この記事でわかること
- 動画編集にセンスは必要?
- 動画編集のセンスがない人がやりがちなことは?
- 動画編集のセンスを磨く方法について
- 動画編集者が稼ぐために必要なこと
動画編集はクリエイティブな作業です。
これから動画編集をやってみたいという方の中には「センスがないとできない」と考えていませんか?
そこで本記事では、動画編集にセンスが必要なのかを解説します。

記事の後半では、動画編集のセンスを磨く方法も解説するので、「自分にはセンスがない」と不安に思っている方には参考になるはずです。
【結論】動画編集にはセンスが必要
結論から言うと、動画編集にはセンスが必要です。
では、動画編集におけるセンスとは何なのでしょうか?
具体的に解説します。
動画編集におけるセンスとは動画のテイストに合った編集
動画編集におけるセンスとは、「動画のテイストに合った編集」ができることです。
例えば以下のようなポイントを押さえているとセンスが良いと感じる動画になるでしょう。
- 動画の雰囲気に合ったBGM
- テンポの良いカット編集
- 統一感やバランスの良いフォントやサイズ感
落ち着いた雰囲気の動画ならスローテンポの曲を使用したりビジネス系YouTubeならテンポの良いカットをしたりといった工夫がセンスにつながります。
では、このようなセンスは後天的に身につけることは難しいのでしょうか。
実はそんなことはありません。
センスは後天的に磨けます。
動画編集のセンスは後天的に磨ける
たしかに、先天的にセンスが備わっている人もいます。
しかし、元博報堂で現在はThe Breakthrough Company GO代表の務めていて、数々のインパクトのある作品を世に生み出し、総務大臣賞など多数の受賞歴があるデザイナーの三浦崇宏さんはセンスについてこう語っています。
無論、センスの良し悪しはあります。しかし、センスとは何かというと、経験の蓄積による総合的な直感による判断です。(中略)それらは本を読んだり、映画を観たり、恋愛したり、社会の矛盾に怒ったり、いい広告を見て悔しいと思ったり、アートを観て素敵だなと思ったり、そういう人生のあらゆるインプット体験がいわば脳のなかで蓄積され、記憶のネットワークを形作っている。そこで醸成された美意識で、人はものを判断している。引用:「現代ビジネス」
つまり、さまざまな経験を通して私たちはセンスを磨くことができるということです。
それは動画編集にもいえます。
動画編集のセンスを磨く3つの方法
では、動画編集のセンスを磨くには具体的にどんな方法なのでしょうか。
デザイナーの三浦崇宏さんの意見も参考にしつつ考えていきましょう。
主に以下の3つが挙げられます。
- まずは真似してみる
- デザインを勉強する
- 他人から評価をもらう
それぞれ詳しく見ていきましょう。
まずは真似してみる
映像作品や写真などに触れる機会を増やして、作品を作るときに要素を真似してみるのがおすすめです。
そのためにも、普段から作品をストックするクセをつけておくと良いかもしれませんね。
しかし、動画だとデータなのでストックしておくのが大変です。

気になる動画を見つけたら使用しているフォントの名前を調べてみたり、アニメーションであれば「こうやって作っているのではないか?」と考えたりしてメモしましょう。
インスタグラムや電車の広告デザインなどもサムネイル作成の参考に役立ちます。
「この作品はかっこいい・きれい!」と感じたものを分析して蓄積することでセンスは磨かれていきます。
デザインを勉強する
実は、デザインには基本原則があります。
デザインの名著『ノンデザイナーズ・デザインブック』では4つの基本原則が大事だと解説しています。
- 色を異ならせるコントラスト
- 作品全体で同じ色を反復させる
- 配置を整列させる
- 配置を近づけてグループ化する近接
例えば、明るい映像に蛍光色のテロップを挿入すると見えづらいですよね。
このようなミスは視聴者に違和感を与えます。
デザインの基本原則を守り、視聴者の違和感をなくしていくのが重要です。
他人から評価してもらう
あなたの作品を他の誰かにフィードバックしてもらうのは効果的です。
作品を作りに没頭していると「これはどうなんだろう?」という部分に気づきにくくなります。
特にお仕事として動画編集に取り組みたいと考えている方は、早めにプロの講師から作品のフィードバックをもらうことをおすすめします。
経験のある人から指摘されることで上達も早まり、センスも身につくからです。
実践の場を増やすのもオススメです。
実践の場というのは以下が挙げられます。
- 動画編集の仕事に応募する
- コンテストに応募する
お仕事に応募したりコンテストに応募したりすることで作品の改善点が見えてきます。

センスの良い動画編集ができるためにも、他人から評価される機会を早めに作っていきましょう。
動画編集のセンスがない人の理由や課題点
動画編集のセンスを磨く方法について解説しました。
ここからは、センスのない人がやりがちなこと、課題点を4つ解説します。
該当していないかチェックをしてみてください。
ポイントは以下の4つが挙げられます。
- フォントやテロップに統一感がない
- シェイプや表の大きさや配置が不自然
- BGMが動画に合っていない
- 動画の色合いに違和感がある
それぞれ詳しくみていきましょう。
フォントやテロップに統一感がない
フォントの大きさに統一感がなかったり、テロップがゴシック体でロゴの文字は明朝体だったりすると視聴者に違和感を与えてしまいます。
細かい部分ですが、動画の離脱につながります。
動画の雰囲気に合ったフォントやテロップを選びましょう。
シェイプや表の配置が不自然
デザインに関係してきますが、シェイプや表の配置が不自然だとセンスのない作品になってしまいます。
- シェイプとは、楕円形や長方形の図形のことです。
大きさや配置が不自然にならないようにも、画面に定規を配置して位置の確認しておくのがおすすめです。
BGMが動画に合っていない
落ち着いたVlog系の動画にもかかわらずアップテンポのBGMだと不自然ですよね。
極端な例えでしたが、BGMの選出は動画全体のセンスに影響するので気をつけましょう。

普段から動画を観て、どんなシーンでどんなBGMがかかっているのかを研究すると、場面に合ったBGMが使用できるようになります。
動画の色合いに違和感がある
例えば、最初のシーンは明るいのに次のシーンになると暗くなってしまうような動画だと視聴者に違和感を与えてしまいます。
コントラストや彩度のバランスを考えて色調補正するだけでも作品がグレードアップします。
一度動画全体を見てから、違和感のあるパートを見つけるのがおすすめです。
動画編集者が稼ぐために必要なこと
動画編集者に必要なセンスを磨くための近道として、下記3つのことを身に付けることが大切です。
- 基本的な映像制作スキル
- 実績を積む
- 営業スキル
一つ一つ見ていきましょう。
基本的な映像制作スキル
基本的なスキルとは下記になります。
- カット
- テロップ入れ
- 色調補正
- BGM挿入
- エフェクト挿入
- 画像挿入
このスキルを身に付け、その後さらにレベルをあげていくために学び続けることが必要になります。
自分のやり方だけでなく、「参考にしたい!」と思える動画編集者の方がいたら真似ることで自分のスキルアップに繋げていきましょう!
実績を積む
スキルを身に付け、レベルアップすることができたら実際に経験を積んでいきましょう。
アウトプットする機会を設けることで、次の課題も明確にすることができます!
編集経験を積むことが上達していくことへの近道になります。
営業スキル
動画編集のスキルだけが上がっても稼ぐことはできません。
営業スキルも同様に身に付け、案件を獲得していくことが必要になります。
具体的には
- どこで営業スキルを身に付けることができるのか
- どのような方法で営業をしていくのか
などを学び、自信をもって営業ができるよう目指しましょう。
下記の記事に案件を受注する方法についての詳細を載せています。
ぜひ、参考にしてみてください。
センスを磨いて需要のある動画編集者になりましょう!
動画編集のセンスとは何か・動画編集のスキルの磨き方について解説してきました。
この記事のまとめ
- 動画編集にはセンスが必要
- センスとは動画の雰囲気に合った編集ができること
- センスは映画や読書をしてインプットすることで後天的に磨ける
- デザインの知識を身につけてセンスを磨く
- 大きさがバラバラだったり配置が不自然だとセンスのない作品になってしまう
動画編集にセンスは深く関係しています。
先天的にセンスがある人ももちろんいます。
しかし、センスは後天的に磨けるので、「センスには自信がない」と考えている方は安心してください。
ぜひ、今回解説したセンスを磨く方法を実践していただけると幸いです。