会が作れるようになります。
SEO対策をするにあたって重要なポイントは以下になります。
- キーワード: ウェブサイトやコンテンツで使用するキーワードは、検索エンジンがそのページが何に関連しているかを理解する手助けをします。ユーザーが検索エンジンで何を検索するかを理解し、それに関連するキーワードを戦略的に使用することが重要です。
- コンテンツの質: 高品質で価値のあるコンテンツは、ユーザーがウェブサイトを訪れてくれる理由です。検索エンジンも高品質なコンテンツを評価し、ランキングを上げる傾向があります。
- モバイル最適化: モバイルデバイスでの利用が増加しているため、ウェブサイトがスマートフォンに対応しているかが重要です。レスポンシブデザインやページの読み込み速度の最適化などがこれに含まれます。
- バックリンク: 他のウェブサイトからあなたのサイトへのリンク(バックリンク)は、検索エンジンにとってあなたのサイトが信頼性があり価値があるという指標になります。
- ユーザーエクスペリエンス: サイトの使いやすさ、ナビゲーション、ページの読み込み速度など、ユーザーエクスペリエンスも検索エンジンランキングに影響します。
- テクニカルSEO: ウェブサイトの構造やサーバーの設定、サイトマップの最適化など、技術的な側面もSEOには重要です。
検索エンジンのアルゴリズムは頻繁に変更されるため、最新のトレンドに注意を払いながら戦略を考えていく必要があります。
VSEOとは
VSEOは「Video Search Engine Optimization」の略で、動画検索エンジン最適化と訳されます。SEOの頭にVを付けただけで、動画のSEOということになります。
つまり、動画のコンテンツが検索エンジン(例えば、YouTubeの検索エンジン)で上に上がってくるように最適化するプロセスのことを指しています。VSEOも、SEOと同様に、動画を検索エンジンの上位に表示させることで、より多くの視聴者を引き付けることを目的としています。
VSEO対策するにあたり、以下が重要なポイントです。
- 動画のタイトルと説明: タイトルと説明は、視聴者と検索エンジンが動画の内容を理解する上で重要です。ターゲットとなるキーワードを含めつつ、視聴者に動画をクリックするインセンティブを提供するようなタイトルと説明を作成することが重要です。
- キーワード: 動画に関連するキーワードを選択し、動画のタイトル、説明、タグなどに使用します。これにより、検索エンジンが動画の内容を理解し、関連する検索クエリで表示することができます。
- 動画の品質とエンゲージメント: 高品質の動画は視聴者を引き付け、視聴時間を延ばします。エンゲージメント(例えば、いいね!やコメント、共有など)も、動画が人気であることを示し、ランキングを向上させる可能性があります。
- 動画のサムネイル: サムネイルは視聴者がクリックするかどうかを決定する最初の要素であり、魅力的で関連性のあるサムネイルが重要です。
つまり、動画が視聴される前から、検索エンジン側での選別が始まっているということになりますね。
そのため、VSEOを意識した動画公開を知っているのか知っていないであると、大きな差が開きます。
VSEOについても別記事で詳しく紹介していますので、こちらも参考にしてみましょう。
人間力を高める
上記では「センスを磨き、身につける方法」や「技術やスキルを取得する方法」でしたが、これらを身につける上で必要な土台が人間力になります。
人間力を高めることで、個人としての成長やコミュニケーション、リーダーシップ能力の向上に繋がります。
センスは人間力を高めることで勝手についてくるものです。
最後に人間力を高める方法を説明し、本記事を終わらせたいと思います。
自己理解
自分自身を一番に理解しようとする気持ちはとても重要になります。自分はどんな生き物で、何が嫌で、何が良いのか。
これを考えることによって、今後どのように個性を出していけば良いかも次第に気づき始めます。また、客観的に自分自身を見つめることも大切です。様々な方法で考えてみましょう。
また、自分が何を成し遂げたいのかを明確にし、自己を理解した上での目標設定をすることも必要になります。
以下の点を意識しましょう。
- 強みと弱みの理解
- フィードバックの受け入れ
- 自己を理解した上での目標設定
感謝とポジティブな態度
感謝の気持ちを持ち、感謝を伝えることを日々行うことで、精神的な健康をキープできるほか、以下のメリットがあります。
- ストレスの軽減
- 幸福度の向上
- 解決思考
- モチベーション向上
また、ポジティブな態度で過ごすことでより、クリエイティブな活動が捗るようになります。
人間は感謝されることが大好きなので、お互いに気持ちの良いことなのです。
以下の点を意識しましょう。
- 日々の感謝
- ポジティブな言葉の使用
柔軟性
状況や意見に柔軟に対応できる能力は、創造性を高めることにも関わってくるでしょう。
特にここで重要なことは変化を楽しむことができるかどうかになります。変化は飽きを防止し、継続するために必要なスパイスです。
臨機応変な対応を心がけてみましょう。また、以下の点も意識しましょう。
- オープンマインド
- 異なる視線を探る
- リスクを受け入れる
- 自己反省
リスクを受け入れる重要さ
リスクを受け入れることは、自分自身の成長につながります。また、動画クリエイターとして活躍するためにはリスクを負う必要があります。
ただし、リスクを受け入れることは責任ができるという面白い部分でもあります。無責任なものであると、気合が入らず本来の自分を出せないことや集中力の低下が見られるでしょう。
また、リスクを受け入れられることにより、動画編集だけではなく、ビジネスから私生活まで生かすことができるため損することはありません。
共感
他人の感情や立場を理解し、共感する能力は人間関係を深めるだけではなく、ストーリーテリング力の向上にもつながります。
大事なのは、他人からの視線で物事を考えるということです。動画編集においても、非常に役に立つ考え方になるため、共感も意識してみることは非常に重要です。
また、チームで作品を制作している際にも共感して、信頼することは、同時に作品の質が深まるでしょう。
以下の点を意識しましょう。
アクティブリスニング
アクティブリスニングとは話を聞く際に、自分の意見や解決策を出すのではなく、ただ相手の言葉に耳を向け理解しようとすることを指します。
どうしても、話したくなってしまうところですが、一旦全て聞き取りに専念するということが重要になります。
感情の認識
相手の感情を理解し認識することは、相手に理解されていると感じさせることや、感情を動かす動画編集をする際に必要な力です。
また、認識した感情を言葉に出すことで、相手に共感意識を強く与えることができ、話の質が向上します。
これらにより、感情という概念が自分の中で構築され、動画編集に感情を乗せ深みを出す力が向上します。
自分との関連性を見つける
自分自身の経験や感情を使って、相手の状況と共通点を見つけることも重要です。
例えば、動画編集を依頼され、発注主の感情と自分の感情の関連性を見つけることができるようになると、より質の良いものを提供することができるようになります。
また、自分自身にも関連してることなので、関心を持ちながら集中して取り組むことができます。自分との関連性を見つけることで、結果的にお互いに気持ちの良いものになります。
まとめ
動画編集にはセンスがいらない、というより、センスは身につけ、磨いていくことだということが理解できましたでしょうか。
上記で説明した内容の全てを取り入れる必要はありませんが、「これならできるかも」「これ面白そう」と少しでも思うものがあれば取り組んでみましょう。
そして、重要になるのは本記事で身につけたことを動画編集に落とし込むことです。
私も頭の中で考えていたことが文に落とし込めて、センスの深みが増した気がしていますが、動画クリエイターとして、動画に落とし込むことで、理解が深まりセンスの向上につながります。
また、センスが深まった気になるだけでも十分に効果があることを忘れないでください。
センスが深まった気になるという「変化」があっただけでも、あなた自身は以前とは違うでしょう。そのモチベーションで、自分自身の能力を高めていくことがセンスを磨く楽しみであり、動画クリエイターの醍醐味なのです。